テレビをつけたらスカイステージで
花組の『金色の砂漠』を放送していて
懐かしいな〜とちょっと見ていたら、
ずっと見てしまった。
区切りの良いところで止めようと思ったのに、
展開が充実しすぎて止め時がなかった。
(上田) 久美子……恐ろしい子……(*_*;) ※敬称略
この作品はトップ娘役の退団公演であり、
トップの片方のみの退団公演は
次回から相手役が変わる事を考慮してか
あまりトップコンビ愛物語で終わらないイメージだったけど
本作は、憎み合いながらも互いには互いしかいないとばかりに砂に消えてしまうし、
次期トップ娘役はお母さん役だし…で
次の事なんて知らん!
現時点の最適解、 適材適所だろ? な姿勢が
さすが…久美子……忖度しねぇ……
とシビレる( ´∀`)。
そんな忖度しない上田先生だが
ツボはキチンと押さえているのがニクイ。
奴隷と見せかけて〜もだけど
どんな男役が好みなの?とばかりに
情熱 穏やか クール コミカルやら出てくるし
王族 奴隷と立場もそれぞれだし、
娘役も三姉妹王女をはじめ王妃も賊も
皆キャラが立っている。
トップコンビの激しく美しい愛憎と
次男?次女の穏やかな優しい愛と
三女:音くり姫とプリー瀬戸さんの…
(あっここは愛はないんだね!?)とか、
王と王妃の憎しみから始まるが後に愛してしまい、しかしそれを認めるわけにはいかない……(BASARA)
とか
それぞれの違いが面白い。
第二王女とジャーの関係も
愛は変化していくのね……と感慨深いし
まあ、求婚者たそさんになら ほだされるの
分かるわだし、
でも本当にそれでいいの? ジャー(;_:)?な思いも含めて余韻がすごい。
求婚者テオドロスも
元々は愛がなかったわけではなさそうだけど
タルハーミネからの愛0ビジネス婚により
冷めて合理主義、誇りとか特に無いっすで
あっさり城を去るのが、
悪いどころか…超COOLだぜぇ……。
(愛がなくてもあれだけCOOLなら、もはや愛しちゃわないのか? 鋼の女なのかタルハーミネ?)
昨今のオリジナル作品の中では
圧倒的に再演してほしいのが上田作品だが
それが難しいのであれば
上田先生には是非、
新書『ウエクミ流 観客の心を手玉にとる10の方法〜個性を活かす あて書き術!〜』を
執筆して欲しいと思った。
需要はあると思う。