やや消化不良気味に終わり、まだ感想をかけていない先週のスクロヴァチェフスキ/読響の演奏会ですが、
今回はそれを見事に吹き飛ばしてくれる、お腹一杯な3時間でした。
会場はほぼ満席。
この日は、例の大震災から1年。時間もちょうど14時開始。どこかで黙祷をしたいと考えていましたが、
フルシャの強い希望で、冒頭に特別プログラムが組まれました。
曲目はドヴォルザークの交響曲第9番の第2楽章。フルシャが英語で挨拶。
サントリーホールに響く「家路」。地震の時のことを思い出しながら、あれから過ぎていった時について色々考えていました。もうあれから1年なんですね。。。
最後は拍手なしで、会場全員で黙祷。すごく長く感じました。
会場が明るくなり、有志の都響のメンバーがステージを去り、通常のプログラムに戻りました。
ドヴォルザーク: セレナード ホ長調 op.22
チャイコフスキー: ヴァイオリン協奏曲 ニ長調 op.35
ドヴォルザーク: 交響曲第8番 ト長調 op.88
セレナードは5楽章もある結構長い曲ですが、このオケの室内楽的な編成がよく出ていたと思います。
それにしても巧い。
しかし、本番はここから。
期待の三浦文彰さん登場。
冒頭からノックアウトされました。一音一音が無限のニュアンスで変化する繊細な弦に驚きました。
それを支える技巧も初めて聴いた1月よりも数段パワーアップ。あの時は気負いが見られましたが、こんな短期間でここまで進化するか、と思えました。
さすが18歳という伸び盛りな時期。。。
そして、1月よりすごいと感じさせた、彼を支えるフルシャとプラハフィルの存在もあるでしょう。
決して大きい編成ではないのに(プロフィールに、マーラーやR・シュトラウスはやらないと書かれていました)、ホルンは朗々と鳴り、強靭かつしなやかな弦が、強力にサポートします。
第1楽章がすごく雄弁で、最後は強烈なアッチェレランド。ここまで聴いただけでお腹がいっぱい。自然と拍手が起きていました。
第2楽章~第3楽章。ここも三浦文彰さんは自然体で繊細な弦を聞かせてくれる。表現にも明らかに幅が出ている。
最後はブラボーの嵐でした。会場がここまで熱狂したのって久々な体験でした。
そして、三浦さんのアンコール曲は
J.S.バッハ:無伴奏パルティータ第2番からサラバンド(ヴァイオリン・ソロ)
彼にはこういうこういう繊細な曲が似合う。。。
20分の休憩を挟んで、後半プログラム。
いわゆるドヴォ8ですが、フルシャは特に過激な表現はしないのに、オケの編成も小さいのに、マーラー顔負けなくらい音が鳴る!鳴る!
しかもアンサンブルの精度は高く、フルシャの実力は只者ではない。
第4楽章が終わった後も壮大なブラボーの嵐。
アンコールは
ドヴォルザーク:スラブ舞曲ハ長調op.46-1
アンコールが終わっても、聴衆は帰らず。フルシャはカーテンコールに応えてくれました。
演奏終了が17時。すごく濃い3時間でした。
三浦さんはもちろん、フルシャ&プラハフィルからも目が離せません。
今度都響の客演の時に行ってみたいですね。
演奏が終わった後、客席にいた三浦さんを発見したので、その場でサインをゲットできました♪


