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数年ぶりに浅舞酒造さんへ。



赴きのある蔵を目の前にすると、日ごろの疲れが一気に取れますね。

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ありゃ?見たことない樽があるぞ。



こちらは『エロティック』で有名な小布施ワイナリーのシャルドネ樽。



何と試験的に貴醸酒を作り、この樽に寝かせているんだそうです。



いったいどんなお酒になるんでしょう?



森谷杜氏の話を聞いただけでワクワクしますねドキドキ

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こちらは常温で一年寝かせた貴醸酒。



昨今は冷蔵貯蔵が当たり前ですが、敢えて常温で。



飲んで驚きましたひらめき電球



老香はなく、それどころか、かつてない層のある酸味をたたえた味ではないですかっ



その秘密は……、

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こちら!



この貴醸酒の造り方にあります。



貴醸酒は留めの際、水の代わりに清酒を加えるのですが、その清酒がリンゴ酸高生生産株仕込みによるもので、リンゴ酸をはじめクエン酸、乳酸、コハク酸などたっぷりの酸が含まれています。



また酒母由来の乳酸、使用した白麹からくるクエン酸も加わることで、冷旨酸と温旨酸のバランスが見事に取れた酸が形成されます。



酸をたっぷり含んだ酒なだけに気温の変化にも強く、常温でもヘタレないんですね。



ちなみにこのデータは蔵の酒の分析値。



旨みたっぷりの美稲は貝にたくさん含まれるコハク酸が、黒麹を使用した天黒はクエン酸が、そしてリンゴ酸高生産株仕込みのお酒はリンゴ酸が多いという結果が出が出てます。



森谷杜氏はこの分析値をヒントに貴醸酒を造られたそう。



そのセンスたるや、素晴らしいものがありますね。



利き酒というより、味わって飲んでしまいました(笑)

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酸の組成を聞いた後は森谷杜氏のご案内で、横手盆地が見渡せる秘密の場所へ。



きれいでしょ?



春は田んぼに張った水が鏡のように見えるんだそうですよ。



私は東京生まれなので、こういう自然への憧れが強いんですねー。

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森谷杜氏がご用意してくれた亀の尾仕込みのお酒でカンパーイ。



贅沢過ぎますよね。



お酒の仕事をしてきてよかったなぁと思う瞬間です。



森谷杜氏のご案内はまだまだ続きます