母方父方のお墓まいり | 【思い出に変わるまで】

【思い出に変わるまで】

長期人工透析をしていた夫が亡くなった後のおひとりさまの日常 

 

四国に行く前に

 

九州に住むいとこから

 

「愛媛のおふくろが

 

認知症になっていて

 

施設に入っている」

 

と連絡があった

 

その方は叔母(母の妹)にあたる

 

 

愛媛の叔母さんが祖母のお墓を

 

管理していたので

 

現在お墓は放置されてるらしい

 

 

長姉が

 

「お墓も気になるし八幡浜にある

 

父方のお墓も何十年も行ってないし

 

この際行ってみようよ」

 

ホテルと飛行機を予約して

 

レンタカーを借り

 

姪と3人で行くことにした

 

 

 

 

前回愛媛に行ったのは

 

母方祖母の葬儀の時

 

祖母は99歳で亡くなった

 

戦争で祖父は若くして亡くなり

 

祖母は女手一つで3人の娘を育てた

 

 

葬儀の時に叔母さんから

 

「あんたらのお母さん

 

少し認知症みたいなんよ

 

誰か引き取って暮らせない?」

 

と言われた

 

それから介護認定出るまで

 

何年もかかった

 

叔母さんは気づいてたんだね

 

 

 

四国に行くには

 

昔は関西から船で一泊して

 

港から電車とバスに乗って

 

夕方に着く

 

二日がかりだった

 

 

 

お墓は祖母の家の近くにあるので

 

途中祖母の家の前を車で通った

 

 

家はかなりリフォームされて

 

誰かが住んでいるようだった

 

 

家は住む人が変わるのは

 

少しさびしいけど

 

おばあちゃん家の思い出は

 

たくさんあるから大丈夫

 

 

 

 

お墓に着くとやはり

 

草ぼうぼうで荒れていた

 

掃除して花と水、お線香を供え

 

3人で般若心経を唱えた

 

 

お経はうろ覚えだったけど

 

忘れたところは

 

他の二人がおぼえてて

 

「三人寄れば文殊の知恵」?

 

なんとか唱えられました

 

 

お墓の近くに祖母の旧姓のお墓があった

 

きっとおばあちゃん家のお墓だよね、と

 

こちらも掃除してお水をお供えした

 

見晴らしのよい場所なので

 

般若心経が空に上がる気がした

 

 

 

そして父方のお墓のあるお寺へ向かう

 

父方の墓は長姉が小さい頃

 

父親と墓参りに行った記憶だけ

 

 

次姉も私も墓まいりどころか

 

父方の実家の場所すら知らない

 

 

母が半年に一度、菩提寺からハガキが来ると

 

現金書留でお金を送っていた

 

菩提寺の名前と大体の場所の見当はついてて

 

車のナビに入力してお寺に向かった

 

 

海岸線を車で走って細い路地を

 

上がったところにお寺があった

 

とてもキレイなお庭のある

 

龍の天井絵が描かれている

 

素敵なお寺でした

 

(写真はオッケーでした)

 

対応してくださったのは

 

ご住職のお母さま

 

こちらはお位牌を預かるお寺で

 

お墓自体はないとのこと

 

 

ご住職が帰ってきたので

 

色々と調べてくださったが

 

どこにも名前がない

 

 

私たちが遠方から来たのもあり

 

とても申し訳なさそうで

 

こちらが恐縮してしまった

 

 

事前に確認すればよかったのか・・

 

結果的にここのお寺ではなかった

 

でも行くことに意味があったのかな

 

 

キラキラ光る海岸線を

 

走りながら

 

 

お墓がなくても

 

御供養はできるからね、と

 

姉と話しながら

 

そんなにガッカリしてないのが

 

不思議でした