今日は、午前9時より金沢市緑と花の課の職員の方と、市森林組合の方が来社されて、市保存樹林に指定されている当社社叢(しゃそう)の枯れた樹木や枝を伐採するため、その視察に訪れるのですが、総代とともに立ち会います。

さて、昨日の伊勢の土産話の続きを書きますね!。

17日(水)は早朝4時半に目覚め、朝5時より神宮会館大浴場で潔斎(けっさい)のため入浴しました。

朝食は、同6時半から食堂でいただくことができました。特に、海藻のアオサの味噌汁が美味しゅうござました。

後で、廊下ですれ違った料理長さんに、「伊勢といえば赤味噌なのに、なぜ合せ味噌なのかお聞きすると?」、「やはり赤味噌が苦手な方もいらっしゃるので数年前より合せ味噌にしました」とのことでした。


午前8時、神宮会館前でバス4台に分乗し、外宮へと向かいました。

外宮神楽殿前で全員が揃うまで待ちました。


モーニングコートを着用された北白川神社本庁統理様を先頭に、同じくモーニングコート姿の田中同総長様(石清水八幡宮宮司)と小串同副総長様(熱田神宮宮司)の順で続き、次いで寺井常務理事様(大阪天満宮宮司)と吉田同常務理事様(鶴岡八幡宮宮司)が続き、我々はその後を四列で進みました。

豊受大神宮での御垣内参拝です。北白川神社本庁統理に合せ二拝二拍手一拝で参拝させていただきました。

当然、ここより先は撮影禁止です!。


続いて、整列して、豊受大神宮(外宮)第一別宮である多賀宮と、やはり別宮の土宮と風宮をここより遙拝いたしました。


ふたたびバスで移動し、内宮宇治橋前で整列しました。


宇治橋を渡りながら撮った五十鈴川の清流です。


外宮同様、皇大神宮での御垣内参拝です。

もちろん、ここからは撮影禁止です。


御垣内参拝の後、ふたたび整列して、ここより皇大神宮(内宮)第一別宮の荒祭宮を遙拝いたしました。


そして、内宮神楽殿へと進みます。


神宮大麻暦頒布始祭(じんぐうたいまれきはんぷはじめさい)に参列するためですが、私は神宮様の頒布始祭に参列するのは生まれて初めてでございました。

当然、殿内の撮影は禁止なのですが、独特な神宮祭祀には正直言って驚かされました。

21年前の前回の遷宮祭の際、私は神宮臨時出仕を拝命し、内宮での遷御の儀に松明(しょうみょう)役として奉仕させていただきましたが、板垣南御門右手前で蹲踞(そんきょ)の姿勢で伺候(しこう)していたので、中で何が行われているのか垣間見ることは叶いませんでした。

しかし天の岩戸の故事に倣(なら)い、常世(とこよ)の長鳴鳥(ながなきどり)の「カケコー」の鶏鳴三声が浄闇(じょうあん)の中わずかに漏れ聞こえたことだけは覚えております。

神楽殿での大麻暦頒布始祭は、ご奉仕される大宮司、少宮司以下15名すべてが神職の礼装である白の斎服(さいふく)を着装され、楽師(伶人)6名も白の浄衣(じょうえ)姿でした。

お供えである饌(せん)を献じる際と徹する際は御神楽(みかぐら)が奏され、神饌は一般神社のように三方(さんぽう)に盛るのではなく、神宮独特の折櫃(おりひつ)によるものでした。

次に、少宮司による祝詞奏上ですが、神宮での庭上祭祀同様、微音(びおん)による奏上でした。祝詞は人に聞かせるものではなく神にお聞きいただくものであるから、ささやくように申し上げるということです。また、八度拝をなされましたが柏手はありませんでした。

続いて、大宮司による玉串を奉っての拝礼ですが、玉串を奉られた後、一度自座(自分のお席)に戻られてから、諸員そろって八度拝(はちどはい)、八開手(やひらて)がおこなわれました。

起拝(きはい)である八度拝も、長拍手である八開手も神宮独特のものですが、八開手は柏手を八度打ったあと再度短手を一回打ちます。

その後、参列者を代表して神社本庁統理が玉串を奉って拝礼され、我々も統理に合せて二拝二拍手一拝で拝礼いたしました。

大宮司より統理へ神前に捧げた神宮大麻と暦が授けられ、諸員は退出しました。

厳粛なる祭典に参列出来て、誠に身が引き締まる思いでした!。

そして、京都を境に東西に分かれて都道府県別に、東は統理より、西は総長より大麻・暦が各神社庁長に授けられました。

これは、木箱に神宮大大麻、中大麻、大麻の三体と暦が納められており、各自白い布単に包んで持ち帰り、各神社庁の神殿にお祀りするとのことです。


続いて、神社本庁による太々神楽の奉納がありました。なお、以下の二枚の画像は、神宮司庁並びに神社本庁の特別の許可を得て掲載しておりますので、転写などは固くご辞退申し上げます!。

