デイサービス最後の日 | 【思い出に変わるまで】

【思い出に変わるまで】

長期人工透析をしていた夫が亡くなった後のおひとりさまの日常 

 

私の働くデイサービスが

 

閉所になると決まってから

 

あっという間に最終日になった

 

 

 

 

利用者さんは次のデイサービスを決めるため

 

見学に行ったり情報交換したり

 

 

利用者さんいわく

 

「あちこち見学に行ったけど

 

ユカちゃんとこみたいな

 

ゆったりしたところはないのよ

 

 

どこも利用者が20人ぐらいいて

 

あわただしくてイヤになっちゃう」

 

 

利益を出すにはそれぐらいの

 

人数がいないとダメなんですよね

 

 

うちは赤字が当たり前のデイでしたから

 

少ない利用者さんでも営業してたのです

 

 

それでも営業できたのは

 

経営者の御母堂が利益を出すより

 

慈善事業のように考えていたから

 

 

 

御母堂がお亡くなりになるまでは

 

閉所はなかったと思います

 

 

 

 

 

また別の利用者さんは

 

「見学に行けば行くほど

 

家に帰ると落ち込むの・・・

 

こんな楽しいデイと同じところが

 

見つかるわけないわって」

 

 

そうですよね

 

私もこんなに居心地のいいデイは

 

もうないと思います

 

力及ばず申し訳ないです

 

 

 

もう他のデイサービスに行かない!と

 

決めている方もいて

 

嬉しい反面

 

ご家族がお困りかもしれません・・・

 

 

 

最後の日は朝から雨が降っていて

 

振替で来られた方も多く

 

 

あわただしく時間が過ぎ

 

すぐに送りの時間になった

 

 

雨の日の送りは人手が取られるので

 

最後の挨拶もちゃんとできなくて

 

 

スタッフ同士でも挨拶する人と

 

できなかった人がいて

 

 

うちのデイサービスらしい

 

グダグダの最後となりました😅

 

 

 

仕事がなくなった実感を感じるのは

 

もう少しかかるかな?

 

 

 

 

 

 

辞める時に一つだけ

 

もらって帰ったもの

 

 

 

それはマッサージする時に

 

横になった利用者さんの目線に来るよう

 

置いていたぬいぐるみ

 

 

ゴマちゃんと呼んでます

 

マッサージする時にいつも利用者さんを見つめていて

 

みんなに可愛がってもらった

 

 

このぬいぐるみは経営者の御母堂が

 

孫のために買ったもの

 

孫が成長して返しに来たから

 

デイサービスに持ってきたそう

 

 

私が入所した時からゴマちゃんはいたので

 

いつも見守ってくれていました

 

 

利用者さんはゴマちゃんをなでなでしたり

 

メガネを置いたり

 

入れ歯が置かれたこともあったなあ

 

 

利用者さんをたくさん癒してくれました

 

ゴマちゃんもお疲れ様

 

 

今は我が家で

 

夫と私を見つめてくれています