ELP以外のプログレッシブの鑑賞を続けています。
元祖プログレッシブロックであるキング・クリムゾンから始めました。
グレッグ・レイクが参加していた最初の2枚のアルバムの感想を前回書きました。
グレッグ・レイクが脱退した後のアルバムも聴いてみました。
以下の2作は、最初の2枚ほどのインパクトはないですが、ジャズ・ピアニストのキース・チペットがいい味出しているいいアルバムでした。ボーカルがグレッグが抜けてしまい、ちょっと見落とり(聴き劣り?)してしまいますけれど。
Lizard: 30th Anniversary Edition
950円
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Islands: 30th Anniversary Edition
948円
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そして、私的には大発見は、この後の3部作です。
グレッグもキース・チペットも抜けてしまいましたが、とても気に入りました。プログレッシブ・ロックというよりはコンテンポラリー・ジャズのような、ジョン・コルトレーンを思い起こさせるようなサウンドで、コルトレーンより面白いと思いました。
Lark’s Tongues In Aspic: 40th Anniversary Series
1,467円
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Starless & Bible Black: 30th Anniversary Edition
953円
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Red: 40th Anniversary Series (Wdva)
1,642円
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そして、プログレッシブ・ロックといえば、ピンク・フロイドのThe Dark Side Of The Moon(邦題:狂気)ですが、
名作と聞き、学生時代にLP(CDではない!)を買いました。
Dark Side of the Moon
821円
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が、聴いてみても
よくわかりませんでした。
40年ぶりに改めて聴いてみても、
どうも私には入ってこない音楽でした。
しかしながら、50年くらい前にリリースされたとは思えない、未来の音楽のような壮大で新しくて独特の世界観があるなとは思いました。
彼らの最後のアルバムThe Endless River(邦題:永遠)では、瞑想するときに聴きたいような、音楽に身を任せられるような感覚があります。
The Endless River
1,140円
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そして、もう一つのプログレの巨人イエスですが、彼らの最大傑作であるClose To The Edge(邦題:危機)
Close to the Edge
415円
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分からないです。私にはピンときませんでした。
しかし、キース・エマーソンと並ぶキーボード・プレイヤーと言われる、リック・ウェイクマンのタッチは耳に入りました。
個人的には、Close To The EdgeよりFragile(邦題:こわれもの)にあるRoundaboutが印象に残りました。
ピンク・フロイドにしてもイエスにしても、「完成されていて欠点がない」というのと「最初に聴いてはっきり明確な印象と持つ、わかる音楽」という感じがします。聴いていてワクワク感を覚えないのです。だから私はあまり惹かれないのかなとも思います。
一方、キング・クリムゾンとELPには、「すごいけれど未完成」、「最初はよくわからず何だろうと思う」という作品が多く、ワクワクしてもう一度聴きたいという欲求を覚えます。
(その意味で、ELPのベスト曲に選ばれることが多い、Jerusalemは私にはあまり惹かれない曲です)
また、プログレッシブ・ロックの特徴として、「踊るのでなく鑑賞する音楽」というのがあるのですが、じっとして聴く音楽というのは、私にとってはつまらない音楽で、聴いたものに呼応するように体が反応するような音楽でないとのめりこめないなとも思いました。
他に、プログレッシブ・ロックで有名なバンドといえば、ジェネシスとRushがあるので、ちょっと聴いてみました。
ジェネシスは、ベストアルバムといわれるSelling England By The Poundを聴いてみましたが、最初の印象は「YESに似ている(YESの方がいい)」で、それ以上聞きたいと思わず、1曲目でやめてしまいました。他のアルバムは、「これがプログレ?」と思うほどポップで、こちらは「TOTOに似ている(TOTOの方がいい)」で終わってしまいました。
Rushは、プログレというよりハードロックという印象でした。ボーカルの高音が苦手で、こちらも2,3分聴いてやめてしまいました。
また、キース・エマーソンがELPの前にいたバンド「ザ・ナイス」、最初に聴いた時には、
でしたが、聴いていくうちに、
よくない、これ?
という感じに。
音も映像も乱れていますが、貴重なNICE時代のカラー映像。音楽もファンキーです。
結局、今回分かったのは、私はとりわけプログレッシブ・ロックのファンではなかったのかなと思います。
私にとって音楽のスタイルはどうでもよく、何か「ワクワク」させる音楽ならだれでもなんでも気に入ってのめり込むようなのでした。
今回のトライアルで、キング・クリムゾンとザ・ナイスの音楽を知ることができたのは、とてもよかったです。