チームづくりを考えるのにおすすめ本を紹介します。チームとは、「ある目的のために協力して行動するグループ」とあります。会社では、係長などを中心とした部署の一部としての○○チームや、部署を横断して組織されるプロジェクトチームなどがありますが、会社の枠を超えたプロジェクトチームや、会社の枠以外の趣味や地域コミュニティなどの個人ベースのチームもあると思います。チームには、個人がいろんなチームに流動的に所属できるものと、固定した組織のようなものもあります。どのよう固定化したチームであっても人が代わったりして、チームづくりはそれぞれで継続的なものだと思います。なお、「チームビルディング」という言葉も最近使われているようです。「チームづくり」を英語読みして意味を持たせようということなのかも知れませんが、ここでは「チームづくり」を基本に使いました。
紹介する本によるとチームづくりの目的・効果には次のようなものがあります。
- 成果アップ(成果を出し続ける/「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す/つねに期待を超える結果を出す/会社を救う)
- 問題解決力アップ(直面する開発チーム・マネジメントの問題に立ち向かう/イノベーションが花開き、問題は解決する)
- チームの雰囲気を良くする(病んでいる職場が劇的に変わる/チームの心理的安全性を高める/雰囲気の悪いチームを生まれ変わる/「理想のチームプレーヤーになる」という価値観の共有/企業文化を作り上げる)
- チームの奇跡(ドラマや映画の中では当たり前のように起こる「チームの軌跡」を自らのチームで起こす)
また、紹介する本によるとチームづくりの方法には次のような項目があります。
- 麻野耕司流のチームづくり(個と個をつなぐ「チームワーク」が重要/チームに必要なのは「リーダー」ではなく『法則』/目標設定、人員選定、意思疎通、意思決定、共感創造という 5つの法則 等)
- 市谷聡啓流のチームづくり(ともに考え、ともにつくる/プラクティスで学ぶ/様々なチーム・マネジメントの問題の対応 等)
- 齋藤秀樹流のチームづくり(“意識改革"/ 「Good Team」を創るための“原理原則" 等)
- ピョートル・フェリクス・グジバチ流のチーム作り(もっとも大切なのは「心理的安全性」/チーム内の「愚痴」「もめごと」を「要望」「建設的な議論」に変えていく/ダイバーシティ(多様性)に富んだ「集合知」が不可欠 等)
- ダニエル・コイル流のチームづくり(してはいけないこと/よくある失敗の対処法/雰囲気の悪いチームを生まれ変わらせる方法/化学反応を起こして最強のチーム/固い結束力 等)
- パトリック・レンシオーニ流のチームづくり(実践に役立つ考え方のモデル/理想のチームプレーヤーを見つけ出して採用し、育てるための実践方法 等)
最近人気があったチームづくりを考えるのに参考となるおすすめ本6冊を紹介します。
1冊目
THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book) 単行本
著者:麻野耕司 発売日:2019/4
概要
偉大なチームに必要なのは「リーダー」ではなく『法則』です。「個」の重要性が叫ばれている今。そこからさらなる成長・脱却を遂げるためには、個と個をつなぐ「チームワーク」が重要です。しかし、私たちは正しいチームづくりを教わったことがあったでしょうか――。
本書は経営コンサルタントとして数多くの組織変革に関わってきた著者が、Aim(目標設定)、Boarding(人員選定)、Communication(意思疎通)、Decision(意思決定)、Engagement(共感創造)という 5つの法則をもとに、成功するチームとはなにかを科学的に解明した、チームづくりの決定版です!
『THE TEAM』というタイトルには、チームの法則の決定版を届けたいという思いと共に、読んでいただいたすべての読者の方が「あなたのチーム」をつくれますようにという願いを込めています。 今こそ「チームの法則」によって、ドラマや映画の中では当たり前のように起こる「チームの軌跡」を自らのチームで起こせるようになることを祈っています。
おすすめ点!
売上、時価総額を10倍にしたチームの法則!チームの法則(目標設定、人員選定、意思疎通、意思決定)
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THE TEAM 5つの法則 (NewsPicks Book)
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著者:麻野耕司 本の書式:単行本 定価:1,650円
2冊目
チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで 単行本
著者:市谷聡啓 発売日:2020/2
概要
著者の市谷聡啓さんはサービスや事業についてのアイデア段階の構想から、コンセプトを練り上げていく仮説検証とアジャイル開発の運営について経験が厚い人です。
「ともに考え、ともにつくる」――スクラムやアジャイルを導入した現場で直面する開発チーム・マネジメントの問題に立ち向かうすべ、チームづくりの要点をストーリーで学ぼう!