舞女六名による倭舞(やまとまい)の奉奏。

                 写真提供=神宮司庁

国風歌舞(くにぶりのうたまい)である人長舞(にんじょうまい)。

                  写真提供=神宮司庁

そして最後に、舞女四人による舞楽・迦陵頻(かりょうびん)が舞われましたが、本来は童四人舞です。

昔印度(インド)で、祇園精舎の供養日に、極楽に住むという霊鳥「迦陵頻伽(かりょうびんが)」が飛来し、鳴きながら大空を舞いました。その声が極めて妙音で、これを聴く者はその心が和められたといいます。

その故事に倣(なら)い、この鳥を象って背に美しい羽をつけ、両手に銅拍子を持ち、これを打ち合わせながら舞います。

その響きがこの鳥の鳴き声を表しているといわれ、楽はリズムに富んだ軽快な曲です。

画像は、2年前の秋の神楽祭での奉納舞楽のものを、ある方のブログからいただいたものです。


で、神宮参集殿の授与所で、さっそく迦陵頻の土鈴を求めて参りました~♪。

この神宮舞楽の土鈴シリーズは、神宮会館の売店にも置いてあります。


神宮会館へ向かう途中おはらい町を通ったのですが、浴衣姿の若い娘さんが二人いたので思わずシャッターを押しました。


正午、大宮司様、少宮司様、神社本庁統理様以下役員の方々もご臨席され、神宮会館食堂で直会(なおらい)がおこなわれました。

素焼きの土器(かわらけ)に一拍手の礼手(らいしゅ)をし、御神酒を一杯だけ拝戴しました。


神宮様より賜った饗膳(きょうぜん)でありますが、もったいないので家にそのまま持ち帰り、神前に供えたあと、この饗饌(きょうせん)を聞し召した(きこしめした)次第です。


お昼も素晴らしいお料理でございました。


神宮様よりたくさんのお土産も頂戴いたしました。

今が旬の落ち鮎(子持ち鮎)の甘露煮にお煎餅…。


それに、来年の干支である「未」の一刀彫であります!。


午後1時より、神宮会館の大講堂に会場を移して会議が開かれました。

開式に当たり、国歌斉唱ののち表彰式がおこなわれ、神宮大宮司より神宮大麻の頒布優良神社庁と奉仕者に賞状が贈られました。


引き続き、神宮大麻頒布秋季推進会議が開催され、これまでの「モデル支部制度」に続く施策として、今年度から新たに「神宮大麻都市頒布向上計画」が実施されるため、石川県内最大の都市は金沢なので、神社庁金沢市支部長の代理として副支部長の私が参加させていただくことになったのです。


閉会後、神宮会館の売店に前日から予約してあった赤福を買いました。これは当家と総代さんや神役さん、それに息子が奉職させていただいている神社の宮司さんへのお土産です。

チャーターしていただいたバスで一路近鉄宇治山田駅に向かいました。


宇治山田駅であります。

東武浅草駅や南海難波駅も手掛けた久野節氏の設計で、デザインの優れた昭和初期の名建築とされていて、駅舎は国の登録有形文化財に指定され、第1回中部の駅百選にも選ばれております。


入線してきたのは、ACEの愛称のある近鉄22000系特急電車です。

本来は宇治山田駅16:14発だったのですが、会議が早めに終わったので、窓口で1時間早い15:14発の切符に替えてもらいました。


名古屋駅に着いて、時間の余裕が出来たので、JR名古屋高島屋で買い物をしました。


列車(特急しらさぎ)が来るまで、4番線ホームの住よしという立ち食いのきしめん店で腹ごしらえをしました。

やはり名古屋といえば、きしめんですよね!。


食券を券売機で買う際、「どて」とあったので、どてとは何かを店のおばちゃんに聞くと、どて煮、つまりモツ煮込み(味噌煮込み)のことでした。

このどてとビール生大が無性にマッチして、どえりゃーうまかったぎゃー!。


店のおやっさんは、私がビールを飲み終えるのを見計らってきしめんを茹で…。


むき海老が4つも入った、かき揚げきしめんであります。

かつお節がたっぷりと降りかけてあり、超まいうーでした~♪。


これにて、伊勢の土産話は終了でございみす!。

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