エッセイスト、酒ジャーナリストの葉石かおりです。





先日の「女こころ学」いかがでしたかはてなマーク





結婚って、二人だけの問題ではないとは良く言ったもので、





ああした問題が出てくるんですね~あせる






先日のコラムはコチラ から読めますラブラブ





さて、第二回目もなかなかハードな内容です。





それではスタートっ!!




~女こころ学 第二回~




36歳の誕生日を迎えたばかりの由香さん(仮名)は、

かつて結婚寸前で取りやめた経験がある。


1年の交際期間を経て、結婚を前提に同棲。

はたから見れば甘いプレ・結婚生活だが、

由香さんにとってはちょっと苦い思い出だ。



「実際、一緒に暮らしてみると、“あれ?”と思う部分が多々見え

たんです。彼を一言でいえばケチ。ひどく自己主義でしたね」


結婚式の幹事が二人の部屋に遊びに来た時のこと。

由香さんが手料理をふるまおうとすると、彼は用意された食材をチェックし、

いものや自分の好物だけを選び、再び冷蔵庫に戻した。


「せこい!」


と思った。

同棲を始めてから2ヵ月後、由香さんは

「あなたとは結婚できない」と彼に伝えた。

 

時代が変わったとはいえ、同棲というスタイルに

否定的な人はまだいるけれど、由香さんは

「幸せな結婚生活を送るために欠かせない大切なプロセス」

だという。


結局、外でのデートは非日常。

った顔しか見ることができない。

だが何の装飾もしていない日常を彼と共にしたことで、

お金や家事に関する価値観や人への思いやりなど、

それまでベールに包まれていた相手の本質を見ることができた。

由香さんにとって同棲は正解だったのだ。


由香さんは、5年たった今も

「あの時、結婚しなくてよかった」と胸を撫で下ろす。

こうしたことがあったからと結婚に二の足を踏んでいるわけでなく、

「いい人がいればぜひ結婚したい」。

だが次のパートナーとも以前と同様、「入籍前の同棲はする」と決めている。


それは彼女なりの小さなルールであり、離婚の回避策でもある。