佳人・麗人・美人・別嬪・並上・並々・並下・醜女・異面・面誤・夕日に鬼瓦

 

 

 

醜女、異面、面誤 を纏めてブスと呼ぶ     

今回の記事に就きましては此の通りで有ります

 其れでは支持されたものとして先へ進みます。

 

 

皆様の要望多き故に容貌を顕す語としてランク付けしたものを明記しました。   

其れでは、鋭い洞察を以ってのレクチャ~、どうぞ賞味有れ!

 

 


佳人

 傍のはきちんと角目が立っている態を顕し、転じてスッキリした態を云う。

 従って佳人とはスッキリと容好く整った人を指す。 

見目好い女性を指す詞としては最上級に位置付けされる。

 「佳い女だ」と云う時には此の字を使う。   

 

 

個人的には優れた容色と共に知性、教養をも兼ね備えたニュアンスを含むものと解する。

 遡る事、平安時代前期、小野小町等は其の代表格なのだろう。   

 

 

 

麗人  

見目麗しい女性 ・・・・・と云っても漠然として判り難いだろう。  

  深窓の麗人とか云って、我々卑しき者には手の届かない世界に棲息している。 

 

 

兎に角気品有る色香を漂わせ、雅な世界に通じる美しい女性の事である。

 若かりし頃のオ~ドリ~・ヘップバ~ン辺りだろうか。  

 

 


美人  

 極ゞ普通に存在する顔立ちの整った女性。 勿論、知性・教養の程は問わない。

 ・・・・・にも拘らず、何故か女性は佳人麗人と云われるよりも 

美人と云われる事を好む傾向が有る様だ。  

  

 

テレビに出て来る若手のタレントに多いので例を挙げれば限が無いが 

マリリン・モンロ~を以って美人とする。  

 

 

 

別嬪.(シャン)  

 当初は別品と云う字が使われた様に特別に良い品物の意であるが、

 取り分け美しい女性の事を指す。  

 

 

 袴の似合う大正ロマンから抜け出た様な雰囲気を持ち、御侠(オキャン)な一面を覗かせる。

 一寸悪戯っぽい眼をして・・・・・あっ、案外好きなタイプかも?  

 



並上・並ゞ・並下

所謂並で有る。 其れ以上でも以下でも無いが丼物の其れとは違う。 

極、有り触れた容貌故、然したる特徴も無い。 

本音と嘘音が交錯する胸の内も、常に嘘音を出さずに本音だけで付き合える。  

 

 

 此の手のタイプは意外にも面食いで身の程知らずが多い。 

此のクラスは過密状態の余り、「十把纏めて一絡げ」と一括りで好いだろう。  

 

 

醜女.(ブス)

   読んで字の如し!

 醜い貌した女の事で、貌の造作に難有りも 「醜女(ブス)の深情け」と云って情が度を越して深いと云う。   

 人に優越感を与える存在として役立ち、非常に持て囃される。

 

 

国民に多く支持され、先を見据えている存在であると云っても過言ではない。

 此の手合としては紫式部清少納言が代表格だろう。

 

 

夕陽に鬼瓦

いやはや此処迄来ると最早救いようが無い。 

 何とも判り難い詞であるが照り返しで眼が潰れると何とも悍しい形容である。

鬼瓦とは屋根の棟の両端に用いる鬼の面を模(カタド)った瓦であるが

夕陽とは何を以って結び付けたのだろうか?   

 

 

 「鬼瓦にも化粧」と謂って醜い容貌の者も化粧次第で美しく為るらしい。

 即ち鬼瓦とは厳(イカ)つく醜い貌に例える語なのだ。 

希少価値の高いクラスと云える事は確かだ。