満礬柘榴石
Spessartine Garnet
ガーネット
柘榴石
Garnet
*グロッシュラー・ガーネット
灰礬柘榴石
Grossularite Garnet
ガーネット
柘榴石
Garnet
*フローライト
蛍石
Fluorite
パキスタン🇵🇰の
スペサルティンガーネット/フローライトです。
購入時、えっ!そんな(スペサとフローライト)組み合わせ(共生)ってあるの!?( ; ゜Д゜)と思い
サンプル購入した標本になります。
皆さん御存知のガーネットグループの相関図をザックリ書くと
【カルシウム系ウグランダイト】
○グロッシュラー
○アンドラダイト
○ウバロバイト
【アルミニウム系パイラルスパイト】
○アルマンディン
○パイロープ
○スペサルティン
ガーネット族は大まかに これらの2系統に分類される事が多いです。
ロードライトガーネットはパイロープとアルマンディンの個溶体ですのでアルミニウム系です。
石イベントを巡回していると 受け売りの知ったかぶり または 御自身の知識を誇示してマウントしたい「自称=詳しい人」が、
これロードライトじゃなくてアルマンディンじゃない?😏みたいな会話をされていますが、
そりゃ~パイロープ寄りかアルマンディン寄りか どっちかだと思いますので、
「何処にもいる自称=詳しい人」発見!って思います🤭
私が知っている本当に詳しい人ってマウントを取ってくる事も自慢する事も皆無で、自分から言い出しませんし 聞かれたら答えてくれるのが本当に詳しい人の特徴です。
何故なら 御自身が何かを発言する事でのリスクも当然あると思っていられるからではないでしょうか?
本当に知識がある人は「能ある鷹は爪を隠す」をしています。
石イベントで組成とか元素を聞いてくる人がいらっしゃいますが、そういう事を聞いてくる人に限って 購入されない方が多いのも この業界あるあるで(^_^;)
組成とか元素とかいうワードを使っている人なら そんな事 御自身のスマホで調べれば解る事なのにって思ってしまいます😑
この標本は何故 スペサルティンとフローライトが共生しているの?という疑問でした🤔
フローライトとグロッシュラーガーネットはCa(カルシウム)
スペサルティンガーネットはMn(マンガン)とAl(アルミニウム)
そこで、疑問🤔
フローライトとグロッシュラーがCa(カルシウム)で共生するのは まだ理解出来ますが、
カルシウムとフッ素のフローライトとマンガンとアルミニウムのスペサルティンガーネットが共生するのか?🤔という事です。
どうやら グロッシュラー(カルシウム系)とスペサルティン(アルミニウム系)は置換型固溶体や侵入型個溶体が少なからずある様で、
その様な想定外の様な個体の発見もあり
実際にスペサルティンとグロッシュラーが混合されている珍品レアの宝石をKARATZ(カラッツ)様のX(旧・Twitter)で画像を拝見しましたが、
それを考えると このスペサルティンとフローライトの共生標本は 物凄く特殊な標本なのでは?と思っています。
よくカコクセナイトinアメシストやゲーサイトinアメシストという名前で販売されている内包物入りのアメシスト
内包されている内包物が、カコクセナイトなのか?ゲーサイトなのか?
ちなみに日本国内の鑑別ではゲーサイトという名前になりますが、
新宿ショーや池袋ショーで販売されているアメシスト専門の外国人ブース数社では、カコクセナイトinクォーツで長年販売されています。
私が指をさして インクルージョン ゲーサイト?って 外国人店主に聞くと No!カコクセナイト!と答えていますし
ツーソンやミュンヘンで仕入れをされた日本の業者さんは
ツーソンやミュンヘンで販売されていた名前のまま カコクセナイトinアメシストとして販売されています。
という事は 海外では 当たり前に
カコクセナイトinアメシストだという事です。
サンプルが希少過ぎて破壊検査が出来ないinクォーツならまだしも
このinアメシストは売る程あるのに 未だにハッキリさせる事が出来ていないのが現状なのです。
破壊検査をして取り出しても 断定するのは難しいという眉唾の話も聞いた事がありますが・・・
私からすれば元素が違うなら 解りそうなものだと思っていますが無理な事なのでしょうか?🤔
ゲーサイト(針鉄鉱)だと思っていて鑑別に出し顕微鏡で見たら 針状ではなく鱗状だったのでレピドクロサイト(鱗鉄鉱)という鑑別結果になったという話もありますので、
目視として同質異像が解って
何でカコクセナイトとゲーサイトの元素の違い位 確実に調べる事が出来ないのかな?と思います。
本当にゲーサイトなんでしょうか?
