中東・北アフリカ:シリア:副外相:内戦終結策をロシア外相と協議へ:軍幹部の離脱続く | 端事些事のブログ

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中東・北アフリカ:シリア:副外相:内戦終結策をロシア外相と協議へ:軍幹部の離脱続く


シリア副外相:内戦終結策をロシア外相と協議へ-交渉続く(2012/12/27 10:58 JST ブルームバーグ)

 12月26日(ブルームバーグ):シリアのミクダード副外相は1年9カ月に及ぶ内戦状態を終結させる方策について、ロシアのラブロフ外相と27日にモスクワで協議する。

国連とアラブ連盟合同のシリア特別代表ブラヒミ氏とシリアのアサド大統領は24日にダマスカスで会談している。匿名のロシア外務省当局者によれば、今回のミクダード副外相の訪問は、その際の協議内容を引き継ぐものとなる。

衛星テレビのアルアラビーヤによると、アサド政権への圧力が高まる中、シリア軍のシャラル少将が辞任して反政府勢力に加わった。



内戦続くシリア 政府軍憲兵隊長が離反(12月27日 7時33分 NHK)

内戦が続くシリアで、軍の秩序をつかさどる政府軍の憲兵隊長がアサド政権を離反すると表明し、反政府勢力が攻勢を強めるなか、政権内部でも求心力の低下に歯止めがかからなくなっていることがうかがえます。

シリア政府軍の憲兵隊のトップ、シャラル隊長は26日、みずから声明を読み上げる動画をインターネット上に公開し、「政府軍は国を守る任務を忘れ、殺りくと破壊を繰り返す集団になり下がってしまった」と述べ、反政府勢力に合流すると表明しました。
アサド政権からは、ことし8月に現職の首相が離反するなど、政府や軍の高官の離反が相次いでおり、シャラル隊長は、中東のテレビ局の電話インタビューに対し、「離反を考えている幹部はたくさんいるが、政権側の監視が厳しくて踏み切れないでいる」と述べ、政権側が高官の監視を強めていることを明らかにしました。
反政府勢力は、政府軍の武器を奪ったり、外国からの支援を受けるなどして、より強力な武器を手に入れ、北部の要衝アレッポ周辺で支配地域を拡大しているほか、首都ダマスカスの攻略を目指して、政府軍と攻防を続けています。
反政府勢力が攻勢を強めるなか、軍の秩序をつかさどる憲兵隊のトップが離反したことで、政権内部でも求心力の低下に歯止めがかからなくなっていることがうかがえます。



シリア軍幹部の離脱続く―外務次官は交渉のためモスクワ訪問(2012年 12月 27日 09:27 JST WSJ)

 【ベイルート】シリアのメクダド外務次官は26日、和平提案について協議するためモスクワに向かった。シリア政府と反体制派の軍事衝突が続くなか一連の話し合いが行われている。

 この憲兵隊長はアブデラジズ・アル・シャラル将軍で、アラビア語ニュースチャンネル、アル・アラビアで放映されたビデオ声明で、政府軍が「殺人と破壊の集団」に化したため、軍を離れたと言明した。離脱したのがいつなのかは不明だが、反体制派は数カ月前から同将軍と秘密裏に連絡を取り合っていたとしている。

 これまでに何十人かのシリア軍士官が離脱して、何千人もの離脱兵士に合流している。しかし、ますます混乱の度合いが強まっている政府軍との戦闘の中で組織的な指揮は困難になっている。ただ、政府軍組織からの離脱が続いていることは、政権の弱体化を示しており、外交官やアナリストは、これが大統領や治安部隊や軍幹部に対する包囲網を狭めつつあると見ている。

 メクダド外務次官のモスクワ訪問は、ブラヒミ国連・アラブ連盟共同特別代表による和平提案について話し合うことが目的。同特別代表は24日、ダマスカスでアサド・シリア大統領と会談した。

 アサド支持派と反アサド派、それにシリア内戦に影響力を持つ国々は、シリアでの政治体制の移行での重要問題、つまりアサド大統領はどうなるのかという問題について見解が分かれたままであるため、モスクワでの外交協議が内戦の方向を変えるとはほとんど期待していないとしている。

 最近の外交交渉に関係した3人の外交官によると、米国とロシアは、同大統領の執行および軍事面での権力を少しずつ暫定政権に移す間、大統領を名目的な指導者としてシリアに残すのかどうか、意見がまとまっていないという。米国と欧州はまた、2014年の大統領選挙にアサド氏が参加できるのかどうかについてもロシアと合意できていない

 あるアラブの外交官によると、シリア問題について国連とアラブ連盟の代表を務めるブラヒミ特別代表と中東諸国、米国、ロシアとの最近の協議では、ロシアが乗り気になっている早期の選挙をめぐって意見が交換された。しかし、ロシアはアサド氏の扱いはシリア国民が決めるべきだとし、一方で米国と欧州の一部の国は同氏を全ての選挙から除外すべきだと主張している。シリアの反体制派も、アサド氏が候補者になることは受け入れられないとしている。

ブラヒミ特別代表は来週、モスクワを訪問し、その後1月3日にダマスカスで記者会見する予定だ。



子供含む20人以上が空爆で死亡 シリア(12/27 9:42 NEWS24)

 内戦状態が続くシリアで26日、政府軍の爆撃により、子供を含む20人以上が死亡した。 シリア北部・ラッカ近郊で26日に撮影されたとされる映像には、空爆で死亡したとされる人々の遺体が映し出されている。イギリスに拠点を置く人権団体によると、子供8人を含む20人以上が空爆で死亡したという。 一方、ロイター通信によると、政府軍・憲兵隊司令官が、26日までに軍から離脱した。インターネットに投稿した動画の中で、司令官は「軍は国を守る任務から逸脱してしまった」と述べ、反体制派への合流を宣言したという。 反体制派の攻勢が強まる中、軍からの離脱が加速する可能性もある。