息子は、中高一貫校の中学時代に

不登校になりました。

その後復学し、大学生になっています。

不登校から復学まで、

過去ブログに詳しく書いていますので、

よかったら、読んで下さい。





最近の私は、息子の運転で、


買い物に行くのが、大好きです。


おしゃべりも楽しいし、


息子は荷物もサッと持ってくれます。




夫とは、こうはいきません。


怒らせないように会話にも気を遣うし、


荷物も言わないと持ってくれないし…




と、私は無意識に、夫下げ、息子上げ、


を心の中でしてしまいます。




こういうところが、私の問題なんだなー、


と「家族療法」を少し学んだ私は、


考えられるようになりました。





思い起こせば、


子供が幼い頃の我が家は、子供優先で、


子供上位の家庭になっていました。




子供上位ということは、


母子密着・母子共依存、に陥りやすく、


さらに「夫の疎外」を引き起こし、


「家族システム」を壊すことに、


つながっていたのです。




良い「家族システム」とは、


親が子供の上位に有り、


夫婦は協力して子育てをする、というものです。




親が上位とは、


親が子を適切に養育し、子が親を尊敬する、


という良い関係のことです。





あの頃の私は、子育てを優先するのは、


良い家族で、私は良い母親をしている、


と大きな勘違いをしていました。




その頃の印象的な出来事があります。


家族で食事中に、幼い子供が汁椀を倒し、


隣の夫の卓上に流れて、


今にも夫の服を汚しそうでした。



私は急いでタオルを持って来て、


まず、子供の前の卓上を拭いていました。


子供を放っておいたら、


汚れがますます広がるからです。



夫のそばには、布巾タオルがありました。


夫は大人なんだから、


自分で勝手に拭いてくれ、と私は思っていました。


私は子供のケアで大変なのです!




しかし夫は、布巾タオルで拭くこともせず、


服をちょっと汚してしまい、怒り出しました。




幼い子供の粗相に腹を立てる夫を、


なんて大人気ない人だ、


と、私は夫を責める気持ちになってしまいました。





おそらく、


良い養育をされた男性だったら、


子供が汚した所を、妻と一緒に、


仲良く拭くことができるでしょう。


もしかしたら、イヤ~大変だ〜と笑顔で、


私もそれを夫に求めていました。




しかし、我が夫は、毒親育ちです。


そんな安定度の高い行動はできません。




そして私も、


夫に対して、責める傾向が強く、


包容力も足りない、


という特性を持っていることに、


今では気づいています。




包容力の足りないその頃の私は、


対応の順番を間違えていたのです。


我が家の場合は、


まず夫への対処を先にしなければ、


良い「家族システム」を構築できないのです。




あらー、あなた大丈夫〜?


と、夫の前を拭いてあげればよかった……




そうすれば夫も、しょうがないなー、


と、子供のケアをしてくれたかもしれません。




あの頃の私は、それができませんでした(泣)






私は夫に、


私なりに尽くして来たつもりでしたが、


夫の特性や生育歴を思いやる、


という考え方は、できていませんでした。




夫の特性や生育歴自体を


よく知らなかったし、


わかろうとする努力もしていませんでした。


そういうところが、私の認識力不足です(泣)





良い夫婦とは、


お互いの特性や生育歴を思いやり、


それに合わせて愛情や信頼を深めて行く、


ということを最近つくづく考えました。







良い「家族システム」が構築されると、


子供の状態が、非常に良いのです!



息子の大学生活は、とても安定しています。


成績も良く、夫も私も満足しています。



順調に自立へと向かっています。







(過去の投稿を編集して再投稿しています。)