最新医療事情32「国民不安解消へ、社会保障の機能強化が必要 2200億円削減問題で舛添厚労相 」 | 脱奴隷小児科医の刹那主義

最新医療事情32「国民不安解消へ、社会保障の機能強化が必要 2200億円削減問題で舛添厚労相 」

 ブログを読んで下さっている方からのコメントありがとうございます。

 これからもポンポン記事を書いていくので、ポンポンコメントをお願いします。

  
 
 ダラダラと長い記事ですが、ポイントは最後の3行のところ・・


 『 国民不安解消へ、社会保障の機能強化が必要 2200億円削減問題で舛添厚労相


   舛添要一厚生労働相は2日、参院厚生労働委員会で、社会保障費2200億円削減問題について「国民の
   不安や不満を解消するため、社会保障制度のセーフティーネット機能を強化することが必要」と
   述べた。
   ただ、セーフティーネットの強化一本やりでは駄目だとし、「無駄の排除を行うべき」との見方も
   表明。さらに「財源投入によって、介護や医療がさらなる成長への起爆剤となり得ることを、もう少
   し明確にする必要がある」とも述べた。石井みどり氏(自民)の質問に対する答弁。

 
   舛添厚労相は、政府が進める2011年度の基礎的財政収支(プライマリーバランス)の黒字化や、社会
   保障費の抑制政策について「与謝野馨財務相も、旗はあるが相当ぼろになったと言っている」と述べ
   、限界に近づいているとの見方を示した。
   ただ「効率化をするという旗は捨ててはならず、無駄があればきちんと是正する態度を捨ててはいけ
   ない。無論、セーフティーネット論だけでも駄目だ」と述べた。


   2200億円削減を骨太方針2009に盛り込むべきではないとの要請には「骨太とは、役人言葉で、国民に
   夢と希望を与える新しいビジョンに変えた方がよいのではと麻生首相と話した。
   単に財政コストとして2200億円は限界との話でなく、それを超える新しい夢と希望を与える新しい
   ビジョンを設ける時期に来ている」と述べるにとどめた。

   また「日本の人口は3000万人ではなく1億2500万人。どうしても外貨を稼がないと食べていけない。
   輸出戦略の中で、厚労行政でも大きな発想の転換を求められており、例えばワクチンで素晴らしい
   ものが出来れば、外貨を稼ぐ成長産業になれる」と期待感を示した。

   2200億円削減問題については山本博司氏(公明)も質問し、舛添厚労相は「社会保障費についても
   効率化しないといけないが、政策にはプライオリティーを付けないといけない。今、2200億円抑制が
   大事なのか、国民の生命と健康を守るために必要な施策を行うことが大事なのか、これは言をまたな
   いと思っている」と応じた。   』



   「言をまたない」と舛添さんはおっしゃってますが、
   で、どちらが大事なの?
   はっきり言ってくれないと分からないよね。

   
   


   ああ、やっぱり。

   2200億円抑制のほうが大事なのね。

   
   『 基本方針2009(素案)は、社会保障費削減を撤回する記述が一切ない  日医

    日本医師会は6月10日に開催した定例記者会見で、経済財政諮問会議「基本方針2009(素案)」に
    対する見解を公表した。

    日医は、「社会保障費の削減については、これを撤回する記述が一切ない」「医療崩壊という危機
    的状況を、いまだ理解されていないことを遺憾に思う」としている。
    その上で、国家の責務として、社会保障費削減を明確に撤回し、十分な財源を確保すべきである、
    との見解を示している。

    また、「地域医療の再生」については、特定の医療機関への資源の投入では、崩壊しつつある地域
    医療は救われないとし、地域医療全体を底上げするために、十分な財源が必要である、と言及して
    いる。  』



   

   > いまだ理解されていないことを遺憾に思う。


    遺憾に思うだけじゃ、イカンなあ、いやマジで。
    ガツンっと言わないと。

    


    
    国民医療費33兆円のうちの1%にも満たない額であるが、どうして減らそうという発想が
    出てくるのかな。
    33兆円のうち、4割が薬代、3割が検査代・機械代、残り3割が人件費を含めた病院の費用と
    言われている。
    どうせ残りの3割の部分から減らすに決まっているんだろうけどね。

    だってね、医療費抑制に対し文句を言っているのは医師会を含め医師だけで、製薬会社とか
    その他医療関係の会社からは非難の声が聞こえてこない気がするけどな。
    特に製薬会社はかっちり守られてるんじゃないのかな、勝手な妄想だけど。

    

    「やっぱり医者ってお人よしっ(ばか)」って思われてるよ。
    というか、別に医者を怒らせても怖くないと思われてるんだろうね。

    ある市民病院の医師一人あたりの病院へ対する収入は、月2~3000万と言われている。
    そのうち医師の取り分は5%程度になるかな。


    
    その5%っていうのに無駄が含まれているのか、残り95%に無駄が含まれているのか
    それを考えるのは、ブログの前にいるあなた達ですっ(爆笑オンエアバトル風)



      PS 最近、このブログを知った読者から1日ですべての記事を読んでくださった方が
         おられるそうで、ありがとうございます。
         最初の方は、読者の気を引くためにベタな関西弁なのが今となっては、ちと恥ずかしい