ＨＲＴは、２０１２年のレースドライバーにペドロ・デ・ラ・ロサを起用することを発表した。昨年、ザウバーのレースドライバーを務め、イタリアＧＰ後にニック・ハイドフェルドにシートを譲ったデ・ラ・ロサは、今シーズンよりマクラーレンのリザーブドライバーに復帰している。
スペインのテサングループに買収されたＨＲＴは、レースドライバーに少なくとも１人のスペイン人を起用することを以前から強調し、ダニ・クロスやハビエル・ビジャなどの若手ドライバーが候補に上がっていたが、来年４１歳を迎えるベテランのデ・ラ・ロサを起用することになった。
「自身のスポーツキャリアにおける非常に重要な一歩で、今までで一番深く考えたよ」と、デ・ラ・ロサは語った。「熟成度の点ではかなりいい段階にいると思うし、今回の挑戦に向けた準備も整っている。それが大きなモチベーションになっているよ。今回のプロジェクトに参加することを決めた時、３つの決定的な要素があった。競争に復帰するという野望、ＨＲＴがスペインのチームであること、そして今回のプロジェクトを率いるルイス・ペレス・サラと知り合いということだ」
「今の自分たちの状況を受け入れつつも、今後２年間でどの位置にいたいかを頭に入れながら、つつましさと謙虚さをもって努力するために僕はここにいるんだ。僕にとって今回は世界トップレベルのレーシングチームで学んできたことを実戦する時だから、チームと一緒に成長できると思うよ」