アステラス製薬の決算発表について


純利益の予想を下方修正、また営業体制見直しという態での早期退職者を募ることで一時費用200億円計上、これにより国内営業3割ほどの人数減とのこと。


この結果を受けてか株価が下落しています。



株価は2000円を切り、配当利回りは3.5%を超えました。ここだけ見ると買い場かと。

まだ下がる可能性もあるため週明けの相場も見ながら判断するのがいいでしょうが少しだけ買い増ししようかと思います。



一応仕事で医療系の職についているため薬については触れる機会があるのでアステラス製薬の主力製品について調べてみました。


売上高とは関係なくよく触れる製品はベタニス、ベシケア、ハルナール、スーグラ、リンゼス、セレコックス、ジェニナック、ボノテオ、リピトール、マイスリーです。たまに腎移植後の人でプログラフという感じです。

しかし、後発医薬品推奨という流れもありハルナール、セレコックス、ボノテオ、リピトール、マイスリー、プログラフは後発医薬品の方が多く出ています。

特に主力製品であるイクスタンジはほとんど触れたことがありません。イクスタンジの薬価は80mg1錠で4648.20円、基本用量は160mg/日のため高価なことが売上に繋がっているようです。



この中で注目すべきはスーグラでしょうか。その理由は本来の使い方の他の利用法が見つかったためです。


スーグラについて説明したいと思います。スーグラはSGLT2阻害薬という分類の糖尿病の治療薬でありこれは糖の再吸収を防ぐことで血糖値を下げる薬です、この効果は他の糖尿病の治療薬と比べて強めで体重やHbA1cの減少が早く効果を実感しやすいようです。

しかし血糖の再吸収を防ぐことで尿中における血糖値が高くなり浸透圧の影響で尿量が増加し脱水や口渇などが起こる可能性があり、そちらの副作用について注意して経過を見ています。もちろん低血糖症状についてもしっかり状態を見ます。


これが本来の使い方なのですが、最近では心不全にも効果があるのではということでSGLT2阻害薬が注目されています。

心不全治療に対してスーグラを使うということについてはまだ経験がありませんが、他のSGLT2阻害薬であるフォシーガという薬では既に心不全の患者さんに使用しています。同じ分類の薬ということであり、スーグラについてもそのうち心不全に対して使用をすることが当たり前になるのではと思います。そこで他社のSGLT2阻害薬よりも手にとってもらえるようになればより売上に寄与するのではないでしょうか。医薬情報担当者さんなどの頑張り次第ですかね。



企業とはあまり関係のない話になってしまいましたがアステラス製薬には頑張って欲しいと思います。



https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0113L0R00C23A8000000/


https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75162#Body