一段落目と二段落目の意味段落が簡単に分けられる文章というのは、
文章としてはいい文章ですが、問題としては問題にならない文章です。
ということは逆に考えると何がいえるのか。
段落わけの問題が出題される本文は、 二段落目がどこからか見分けにくい。
見分けにくい問題を無理に自分の感覚で答えを出して進むのは危険です。
特に国語の場合はそう。
ほかの教科の問題と違って、この部分で区切って考える、という切れ目の文法があるわけではなく、
それはあくまでも出題者の段落わけの感覚の上に乗っからなければならない。
相手の感覚に乗っかりにくいのは、
出題者が無理なところから本文を切り出しているから、
という可能性が非常に高い。
出典の意味段落の切り方をあえて無視した形で本文の冒頭を始めてしまうと、
解答する側がわかりにくくて、当然です。
でも、本文として何らかの落ちの来るところまで本文がなければ、
それは問題として成立しませんから、
二段落目と三段落目を区切るほうがやりやすい。
だからまず後半部分で分けられるところを見つけて、
そのあとで、一段落目がどこまでか探す作業に戻りましょう。