現場のストーリーから、考え方とプラクティスを一緒に学べる。単一チーム、複数チームなど、様々なチーム・マネジメントの問題を扱う。日本の現場を前提にしているので、実践しやすい。アジャイルをこれから始める人だけでなく、もっとうまく実践したい人にも最適。
【本書に登場するプラクティス】
出発のための3つの問い/ 段階の設計/ ドラッカー風エクササイズB面/ 割れ窓理論 /フォーメーション・パターン/ コンウェイの法則/ 越境のデザイン/ 重奏型仮説検証ほか
おすすめ点!
「ストーリー→解説」の流れでわかりやすい。各章ごとに要点を整理。豊富なプラクティス。
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チームづくりの要点をストーリーで学びたい方へ!
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チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで
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チーム・ジャーニー 逆境を越える、変化に強いチームをつくりあげるまで [ 市谷 聡啓 ]
著者:市谷聡啓 本の書式:単行本(ソフトカバー) 定価:2,640円
3冊目
Good Team 成果を出し続けるチームの創り方 単行本
著者:齋藤秀樹 発売日:2020/6
概要
著者の齋藤秀樹さんは株式会社アクションラーニングソリューションズ代表取締役、一般社団法人日本チームビルディング協会 代表理事。
「上への忖度」「事なかれ主義」「他者依存」……。日本の職場はどこも病んでいる!「朝起きて「早く会社に行きたい」「早く同僚に会いたい」「早く仕事がしたい」という気持ちになりますか?そんな職場で働けているなら、あなたはとても幸せですね。ですが現実は、そのような人はほとんどいません。
本書は「病んでいる職場が劇的に変わる」チームビルディングの手法を紹介しています。その内容は、一時的にチームに勢いをつけて成果を出す「対症療法」ではありません。成果を出し続ける「Good Team」(グッドチーム)の創り方を、最も重要な“意識改革"から始めていきます。
ダメな上司、やる気のない同僚、あきらめている自分……。どんな状況であっても、チームは「あなた1人」から変えられます。「Good Team」を創るための“原理原則"はあります。それを本書で学び、実践し、グッドチームをみずからの手で創ってください。
おすすめ点!
病んでいる職場が劇的に変わる!朝起きて「会社に行きたい」と思える職場・チーム創りの教科書。
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成果を出し続けるチームづくりを学びたい方へ!
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Good Team 成果を出し続けるチームの創り方 [ 齋藤秀樹 ]
著者:齋藤秀樹 本の書式:単行本(ソフトカバー) 定価:1,760円
4冊目
世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法 単行本
編集: ピョートル・フェリクス・グジバチ 発売日:2018/8
概要
著者のピョートル・フェリクス・グジバチさんはプロノイア・グループにて、企業がイノベーションを起こすため組織文化の変革コンサルティングを行い、その知見・メソッドをモティファイにてテクノロジー化した人です。
チームづくりの原理原則は、世界共通。もっとも大切なのは「心理的安全性」であることを、グーグルの「プロジェクト・アリストテレス」が解明。
心理的安全性を高めるために、チーム内の「愚痴」「もめごと」に注目。それらを「要望」「建設的な議論」へと変えていくことで、生産性アップ!
変化の激しいビジネス環境の中で抜きんでた成果を上げるには、ダイバーシティ(多様性)に富んだ「集合知」が不可欠。だから、「ニューエリート」たちはチームワークを大切にする。
おすすめ点!
