出してからが勝負
微笑ましい冬晴れだった。
折柄もよく、天気もいいので
軽く近所の川沿いを自転車で流していた。
防寒のため、アウターをかなり着込んでいたが、
どうにも暑くなってしまい、汗で前が見えなくなり、
あと残されているのは横と後ろだけとなってしまった。
まずは横を見ようとするが、
そこには樹齢5万年を誇る桜の木がそびえており、
「横、見ねえ、さくら」
というのが今のゴルフ界での常識となっているので、
すなわち横も見えなくなった。
とすると後ろが命の綱となるが、
出発前、防寒にばかり気を取られていた私は、
いまそこにある危機に全く注意を払っていなかった。
ゴツン
いきなり頭を叩き割られた。
溢れ出す血液と疑問。
もぐらか?もぐら叩きの恨みか?
かつおか?たたきか?
た…たた……たにし…。
暴漢には気をつけましょう。
というのが今年の交通標語だが、
本当に驚いたのは、ある男女の会話だ。
横に並んで自転車を漕ぐ高校生カップル。
女の子は黒髪、紺のハイソックスで及第点、
男の方もなかなかの好青年オーラを漂わせている。
微笑ましい、爽やかな二人だ。
おそらくまだ胸すら揉んでいないのではなかろうか、
と、ひとり気を揉む私。
ところが男の一言に現場は凍りついた。
「ザーメンはたくさん出たんだけどさぁ、
結局何にもしなかったんだよね。」
!!
ザザザ…。
な、何にもしないでたくさん出るってどういうことだ。
パチンコじゃないんだぞ。
チ○コだぞ。
ていうか、そもそもおまえいきなりそんな話したら、
純朴な女子は完全にひいちまうぞ。
あんなことやこんなこと、もうできなくなっちまうぞ。
なんて目をカッと開きながら
口を開こうとしたら、女の子がこういった。
「アハハ!出してからが勝負なのにね~。」
!!!!!!!
お、お嬢さん…
だ、だめだよそれ。
出すまでが勝負だよ、たぶん。
ていうか、こんな天気のいい日に
出すとか出さないとか、口に出しちゃだめだよ。
いや、変な意味じゃなくてね…。
「出たとこ勝負」ってこういうことなのかな。
つけるものはちゃんとつけて事に及んで欲しいと、
一児のパパのような心境に至った、心も冬。
折柄もよく、天気もいいので
軽く近所の川沿いを自転車で流していた。
防寒のため、アウターをかなり着込んでいたが、
どうにも暑くなってしまい、汗で前が見えなくなり、
あと残されているのは横と後ろだけとなってしまった。
まずは横を見ようとするが、
そこには樹齢5万年を誇る桜の木がそびえており、
「横、見ねえ、さくら」
というのが今のゴルフ界での常識となっているので、
すなわち横も見えなくなった。
とすると後ろが命の綱となるが、
出発前、防寒にばかり気を取られていた私は、
いまそこにある危機に全く注意を払っていなかった。
ゴツン
いきなり頭を叩き割られた。
溢れ出す血液と疑問。
もぐらか?もぐら叩きの恨みか?
かつおか?たたきか?
た…たた……たにし…。
暴漢には気をつけましょう。
というのが今年の交通標語だが、
本当に驚いたのは、ある男女の会話だ。
横に並んで自転車を漕ぐ高校生カップル。
女の子は黒髪、紺のハイソックスで及第点、
男の方もなかなかの好青年オーラを漂わせている。
微笑ましい、爽やかな二人だ。
おそらくまだ胸すら揉んでいないのではなかろうか、
と、ひとり気を揉む私。
ところが男の一言に現場は凍りついた。
「ザーメンはたくさん出たんだけどさぁ、
結局何にもしなかったんだよね。」
!!
ザザザ…。
な、何にもしないでたくさん出るってどういうことだ。
パチンコじゃないんだぞ。
チ○コだぞ。
ていうか、そもそもおまえいきなりそんな話したら、
純朴な女子は完全にひいちまうぞ。
あんなことやこんなこと、もうできなくなっちまうぞ。
なんて目をカッと開きながら
口を開こうとしたら、女の子がこういった。
「アハハ!出してからが勝負なのにね~。」
!!!!!!!
