赤坂見附から四谷まで歩いていた時

 

図書館?と思う建物があった

 

近づいて入ってみると

 

キリスト教の本を扱う書店だった

 

 

 

敷地は広くていくつもの建物があった

 

その中の会議室のような場所を見たとき

 

ここ知ってる!と思い出した

 

 

夫のギャンブル依存症の会で

 

グループミーティングに通っていた場所

 

ミーティングでは10人ぐらい座っていて

 

みんな本名を言わず、あだ名で呼び合う

 

自分のことを何でもいいので話す

 

そのことに対して批判せず

 

ただ同意する

 

 

ギャンブルを辞めていても

 

また繰り返してしまうことを

 

「スリップする」というのだが

 

夫はスリップすることを

 

ミーティングでは言えずに

 

話すことがどんどん減っていった

 

 

「俺はあんなやつらとは違うんだ」

 

「競馬はギャンブルじゃない」

 

 

最初は付き添って行ってたけど

 

そのうち夫一人で行くようになり

 

ミーティングに行くと言って

 

ギャンブルに戻っていった

 

 

 

 

 

 

教会の建物に入ってみた

 

「ザビエル聖堂」

 

「マリア聖堂」

 

「主聖堂」

 

広さの違う三つの建物

 

イエス様の主聖堂が一番大きい

 

 

 

それぞれの建物に入って

 

ひとり静かに座ってみる

 

 

私はマリア堂が一番落ち着いた

 

 

 

静かに座っていると

 

仏教と神道には

 

お世話になったと

 

思っていたけど

 

教会にもご縁があった

 

 

 

 

 

 

 

 

 

東銀座の雀荘に夫婦で行ってた時

 

働いていた浜ちゃん

 

 

浜ちゃんはキリスト系の

 

ボランティア団体に救われた人

 

 

雀荘の昼休みには「銀だこ」で

 

たい焼きや焼きそばを

 

買ってきてくれて

 

みんなで食べた

 

 

競馬の有馬記念の時には

 

競馬新聞をにらみつつ

 

時間をかけてどの馬を買うか決め

 

近所の場外馬券売り場に

 

買いに行く

 

 

「旦那さんの馬券もついでに

 

買うから遠慮なく言ってよ!」

 

いつも景気がいい感じで

 

ちゃきちゃきの江戸っ子

 

そのままの人だった

 

 

血圧が高かったので

 

ある日脳溢血で倒れて

 

病院に運ばれた

 

 

夫と病院にお見舞いに行くと

 

男性が待合室にいた

 

親戚かなと思ったら

 

ボランティアだと名乗った

 

 

その方が私たちに

 

浜ちゃんがホームレスだったと

 

事情を話してくれた

 

 

宵越しの金は持たない主義

 

家族に愛想をつかされ

 

ホームレスになった

 

 

 

公園で寝泊まりしている時に

 

ボランティアの方が来て

 

浜ちゃんの血圧を測ったら

 

凄い数値でこれは危険だと

 

住むところを探してくれた

 

 

 

その後退院することなく

 

浜ちゃんは亡くなった

 

ボランティアの方が

 

教会でお葬式をしてくれた

 

 

 

初めての教会のお葬式

 

ホームレスの人も参列して

 

お花をひとりづつ

 

祭壇に置いていく

 

その後、浜ちゃんの思い出を

 

ひとりづつ前に出てマイクで語る

 

 

夫が雀荘での浜ちゃんの思い出を話した

 

後でボランティアの方が来て

 

「彼が麻雀をする事は知りませんでした

 

素敵なお友達がいてよかったです

 

本当に嬉しかったと思います」

 

 

 

 

私は讃美歌が大好きで

 

「アヴェ・ヴェルム・コルプス」

 

「ハレルヤ」など

 

中学、高校とコーラス部で歌ってた

 

 

クリスマスに演奏される

 

ハンドベルの音を聞くのも大好き

 

ベートーベンの「第九」は

 

歌うと魂が震える

 

 

キリスト教徒として生きた

 

人生があったんだろうな

 

 

 

 

神社仏閣ばかり行ってるけれど

 

キリスト教も思い出してね

 

と導かれたのでしょう

 

神様と仏様とキリスト教関係の皆様

 

これからもよろしくお願いします