「今は存在しない職業への準備――「21世紀型スキル」」に学ぶ。 | 「新しい時代」を駆け抜けるヒント。

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僕らはこれまでとは全く異なる「新しい時代」に入っています。「新しい時代」の本質を見抜き、求められる考え方やヒントを探ります。

この写真のように、フワフワした大きな波は確実に来ているのだと改めて感じました。それは、衝撃的な記事、いや、よくよく考えると当たり前のブログ記事に出会ったからです。

 

今は存在しない職業への準備――「21世紀型スキル」

http://pc.nikkeibp.co.jp/article/column/20120508/1048402/

 

米デューク大学の研究者であるキャシー・デビッドソン氏が2011年8月、ニューヨークタイ ムズ紙のインタビューで語った予測が波紋を呼んでいる。「2011年度にアメリカの小学校に入学した子どもたちの65%は、大学卒業時に今は存在していな い職業に就くだろう」というのである。


上記のブログではこのような出だしから始まり、今後世界的に求められるスキルを「21世紀型スキル」として紹介しています。想像できるように、基本 的にはITスキル & 思考スキルを土台にしたものになります。そんなに長くない記事ですので、よろしけばご覧ください。

 

さて、この記事で指摘されていることは、僕たちにとって2つ重要な意味をもってきています。おわかりまですか?私のブログを継続してご覧になっている方の中にはおわかりの方もいるかれしれませんね。

 

■1 実は僕たち自身のこと。

一つは、このニュースはアメリカの小学生の話として取り上げられていますが、実は僕たち自身のことだということです。

ニュースの表現だと2011年の16年後、つまり2027年には今は存在していない職業に就くという話になっています。また、小学生が大人になった 時という想定なので、一見するとものすごく先の出来事のような気がしますが、そんなことはありません。16年後には65%ということですが、それは1年後 だろうと数年後だろうと着実に増えていくということです。その積み重ねの結果、16年後には半分以上が今はまだ存在していない職業になるということ。


言い換えると、僕らにとって、今年も来年も、その先も少しずつ、まだ聞いたこともない職業が確実増え、ニーズが高まっていくということです。

 

この現象、僕らにとっては、チャンスと脅威とがあります。


まずは脅威から。


新しい職業が増え、ニーズが高まるということは、既存の僕らが今やっている職業は不要になってくるということ。他の人に取られるのか、コンピュータ 技術に取られるのか、それはわかりませんが、少なくとも、これまで僕らが積み重ねてきたスキルのうちいくつかは確実に不要になるということを意味していま す。お父さん、稼げなくなる…。

 

次に、チャンス。


まだ聞いたこともない職業が増えるということは、そのニーズがあるということ。一般的に新しいニーズが瞬間的にもものすごい勢いがありますので、 (例えば、現在のソーシャルメディアコンサルタントと名乗っている方々のように…)、その波に乗ることができればビジネスとして成功させることができま す。もちろん、そのニーズがどこまで広がるかわかりませんので、リスクは伴います。

 

別な言い方をすれば、大貧民(大富豪)というトランプゲームと一緒。革命が起き、これまで必要とされていカードの力がなくなり、まったく別なカードが突然力を持つようになるということですね。

 

■2 若者や僕らの子供の方が強い。


もう一つ。これは当たり前のことだし、すでに僕らが体験していることです。


社会に求められる職業が大きく変わるということは、既存の職業はどんどん威力を弱めていくということに他なりません。


実際、僕らが小学校の時にはインターネットなんてありませんでしたし、今のネット関連の職業なんて誰も想像すらしていませんでした。


確か中学校の時だったと思いますのが、ニュースで「アメリカが情報スーパーハイウェイ構想を立ち上げた」というものが流れていたのを覚えいてますが、当然ながら、その時にはその意味するものは全く理解できていませんでした。今、僕らがその土台の上にいるとは…。


でも、僕らは、インターネットを利用した職業の、ある意味最先端にいます。利用方法や活用方法を色々な方に説明するのが仕事の一部なのですから。そういう意味では、たまたま新しく生み出された新しい職業に就いて新しい波に乗っているということです。

 

でも、僕らの子供はもっともっと進んだ職業に就くということが想像できます。僕らはもしかしたら取り残されていくだけかもしれません(笑)。実際、「デジタル・ネイティブ」に生きる若者と僕らとは、明らかにネットの活用方法が違います。

 

たまたま僕らは、役職が付くなりして、ビジネスに関する決定権を持つような年齢になっています。若い人の知識やスキルを活用して、それをビジネスとして判断するという立場です。一見すると、それは自分の能力であるかのような勘違いをしますが、そこは大間違い。


なぜなら、今いる会社組織の中で「たまたま」決定権がある要職にいるだけにすぎないのですから。その会社という着ぐるみをはがされた時、どんな能力 が残りますか?その会社が明日突然なくなった瞬間、裸になった僕らは、その若者や新しい世代と対等に戦うことが求められることになるわけです。

 

とはいえ、昔からある職業、豆腐屋であったり、八百屋であったり、●●職人であったりなどなど、決して職業自体がなくなることはありません。自分自 身のやりがいや、社会的な意義など、職業選択には様々な切り口があります。ただ、家族を養うという意味で、やりやすい職業とやりにくい職業とが出てくると いうことは確かです。

 

さて、長くなりましたが、こういうことです。

 

僕らは「今の職業」のスキルアップに一生懸命かもしれません。

「今の会社の中で求められる」スキルアップに一生懸命なのかもしれません。

 

でも、もう一歩外に出て、広い視点からのスキルアップを考える必要があるのではない、そういうことです。グローバル化によって、国内の仕事のいくつ かは海外に行ってしまいます。社会構造・経済構造の変化によって、若い人ほど有利な仕事がどんどん増えてきます(今のネット関連業務のように)。

 

そんな「新しい時代」を生き抜くため、僕らがやるべきことは何なのか…。


【おまけ】
スキルアップするにせよ、勉強するせよ、今のやらなければいけないことに押しつぶされる日常の中で、時間を確保しないといけません。
消費して消えていく時間ではなく、「未来の自分に投資する時間」です。

そんな時間を確保したい方には、朝型生活をおすすめします。

私の超・朝型生活を紹介していますので、興味ある方はご覧ください。