「日本経済」を考えるのにおすすめ本を紹介します。日本経済を取り巻く現状をキーワードで上げてみると、少子高齢化、人口減少、低金利の長期化、低成長、デフレ脱却、グローバル化、国際経済環境の変化などがあります。さらに、コロナ禍でいろんな変化が起きています。特に、人々が求める生活価値観も変化が起き、従来の物差しでだけでは測れなくなっています。日本経済の現状を的確に捉え、展望をしっかり持ち、今後の道筋を模索することが必要です。いろんな視点があると思いますが、識者に教えてもらうのが近道です。
「日本経済」のことについて書かれている本をみると、次のようなことがポイントのようです。
- (日本経済の現状認識)新興国からみても「安い」国となりつつある日本の現状/コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。/メディアによって流される情報は、本当に正しいものなのだろうか。アメリカ社会がメディアによって分断されたといわれるが、それはアメリカに限ったことではない。/中国ビジネスはもはや最大のリスクとなった。/コロナ不況により多くの企業が経営に苦戦を強いられ、安易な価格競争に突入してしまう事例も少なくありません。
- (日本経済の展望)「今日」にはこれから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。/これまでと同じように暮らしていたら、今の年齢によっては取り返しのつかない可能性もある。/明らかに社会制度の破綻しつつある。人口は増えず、老人ばかりの国になるし、環境問題も悪くなる一方だ。/米国「2021年 戦略的競争法」施行で日本の対中政策は180度大転換が必至。
- (日本経済の今後の道筋)人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代から脱却/資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならない。/日米経済安全保障による日本の対中政策の大転換。/1日も早く価格競争型経営から脱し、非価格競争型経営にシフトしする。非価格経営のキーワードである「ブランディング」「ニッチ市場」「差別化」「いい会社」を基に価格競争から脱する。
本で取り上げられているのは、日々のニュースの中にヒントはあったのかも知れませんが、意外と気が付いてないこともありませんか。
最近人気があった「日本経済」を考えるのに参考となるおすすめ本6冊を紹介します。
1冊目
人新世の「資本論」 (集英社新書) 新書
著者:斎藤幸平 発売日:2020/9
概要
人類の経済活動が地球を破壊する「人新世」=環境危機の時代。気候変動を放置すれば、この社会は野蛮状態に陥るだろう。それを阻止するためには資本主義の際限なき利潤追求を止めなければならないが、資本主義を捨てた文明に繁栄などありうるのか。いや、危機の解決策はある。
ヒントは、著者が発掘した晩期マルクスの思想の中に眠っていた。世界的に注目を浴びる俊英が、豊かな未来社会への道筋を具体的に描きだす。
おすすめ点!
資本主義を終わらせれば、豊かな社会がやってくる。だが、資本主義を止めなければ、歴史が終わる。常識を破る、衝撃の名著だ。(水野和夫氏) 「新書大賞2021」受賞作!
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豊かな未来社会への道筋を知りたい方へ!
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著者:斎藤幸平 本の書式:新書 定価:1,122円
2冊目
安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) 新書
著者:中藤玲 発売日:2021/3
概要
「日本の初任給はスイスの3分の1以下」、「日本のディズニーの入園料は、世界でもっとも安い水準」、「港区の平均所得1200万円はサンフランシスコでは『低所得』」、「日本の30歳代IT人材の年収はアメリカの半額以下」 ……ときには、新興国からみても「安い」国となりつつある日本の現状について、物価、人材、不動産など、さまざまな方面から記者が取材。
コロナ禍を経てこのまま少しずつ貧しい国になるしかないのか。脱却の出口はあるか。取材と調査から現状を伝え、識者の意見にその解決の糸口を探る。
2019年末から2020年にかけて日経本紙および電子版で公開され、SNSで大きな話題をよんだ記事をベースに取材を重ね、大幅加筆のうえ新書化。
おすすめ点!
日経記者が現場から安いニッポンの実情を伝え、その解決の糸口を探る。
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安いニッポン 「価格」が示す停滞 (日経プレミアシリーズ) [ 中藤 玲 ]
著者:中藤玲 本の書式:新書 定価:935円
3冊目
2040年の未来予測 単行本
著者:成毛眞 発売日:2021/1
概要
iPhoneが発売されたのは、たった13年前だった。現在、スマートフォンがない世界なんて考えられない。そして、これまでの10年より、これからの10年の方が世界は大きく、早く変わるだろう。テクノロジーだけでなく、ほかのことも、気づいたときには手遅れになっているのが人間の性である。
地震や災害も、リスクをわかっていながらも被災するまで手を打つ人は少ないし、明らかに社会制度の破綻しつつある。人口は増えず、老人ばかりの国になるし、環境問題も悪くなる一方だ。これまでと同じように暮らしていたら、今の年齢によっては取り返しのつかない可能性もある。
この本は、あらゆるデータから導き出されるありのままの未来を書いた。「今日」にはこれから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。本書は、ただ知識を得るためだけの本ではない。読んだ後、俯瞰的に未来を考えられる力がきっとついているだろう。
おすすめ点!