カコクセナイトなのかゲーサイトなのか問題を何十年も解決出来てない事と世界共通に出来ないという
この業界の違和感を感じます😅
一時、コベライトinクォーツが、コベライトではなくヘマタイトだという話がありました。
ティンカーベルクォーツやピンクファイアークォーツというフォルスネームで販売している所が多く
ティンカーベルクォーツやコベライトinクォーツとして販売している所は今でも多いですが、ティンカーベルクォーツをヘマタイトinクォーツと明記して販売している所は私は見た事がありません。
ヘマタイトinクォーツとして販売している所があったとして
A鑑の鑑別書はあるのでしょうか?
私はコベライトinクォーツとして原石を購入していますし 同じブラジル産のヘマタイトinクォーツも所有しています。
しかし全く似ていないのでヘマタイトinというのは疑念です。
正直、本当の内包物を知る事が出来たならコベライトでもヘマタイトでも コベライトでもなくヘマタイトでもなく全く違う鉱物だとしても どっちでもいいのです。
それが科学です。
個人的に鑑別機関の見解が全てだとは思っていませんが、A鑑の鑑別書には コベライトinクォーツと明記されているのでしょうか?それともヘマタイトinクォーツと明記されているのでしょうか?
数年前にデュモルチェライトinクォーツが出た時に あれはデュモルチェライトじゃないという話があると耳にした事もありますが、
しかし 今は当たり前にデュモルチェライトinクォーツとして普通に売られていますよね?
そういうのが「この業界あるある」なのです。
今後、鑑別機械の性能が向上したりサンプル(試料)を より多く収集し
研究する事で、今までは調べられなかった発見があったり定説が覆る様な様々な個体差があるという発見も出来る様になるかもしれませんし
新しいタイプのガーネットが発見される可能性があると個人的には思っています。
青色のガーネットは昔は無いと云われていましたが、今はLEDの時代だからでしょうか?
マダガスカル産🇲🇬のベキリーブルーガーネットやタンザニア産🇹🇿のブルーガーネットの様に青く見えるガーネットも存在します。
私のガーネット(柘榴石)のテーマの所を見て頂けたら 書店で販売されている図鑑にも載ってない様なガーネット(柘榴石)や変わっているタイプが実在している事が解ると思います。
誰かの受け売りで言う事や人様の引用で文字で書く事は簡単なのですが、大変なのは論より証拠のサンプルの標本を集める事なのです。
個人的な意見になりますが、科学は好奇心と推考 そして思い込みを無くす事が大事な事だと思っています。
科学は真実と間違えの繰り返しで、間違えた事は全く恥ずかしい事ではありません。
タブーになっている様な鉱物業界・宝飾業界の裏話は沢山知っていますが、
恥ずかしいのは 権威があると云われている人の威厳を守る為に科学や業界を停滞させる事と儲けの為に何かに対して妥協したり曲げたりする事です。
新しく解った事を上から どんどん塗り替えていくのが科学の正しい在り方だと思っています。
それを とことん調べて発表するのが学者さんのお仕事ですので学者さんにお任せします。
今回書かせて頂いた内容は素人の戯言(個人的見解)だと思って頂けたらと思いますので、コメント&メッセージを頂いても返信は致しませんので、ご了承ください。
購入=ガーネットファンズさん