【2021年春ドラマ ドラマ賞】

作品賞 ドラゴン桜/次点イチケイのカラス

主演男優賞 竹野内豊(イチケイのカラス)/次点阿部寛(ドラゴン桜)

主演女優賞 松たか子(大豆田とわ子と三人の元夫)

助演男優賞 永山瑛太(リコカツ)/岡田将生(大豆田とわ子と三人の元夫)

助演女優賞 有村架純(コントが始まる)

脚本賞 坂元裕二(大豆田とわ子と三人の元夫)/次点金子茂樹(コントが始まる)

若手賞 鈴鹿央士(ドラゴン桜)

主題歌賞 ever since/高橋優(生きるとか死ぬとか父親とか)

企画賞 ソロ活女子のススメ

 

ノミネート

黒木華(イチケイのカラス)

松田龍平(大豆田とわ子と三人の元夫)

横浜流星(着飾る恋には理由があって)

中村アン(着飾る恋には理由があって)

吉岡里帆(レンアイ漫画家)

吉田羊(生きるとか死ぬとか父親とか)

江口のり子(ソロ活女子のススメ)

菅田将暉(コントが始まる)

仲野太賀(コントが始まる)

神木隆之介(コントが始まる)

芳根京子(コントが始まる/半径5メートル)

長澤まさみ(ドラゴン桜)

永作博美(半径5メートル)

北村有起哉(半径5メートル)

 

春ドラマは骨太のドラマ多くてとても楽しませていただきました。

「ドラゴン桜」

2005年のシーズン1から16年を経て、日曜劇場にて放送された続編。

やっぱり学生たちが目標に向かって一生懸命頑張ってる姿って見てて感動するし、桜木先生の言葉に心打たれることも多かったです。

最初嫌なやつだった藤井くんに、最終回むちゃくちゃ泣かされました。演じた鈴鹿くん本当に素晴らしかった。

日曜劇場らしい大人達の乗っ取り騒動は蛇足な気がしたけれど、それを上回る素敵な青春ドラマでした。

最終回の桜木先生が水野先生にお礼を言うところも前作ファンからすると涙腺崩壊だったし、

桜木先生の最後の語りも良かった。

藤井くんの「助けにいけた自分が嬉しかった」ってところも最高。

最終回のシーズン1の生徒の全員集合も祭り感があって良かったです。

 

「イチケイのカラス」

刑事裁判官が主人公の物語。

毎話毎話明かされる真実に泣かされました。

また主人公入間みちおを演じた竹野内豊さんの演技も良かったです。

前にも書いたかもですが、「もう一度、君にプロポーズ」や「義母と娘のブルース」のようや優しい男性を演じる竹野内豊さんにはまってます。

原作もあるので、続編に期待です。続編はもっと脇役のみんなにスポットが当たるといいな。

 

「大豆田とわ子と三人の元夫」

坂元裕二さんのオリジナル脚本で人間味溢れる良いドラマでした。

人情喜劇と呼んだら良いのかなという笑える作品でした。

元夫達も愛すべきキャラクターで、

特に岡田将生さん演じる中村慎森さんがとても可愛らしくて、

2枚目の印象が強かった岡田さんの新しい1面が見れた気がしました。

最終回のとわ子の夢の中での慎森のセリフ「次の朝意味なく並べられたワインのコルク、テーブルに残ったグラスの跡、みんな楽しかった思い出でしょ?どれも君が愛に囲まれて生きてる証拠なんだよ」というのが、このドラマのメッセージのすべてなのかなと思いました。大好きなセリフです。

 

「コントが始まる」

「俺の話は長い」の脚本家金子茂樹さんのオリジナルストーリー。

売れないコント芸人とそれを囲む人たちの青春群像劇。

1つのことに区切りを付ける時の本人やその周りの人たちの感情や思いが丁寧に描かれてました。

芸人とサラリーマンという絶対的な違いはありますが、年明けに会社を辞めた自分と重なる、個人的にはタイムリーなテーマでした。

もう1回全部通してみたいドラマです。

 

「リコカツ」

離婚ものと言えば、1997年に放送された「成田離婚」がとても好きなのですが、今作も離婚から始まるヒューマンラブストーリーでした。

何より永山瑛太さんが演じる緒原紘一が実直で可愛らしくて、コメディで、笑いも涙も僕の気持ち全部を紘一さんに持っていかれました。

相手の幸せを思って、紘一が嘘を付くシーン、涙が止まらなかったです。

田村正和さんが亡くなられた後の放送の紘一がやった古畑任三郎も最高でした。

 

「生きるとか死ぬとか父親とか」は、オープニングもエンディングも曲が良くて、最終回でトッキーが『ever since』を唄うところも良かったです。

あと、1話の冒頭、色んな人がラジオを聴いてる演出が個人的には好きです。

 

「着飾る恋には理由があって」は、普段なら見ないラブストーリーですが、「アンナチュラル」「MIU404」のスタッフコンビの新井プロデューサーと塚原監督のペアだったので、見てみました。

個人的に今までになり横浜流星さんが見れて、良いドラマでした。「レンアイ漫画家」もそうでしたが、ラストの男性目線のシーンが良かったです。

 

「半径5メートル」はNHKの橋部敦子さん(「僕らは奇跡でできている」「僕の生きる道」etc)のオリジナル脚本のドラマ。

トランスジェンダーやワーキングマザー、熟年夫婦のセックスレス等、身近な問題を扱ったNHKらしい良作ドラマでした。

芳根京子さんはどんな役でも魅力的ですが、今回の素直で一生懸命頑張る女性はやっぱりお似合いでした。

 

2021年は冬に続いて、春も面白いドラマがとても多かったです!