「今日」には、これから起こることの萌芽がある。現在を見つめれば、未来の形をつかむことは誰にでもできる。20年後、あなたは何歳だろうか?
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データから導き出されるありのままの未来を知りたい方へ!
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著者:成毛眞 本の書式:単行本 定価:1,870円
4冊目
日本人が知らない世界の黒幕 メディアが報じない真実 (SB新書) 新書
著者:馬渕睦夫 発売日:2021/5
概要
2020年米国大統領選挙、イギリスのEU離脱、米中冷戦など。コロナ禍の騒動もあり、海外ニュースに関心が薄いといわれる日本人にも、激変する世界の動きが感じとれる。
しかし、メディアによって流される情報は、本当に正しいものなのだろうか。アメリカ社会がメディアによって分断されたといわれるが、それはアメリカに限ったことではない。
本書では、最近、報道された国際ニュースを中心に取り上げ、検証していく。そこから見えてくる不都合な真実とは。
おすすめ点!
世界を分断させるメディアの正体を暴く!
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ニュースの裏に隠された真実を知りたい方へ!
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日本人が知らない世界の黒幕 メディアが報じない真実 (SB新書) [ 馬渕睦夫 ]
著者:馬渕睦夫 本の書式:新書 定価:990円
5冊目
中国と戦うときがきた日本 経済安全保障で加速する日本の中国排除 単行本
著者:渡邉哲也 発売日:2021/3
概要
日米「経済安全保障」により、経済的集団的自衛権が発動! 中国企業の出資を受ける楽天は日米政府の共同監視対象に、対中情報管理が甘かったLINEは体制改善を迫られ、ユニクロや無印良品などはウイグル人強制労働との関連を内外から追及されるなど、中国ビジネスはもはや最大のリスクとなった。次に危ない企業はどこか。
米国「2021年 戦略的競争法」施行で日本の対中政策は180度大転換が必至、そこで何が起こるのか。気鋭エコノミストが解説!
経済的集団的自衛権の発動で、日中関係は激変、尖閣侵略、台湾有事に備えたアジア版NATO成立へ!
おすすめ点!
ネットメディアに引っ張りだこのエコノミストが日米経済安全保障による日本の対中政策の大転換、中国ビジネスや日中関係の激変を完全解説!
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中国とつながる日本企業に迫るリスクを知りたい方へ!
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中国と戦うときがきた日本 経済安全保障で加速する日本の中国排除
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中国と戦うときがきた日本 経済安全保障で加速する日本の中国排除 [ 渡邉哲也 ]
著者:渡邉哲也 本の書式:単行本 定価:1,650円
6冊目
もう価格で闘わない 単行本
著者:坂本光司 発売日:2021/4
概要
「安くてよいモノを大量に」という経営は、働く人を、もっといえば国全体を貧しくする。脱価格競争の実例と方法を指南する。
コロナ不況により多くの企業が経営に苦戦を強いられ、安易な価格競争に突入してしまう事例も少なくありません。1日も早く価格競争型経営から脱し、非価格競争型経営にシフトしなければ、受注量は確保できても利益なき繁忙状態となり、経営者も、大切な社員やその家族も、さらには仕入先や協力企業も不幸になってしまいます。
本書では、非価格経営を進めるために必要な8つのポイント、さらに非価格経営のキーワードである「ブランディング」「ニッチ市場」「差別化」「いい会社」を基に価格競争から脱することに成功した24社の実例を掲載。脱価格への道を段階的に指南します。
おすすめ点!
「より安く!」は誰も幸せにしない。非価格経営を実現した24社の取り組み!
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非価格経営を進める方法を知りたい方へ!
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著者:坂本光司 本の書式:単行本(ソフトカバー) 定価:1,760円
今回は、「日本経済」を考えるのに参考となるおすすめ本を紹介しました。もし、自分に合った本があったら、手に取ってみてください。
インバウンドで海外の人がいろいろ買って行くのは、日本に製品が優れているからだけとわたしは思っていました。実は、それだけでなく、日本経済が世界の成長から取り残され、グローバル化などによる価格競争の激化で、日本の物価が世界と比較して安くなっているからとは気が付きませんでした。中国との関係も、日中友好のため発展途上国の中国に手助けとなり現地安い労働力を生かした経済モデルで日本が得をしていると思っていました。実は、共同経営のもと技術・情報等は盗まれ、中国の高い経済成長や投資に貢献させられているようなものです。今や、中国ビジネスはリスクなのに、マスコミは協定のため十分に報じることもできません。紹介した本から、今起きていることを的確に捉え、変化する日本経済の展望しすることができるといいですね。
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