【続き】

息子は、浪人せずに、

第2志望の私大に進学することを決めました。



息子の選択を、スムーズに受け入れられた夫に、

私は正直驚きました。



私はまだ、息子に難関大学に行って欲しい

という「執着」を捨て切れずにいたからです。



でも、私より夫の方が、

息子の特性や、息子の将来を

冷静に見据えている、と気付きました。



そして、私もやっと、

息子を難関大学へ入れたい

と、考えていた自分が恥ずかしくなりました。



夫にも息子にも、

申し訳ない気持ちです。



息子が、やりたいことを自由にやれる

それこそが、息子の幸せなのだ、

と、やっと考えられるようになりました。

今さらですが(恥💦)




この大学学部には、上の学年や院生に

同じ高校出身者がいることがわかりました。

みんな優等生だそうです。



それを知ると、息子は、

第1志望に落ちて沈んでいた気持ちが、

少し明るくなったようでした。



こうして、元不登校児の息子は、

大学生になりました。




息子の大学生活は、安定しています。

早起きも、頑張っています。



普通に朝食を食べ、

行ってきまーす、と玄関を出て行きます。



そんな後ろ姿を見送ることができて、

私は幸せを感じています。

もう私が車で送ることはありません。




アレルギーも最近は落ち着いています。


そして、もう、暴れることは無くなりました。

階段ドスドスや、

地団駄を踏むこともありません。




先日、あぁーっもーぉっと叫んでいるので、

癇癪か?

と聞き耳を立てていると、



階段をドドドッと降りて来て、

課題中ワイファイが切れたー

と、1階にあるルーターを確認しに来たのです。



あら、勉強してたのね、

と、私は笑ってしまいました。



事無きを得て、無事課題を提出できました。





夫と私は、定期的に

夫婦カウンセリングに通うことにしました。


お互い相手に不満を持ちやすい性質であることが

わかったからです。



私達夫婦が、しっかり連携できていれば、

介護や子育て、不登校といった、

家族の問題を乗り越えられる、

と確信したからです。




今後も、義父の看取りや、子供の就職や結婚、

私達の老後も、問題は山積みです。



私達夫婦が、不満を溜めることなく、

相手を責めることなく、過ごせるように、

この先も気を付けなければいけない、

と思っています。




息子は、成績も良く、夫も私も満足しています。

希望する研究室にも入れて、

この分で行けば、希望する職種にも

つけるのではないか、と考えています。



しかし、油断しないように。


私がまた過干渉にならないように、

執着しないように。


家族や家庭が息子の重荷にならないように、

同じ轍を踏まないように、



肝に銘じていこうと思います。





(過去の投稿を編集して再投稿しています。)

【終】