あれはたしか4年前・・・
新婚旅行(ギリシャ)出発の前日(8月中旬頃)だったと思う・・・・。
ある意味『ギリシャ神話』だ!
朝方
『う~~~んん~~~ん』
嫁のうめき声で目が覚めた!!
すると横で仰向けになり
『アカン!アカン!』
と謎の発声
『どうしてんっ??』
と声をかけても
『アカン!アカン!』
と連呼するばかり何がダメなのか・・・もしや
『夢』と『寝言』?
まさに『Dreaming Speak』
まさかのゴールデンコラボだ!
なんと夢のある話じゃないだろうかと疑いをかけた次の瞬間
『コ・・シ・・・が・・・・コ・シが・・・』
とようやく《アカン!》の主語が出てきた!!
頭の中を整理しようとした間もなく・・・
『動かれへん!動かれへん!』
・・・どうも嫁は2回繰り返すのが癖みたいだ・・・・。
そんな嫁の癖を見破ってる場合ではない。
どうもしばらく手の付けようがない。
自ら動くのは当然無理。
抱えて動かそうとするだけで激痛が走るみたいで無理。
とりあえず自分で動けるまで楽な体勢で安静にさせた。
そして1時間程して少しは落ち着いたので病院へ行く為に車まで歩きだした。
だがその足並みは産まれたての仔牛の如く車に着くまでが一苦労。ようやく車に乗り込み(ドナドナ状態)いざ出発!!
発進(搬送)の際は運転も慎重にしないと腰に響くらしく、まさかの教習所以来の怒られっぷり!!
少し「カチン」ときた僕は
『は・はぁーーん』
『オマエ(嫁)は今の立場が分かっていないらしいな』
と思い僕はいつでもケンシロウの如く
『お前はもう死んでいる!』
ならぬ
『お前のコシは死んでいる!』
って言った後に
『ホォワァチャー』
って急ハンドルを切ってやる事も出来るんだぞと心の中で
『腰殺未遂』
を企てたが
腰が完治した時の仕返しを考えるとおとなしくハンドルを握っている自分がいた。
そしてゆく~り車を走らせながら20分かけて(普通に行けば5分)ようやく病院に着いた!
しかし既に駐車場は
満車
すると嫁が
『待ってられへん!』(←ここは1回やった!)
と仔牛の様に車を降りて1人で2階の受付けへと向かって行った!
その後30分位してから僕も駐車を終え2階へ向かった・・・が嫁の姿が見当たらない!
まぁ診察中だと思い整形外科の前で待っていた。
・・・・5分後
一応念のため受付けに『〇〇(←名前)ですが整形外科でよろしいでしょうか?』と聞くと
(受付『あっ!!旦那さんですかっ!』
と意外な返されように戸惑いながらも
(僕『はいっ!?そうですが!!』
(受付『奥さん先程受付け前に倒れられまして今、整形外科横の部屋にて点滴をしながら安静にして頂いてるんです』
との事
何が何か全く状況が飲み込めません!
あの30分前に車から降りて行った仔牛にいったい何があったのか!!
途中、狩りにでもあったのか?
それとも
その弱々しい足取りを見た画家希望の少年に引き取られ(連れ去られ)そのうえ無理矢理パトラッシュと名付けられ
ルーベンス
の絵でも見に行ったのか?
『僕はもう疲れたよ』
『おやすみパトラッシュ』
いや!いや!いや!見には行ってはいないはずだ
さっき受付が『診察室横で点滴をしている』との事だったのだから!
しばらくして聞けば一時その場は騒然となりストレッチャーは出てくるわ医者は出てくるわで大変な騒ぎを起こしてたみたいだ!
原因は貧血気味のところに腰の痛みが走り激痛に耐えきれず気を失ったとの事だった。
そして診察室横に行くと本当に先程までネ・・・・いやっ!画家希望の少年が隣に居合わせたかのような雰囲気!
大丈夫かと本気で心配していると目を覚ました様子。
そしてこれまでのいきさつを話したり
さっきまでネ・・・少年がここに居たというとてつもなくどうでもいいウソをつき本気でビックリしてる嫁を気遣いながら体調を伺うと大分マシになったとの事だった。
もうこの時点でギリシャは諦めていた。
が嫁は
(嫁『絶対行く!』
と聞かなかったので
(僕『もし医者が無理って言ったら諦めろよ!』
と説得したら半ば諦め顔でうなずき、いざ診察へ・・・
先ずはヘルニアの疑いがないか足の痺れや腰の痺れを聞いてる様子
あと2~3程聞かれてましたが忘れました!
そして次に
『脚気(かっけ)の検査』【膝の皿の下辺りを叩いて足が「みょ~ん」ってなるかの検査】
いやぁー!あれは医者が上手いのか嫁が敏感なのか解らないが面白かった!!
医者がおもちゃのハンマーみたいな物を持って叩くのだがやたら真剣な眼差しで・・・
『行きます!』
と次の瞬間
嫁の皿下をコツンと叩けば・・・・・
物凄い勢いで足が
「みょ~~~~~ん」
ってなって
僕はこれを見た瞬間、今スグにでもギリシャ行こって思い馳せられた!
(医『めっちゃ上がりますねぇ』
って面白そうにあと2発叩いてその度に
「みょ~~~~~ん」
「みょ~~~~~ん」
ってなってあまりにも楽しそうなんで
『僕も叩かして下さい』
って言ったら膝を叩く前に嫁に殴られました。
そのあと足の曲げ伸ばしや腰の触診を終え結果はご存知
『ギックリ腰』
そんな事よりギリシャ行きへの医者の見解です・・・・・・
先程の脚気検査前のような真剣な眼差しを浮かべこちらを見てるんですが、こちらからしたら
岩崎良美氏よろしくの
『呼吸を止めて 1秒 あなた真剣な目をしたから』の
『星屑ロンリネス』状態です!
僕がそんな事を考えてる心の中のスキマを見透かすように
(医『行けますよ!』
(僕&嫁『えっ!』
案外さらっと言いよりました!
(医『私に行くなと言う権限はないので・・・ギックリ腰というのは今は痛いですけど嵐みたいなもんなんで過ぎ去るのを待って後はこまめに患部に湿布を貼っておいて下さい。ではお大事に』
『ちーーーーーーーん!』
あのギリシャを諦めるとかの会議はなんだったでしょう!
なにはともあれ翌日無事ギリシャへ旅立つ事ができました。
追伸:脚気検査前のダランとした嫁の足が『イタリア』に見えた。
そして帰り道には立派な牛に成長しておりました。