お、お嬢さん…
だ、だめだよそれ。
出すまでが勝負だよ、たぶん。
ていうか、こんな天気のいい日に
出すとか出さないとか、口に出しちゃだめだよ。
いや、変な意味じゃなくてね…。
「出たとこ勝負」ってこういうことなのかな。
つけるものはちゃんとつけて事に及んで欲しいと、
一児のパパのような心境に至った、心も冬。
フィクション・クレイジー
ここしばらく食ってるもんといえば、
そりゃあ、おせちと餅だ。
巷では、毎年恒例のもちを喉に詰まらせる老人が多発している。
ふがふがしている間にぽっくり逝ってしまうわけだが、
どうせなら粘り強い人生を歩んで欲しいものだ。
酒は飲んでものもひでお、といわれるように
餅はついてもつかれるな、ともいわれる。
その男は、杵を持ち、臼の前にたった瞬間から、
疲れることを許されない宿命を負った。
ぺったんぺったんぺったんこ。
ついてもついても疲れない。
ぺったんぺったんニコラスペタス。
ついてもついても疲れられない。
もうとっくに餅はつき終わり、
仕方がないので臼をつくこととなった。
バキバキバキ。
アキバで騎馬戦。
バキバキバキ。
程なく臼餅ができあがった。
味は薄い。
情には厚い彼は、それじゃあ一丁お前らもついてやるぜえ
べらんめえ、とミスター江戸ッ子としての自覚が芽生えたのか、
妻をつくことにした。
ぺったんぺったんぺってぃんぐ。
愛撫を交えたその「つき」を彼は精一杯やりきった。
そして妻は餅になった。
ただ、あまりにも夫の「つき」が素晴らしかったため、
お汁粉になった。
次に一人息子をつくことにした。
ぺたぺたぺったんぺーたーぱん。
永遠の少年ピーターを想いながらついた。
ティ、ティン…ティンコ…?
いや、ティンカーベル!
そんな小ネタも披露しながら。
子をついて練った。
そして息子は餅になった。
父はいった、
「よし、お前は今日から女だ。
餅田香織だ。ELT…エブリ…リトル…ティ、ティン…
エブリリトルティンコだ!
誰もが小さな素敵な世界。
イッツアスモールワールドだあ!!」
そして息子は娘になった。
妻と息子(娘)をついた妻子持ちのその男は、
妻子餅になった二人を見て、こういった。
「胸が詰まる思いだよ。」
もちろんフィクションです。
そりゃあ、おせちと餅だ。
巷では、毎年恒例のもちを喉に詰まらせる老人が多発している。
ふがふがしている間にぽっくり逝ってしまうわけだが、
どうせなら粘り強い人生を歩んで欲しいものだ。
酒は飲んでものもひでお、といわれるように
餅はついてもつかれるな、ともいわれる。
その男は、杵を持ち、臼の前にたった瞬間から、
疲れることを許されない宿命を負った。
ぺったんぺったんぺったんこ。
ついてもついても疲れない。
ぺったんぺったんニコラスペタス。
ついてもついても疲れられない。
もうとっくに餅はつき終わり、
仕方がないので臼をつくこととなった。
バキバキバキ。
アキバで騎馬戦。
バキバキバキ。
程なく臼餅ができあがった。
味は薄い。
情には厚い彼は、それじゃあ一丁お前らもついてやるぜえ
べらんめえ、とミスター江戸ッ子としての自覚が芽生えたのか、
妻をつくことにした。
ぺったんぺったんぺってぃんぐ。
愛撫を交えたその「つき」を彼は精一杯やりきった。
そして妻は餅になった。
ただ、あまりにも夫の「つき」が素晴らしかったため、
お汁粉になった。
次に一人息子をつくことにした。
ぺたぺたぺったんぺーたーぱん。
永遠の少年ピーターを想いながらついた。
ティ、ティン…ティンコ…?
いや、ティンカーベル!
そんな小ネタも披露しながら。
子をついて練った。
そして息子は餅になった。
父はいった、
「よし、お前は今日から女だ。
餅田香織だ。ELT…エブリ…リトル…ティ、ティン…
エブリリトルティンコだ!