Googleの「プロジェクト・アリストテレス」が解明!もっとも大切なのは、「心理的安全性」。安心して本音を言い合えるチームから、最高の成果が生まれる。
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世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果」を生み出す方法
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世界最高のチーム グーグル流「最少の人数」で「最大の成果 [ ピョートル・フェリークス・グジバ ]
編集: ピョートル・フェリクス・グジバチ 本の書式:単行本(ソフトカバー) 定価:1,540円
5冊目
THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法 単行本
著者: ダニエル・コイル 発売日:2018/12
概要
著者のダニエル・コイルさんはニューヨーク・タイムズ・ベストセラー作家です。
本書に登場するのは、Google、デザイン企業IDEO、ピクサー、アメリカ海軍ネイビーシールズ、全米プロバスケットボニルのサンアントニオ・スパーズなど、高度なチームワークを誇る集団だ。チームワークは魔法ではない。効果的な協調と協力は、3つのカギとなるスキルから生まれる。このスキルを身につければ、多様なメンバーで構成されたチームが、共通の目標に向かって一致団結することができます。著者のダニエル・コイルは、前述のプロ集団に加え、ネット通販のザッポスから、コメディ集団のアップライト・シチズンズ・ブリゲード、さらには悪名高い宝石泥棒集団まで、幅広いチームの実例を分析し、そこから具体的な戦略を導き出しました。
この戦略を活用すれば、チームの学びを促し、協力と信頼の基礎を築き、前向きな変化を起こすことができます。本書に登場するのは成功例だけではありません。ためになる失敗例からは、具体的な「してはいけないこと」、よくある失敗の対処法、そして雰囲気の悪いチームを生まれ変わらせる方法を学べる。最先端の科学、世界クラスのリーダーたちが知っている現場の知恵、そして行動のための具体的なアドバイスが詰まった本書は、最強のチームワークへのロードマップです。
おすすめ点!
NYタイムズ・ベストセラー作家が解き明かす「最強チームをつくる極意」。単なる個人の集まりが、化学反応を起こして最強のチームになり、固い結束力によって偉大なことを達成します。その方法を、あなたはこの本から学ぶことができます。
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THE CULTURE CODE ―カルチャーコード― 最強チームをつくる方法
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THE CULTURE CODE 最強チームをつくる方法 [ ダニエル・コイル ]
著者: ダニエル・コイル 本の書式:単行本 定価:1,760円
6冊目
理想のチームプレーヤー――成功する組織のメンバーに欠かせない要素を知り、成長・採用・育成に活かす方法 単行本
著者: パトリック・レンシオーニ 発売日:2020/6
概要
著者のパトリック・レンシオーさんは経営チームの強化育成と組織の健全性を専門とする経営コンサルティング会社「テーブル・グループ」の創業者および社長。
本書は、会社を救うために、理想のチームプレーヤーに必要な要素を見つけ出そうと、必死に奔走するリーダーの物語です。シリコンバレーの企業やコンサルティング会社で輝かしいキャリアを重ねてきた主人公ジェフ・シャンリーは、突然、伯父が経営する有名な建設会社バレー・ビルダーズ社のCEO に任命されました。緊急の社長交代劇と共に与えられた使命は、会社史上最大規模の2つのプロジェクトを成功させることでした。ジェフは困惑しながらも、難航するプロジェクトをやり遂げる唯一の方法を見つけ出します。それは、会社のメンバー全員が「理想のチームプレーヤーになる」という価値観を共有し、それに向かう採用と育成の企業文化を、早急に作り上げることでした――。
著者のパトリック・レンシオーニは、物語で、会社に問題を引き起こす「モンスター社員」の特性を描きながら、「謙虚」「ハングリー」「スマート」という、優れたチームプレー ヤーに欠かせない3つの要素を明らかにします。
物語のあとには、実践に役立つ考え方のモデルや、理想のチームプレーヤーを見つけ出して採用し、育てるための実践方法がまとめられています。
おすすめ点!
会社にチームワークを開花させるために奮闘するリーダーから、真のチームプレーヤーの採用を目指す人事担当者、貴重なチームメンバーになろうと試みる新入社員まで、すべてのビジネスパーソンの必読書!
こんな方におすすめ!
理想のチームプレーヤーに必要な要素を見つけ出す物語を読みたい方へ!
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理想のチームプレーヤー 成功する組織のメンバーに欠かせない要素を知り、成長・採用・育成に活かす方法 [ パトリック・レンシオーニ ]
著者:パトリック・レンシオーニ 本の書式:単行本(ソフトカバー) 定価:1,980円
今回は、チームづくりを考えるのに参考となるおすすめ本を紹介しました。もし、自分に合った本があったら、手に取ってみてください。
チームづくりの目的は、成果アップ、問題解決能力アップ、チームの雰囲気を良くすることが主なものになると思います。目標は、チーム全員の充実感・満足感といったとこれでしょうか。そして、いろんなプロジェクトや業務、案件ごとに対応することが多く、限られた時間、メンバーの中で、これらの目的を果たすことが求められます。そのためには、リーダーシップは必要ですが、チームとしての機能が発揮できるようなチーム力も必要で、その向上を提案しているのが今回紹介したような本です。紹介した本が、その助けになれば幸いです。
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