驚きを隠せなかったTOKIOの山口達也さんの事件。



様々なニュースが報道されていますが、酒ジャーナリストの私としては、山口さんの「飲み方」に注目したいと思います。



本人によると、飲んだ量は「焼酎1本」。



アルコール度数がわかりませんが、一般的なものであれば25度。



それを1本となると、正直これは「異常飲酒量」です。



国で推進される適量は純アルコールに換算し、日に20g。



焼酎に換算すると110mlです。



山口さんが飲んだのは720mlとすると、その6.5倍ですから、いかに異常かがわかります。



またその飲み方も問題です。



食事を食べながらなのか、
空腹時に一気に焼酎を飲んだのか、
ロックか、ストレートか、
チェーサーとなる水は飲んでいたのか?



というあたりが気になります。



空腹時に25度のアルコールを飲めば、血中アルコール濃度が上がり、悪酔いを起こす原因に。



またもうひとつの焦点としては「強いお酒で酩酊し、ストレスから解放されたい」と考えていたのでは?という点。



酩酊することを理解しながらも、酔いによる開放感が忘れられず、あおるように異常な量を飲む。



こうなるとアルコール依存症の可能性が高まります。



ドクター曰く、「日常的に純アルコール60g以上飲む方は、アルコール依存症に罹患する確立が高い」とのこと。
★アルコール依存症についてはこちらご参照ください。


こうしたことを考えても、山口さんの飲み方は治療が必要なレベルであることは、私でもわかります。


要は飲み方、お酒のせいではありません。



いま、彼に必要なのは専門家による「適切な治療」です。



酒ジャーナリストとしては、そこに焦点を当て、今回の事件を見ています。



アルコールが悪いのではなく、要は飲み手の「意識」、「知識」の問題です。



ここでしっかり適切な治療を受け、飲む量をレコーディングし、アルコールによる健康被害についてもきちんと知識を得て欲しい。



適量であればアルコールは健康効果も得られ、リラックス効果もあります。



アルコールが悪者ではないのです。