誰もが小さな素敵な世界。
イッツアスモールワールドだあ!!」
そして息子は娘になった。
妻と息子(娘)をついた妻子持ちのその男は、
妻子餅になった二人を見て、こういった。
「胸が詰まる思いだよ。」
もちろんフィクションです。
ダリダリ君
三が日は、さ行に尽きる。
さ 酒を喰らい
し 焼酎を喰らい
す 寿司を喰らい
せそ 世相を読む。
喰らいが多い気もするが、暗いよりはいい。
ネクラよりネアカのほうがいいじゃないか。
ネクラホモよりオクラホマのほうがいいじゃないか。
イクラが、いいじゃないか。
というわけで昨日に引き続き今日も寿司。
しかも今日は食い放題。一人。上野。
ダリ回顧展に玉砕した後だけに、
まずはガリから攻める。
つーん。
安モノにありがちな酸味が鼻腔をくすぐる。
「ハ…、クション!」
ガリクソン。
往年の助っ人が脇を固める。
メジャーリーガー。
逆から読むと、ガリハジメと読めないだろうか。
細い金田一君か。
味噌汁で一息置き、いざ寿司モードに突入。
光り物、貝、いかたこ、まぐろ、うに…
海を丸ごと喰らい尽くす決意で食べ続ける。
その昔、ギリシャ神話の海の神、トリトンはこういった。
「牛丼など古い。これからは、鳥丼の時代ぢゃ。」
すると、もう一人の海の神、ポセイドンがいった。
「わしは…土星丼が食いたいのお。」
「!」
そのあまりのスケールのでかさに、
トリトンはおののき、そして自ら神の座を降り、
『一天使としてゼロからやり直したい』、と言い残し
姿を消してしまったそうな。
一般的に言われる天使が頭にわっかをつけているのは、
この土星丼至上説が広く流布していたためだという。
まあ、そのくらいの決意だ。
12、3種類のネタを4ローテ程たいらげて、
締めはなんといってもシメサバ。
ごっつぁんです。
お茶をひと啜りして、さあ勘定、と思った矢先、
「ぬおっ!?」
腹部に鈍痛、そして激痛。
こ、これが噂の…。
猛烈な吐き気が食道を襲う。
おふ、おおふ。
もう、終わりだね。
誰にも止められやしない。
イッツ・嘔吐マティック
ごめんなトリトン。
俺、ゲロからのやり直しだわ。
さ 酒を喰らい
し 焼酎を喰らい
す 寿司を喰らい
せそ 世相を読む。
喰らいが多い気もするが、暗いよりはいい。
ネクラよりネアカのほうがいいじゃないか。
ネクラホモよりオクラホマのほうがいいじゃないか。
イクラが、いいじゃないか。
というわけで昨日に引き続き今日も寿司。
しかも今日は食い放題。一人。上野。
ダリ回顧展に玉砕した後だけに、
まずはガリから攻める。
つーん。
安モノにありがちな酸味が鼻腔をくすぐる。
「ハ…、クション!」
ガリクソン。
往年の助っ人が脇を固める。
メジャーリーガー。
逆から読むと、ガリハジメと読めないだろうか。
細い金田一君か。
味噌汁で一息置き、いざ寿司モードに突入。
光り物、貝、いかたこ、まぐろ、うに…
海を丸ごと喰らい尽くす決意で食べ続ける。
その昔、ギリシャ神話の海の神、トリトンはこういった。
「牛丼など古い。これからは、鳥丼の時代ぢゃ。」
すると、もう一人の海の神、ポセイドンがいった。
「わしは…土星丼が食いたいのお。」
「!」
そのあまりのスケールのでかさに、
トリトンはおののき、そして自ら神の座を降り、
『一天使としてゼロからやり直したい』、と言い残し
姿を消してしまったそうな。
一般的に言われる天使が頭にわっかをつけているのは、
この土星丼至上説が広く流布していたためだという。
まあ、そのくらいの決意だ。
12、3種類のネタを4ローテ程たいらげて、
締めはなんといってもシメサバ。
ごっつぁんです。
お茶をひと啜りして、さあ勘定、と思った矢先、
「ぬおっ!?」
腹部に鈍痛、そして激痛。
こ、これが噂の…。
猛烈な吐き気が食道を襲う。
おふ、おおふ。
もう、終わりだね。
誰にも止められやしない。
イッツ・嘔吐マティック
ごめんなトリトン。
俺、ゲロからのやり直しだわ。