言葉を失う | 吉澤はじめ MY INNER ILLUSIONS

言葉を失う

いつもならどうでもいいことも含め、
口ごもることなくMCをしてきたと思う。

でも、昨夜は、
マイクをもってもしゃべるべき言葉がなかなか見つからなかった。

それよりも、体の中に充満した得体の知れない想いを、
言葉にならない何かを、すべて音にして吐き出したかった。

ほとんど新曲ばかり。
それも2時間近く、8曲もワンステージでやってしまった。

最初の曲は、【希望】をイメージした。
3曲目。秋田くんのベースによるメロディから始まるレゲエロック調の曲は、
鎮魂歌として。。。
最後に演奏した、「青空、そしてそれよりもはるかに蒼い青空。」
はリハーサルの前日に書いた曲。
今生きている私たちへの応援歌として。。。

ステージが長引くことでお酒が売れないので、お店には迷惑をかけてしまった。

それでもお客さんから、いつもの何倍も何倍も感動した旨の言葉をもらった。
聴いてくれたみんなにどんな風に、伝わったのかはわからないけれど、
本当に嬉しかった。

そもそもやるべきか否か、
というところに立たされたところから、
こぎ着けたステージ。

メンバーの中には親類を震災後に亡くしたものもあり、
様々な思いをそれぞれに複雑に抱えていて、
それはもちろん、こんなときに、足を運んでくれたお客さんも同じだったに違いない。

だからこそ、特別な瞬間の連続が訪れたのだと思う。
お客さんの中にはmixiでメッセージを送ってくれた方もいて、
「うまく言葉にならないけれどとにかく伝えたかったです。」
と胸いっぱいの念いを返してくれた。

きっと、胸がいっぱいになってしまうと、
言葉を失ってしまうこともあるんだ。。。
と今ぼくは思ってる。