2013年2月 渋谷近郊に、hair salon『 Loufreasy ( ラフリジー ) 』 オープンを目指して開業準備をしながら、渋谷でフリーランスの美容師としてサロンワークをしている 戸澤陸太郎(トザワリクタロウ)が
東京・渋谷近郊に美容室をオープンできるようになるまでの道のりと
その中で学んだこと、考えたこと、思ったこと、感じたことなどを綴っている『美容室・Loufreasy(ラフリジー)OPENまでの道のり』
現実にする期日、そして名前も決まって、ようやく少しリアリティが出てきた『美容室の出店』
その次にぼくが考えたのは、その目的地となる自分の創りたい美容室と
今の自分が立っている『現実』といものを照らし合わせて
どこにあるのか
どんな美容室なのか
どんなスタッフが一緒に仕事をしてくれていて、どんな方がお客様としてご来店頂いているのか
そういうことを、さらに具体的に考えて、自分の出店したい美容室というものを構成する要素をさらに細かく分解・分析して
今の自分がより実現可能な、具体的なカタチに創り込んでいくということでした
ちなみに、以前もこのブログにも書いたように、この時点でのぼくの、自が出店したい理想の美容室像はこんな感じでした
『場所は渋谷か新宿がいいなぁ
渋谷だったら、西口を降りて大きい歩道橋を渡ってセルリアンタワーとか代官山の方に歩いて行った桜ヶ丘のあたりが、静かだし雰囲気がよくていいかも
新宿だったら、東南口を出て南新宿の方に歩いていった辺りが最近ちょっとオシャレなスポットになりつつあるらしいから、その辺も面白いかもな
スタッフは、自分も含めて10人くらいでやりたいな』
…どうですか!?!?!?!?!?
今考えると背筋が凍る思いですが、当時のぼくは、本当にこれくらいしかイメージがなかったんですよ。
ゆぅ~~めぇ~~なぁぁぁ~~んて見るぅモンッじゃなぁいっ
かぁ~なうぅぅモ~ンじゃあなぁ~い
かぁ~なえ~るぅモ~ノ~だ~か~ら~♪
昔、安室ちゃんもこう唄っていましたが
いくらなんでもたったこれだけの当時のイメージでは、ぼくの夢なんて叶わない感がNana!!!! Reina!!!!!! Mⅰna!!!!!! Rina!!!!!!!!!
そう!!!!!!!!!
スーパーモンキーズ改め、MAX!!!!!!!!!!!!!!!!
…失礼。
結構気に入ってあるので、全く同じネタをまた使ってしまいました(笑)
なんというか、漠然とし過ぎていて本当に『夢』でしかなく、全く現実を落とし込めてないものでした
そこで、この漠然とした自分の理想像と
今の自分の置かれている『現実』とを照らし合わせるということをしていったのですが
これをするに当たり、今フリーランスの美容師としてお世話になっている、ぼくの尊敬する社長にご指導を頂き、多大なお力添えを頂きました
村上社長に、この場をお借りして、心から御礼申し上げます
さて、村上社長にご協力を頂いてまず行ったのが、自分の出店する美容室の体制と、それに伴う施術料金の設定
まず、体制
美容室には、大きく分けると二つの体制があります
ひとつは、アシスタントスタッフやレセプションスタッフなどにお手伝いをして頂いて、一人のスタイリストが同じ時間に何人ものお客様を掛け持ちして同時に担当するシステムの美容室
もうひとつは
お客様のお出迎えからシャンプー、カラー・パーマなどの施術からお会計、お見送りまでを、全てそのお客様を担当させて頂くスタイリストが責任を持って一人で行う完全マンツーマン制の美容室です
自分自身も美容師として、はじめは自分のお客様への施術をお手伝いして下さるアシスタントさんのいる美容室で仕事をしていました
お手伝いして下さるアシスタントの方がいれば、その方にシャンプーやカラー・パーマなどの施術をして頂いている間に、自分は他のお客様の施術ができるので、同時に何人ものお客様を担当することができます
ただ
ここからは、ぼく自身の個人的な価値観になりますので、どちらが正しいとか間違っているとかはないと思うのですが
実際にそういう環境で仕事をしてみて
アシスタントの方にお願いしているお客様の施術状況が気になってしまって、目の前のお客様に100%集中できなかったり
同時に何人も掛け持ちしていたので、一人のお客様と自分の思うような十分な時間が過ごせず寂しい思いをしたり
また、きちんとお金をお支払いしてお客様として、世間一般では『有名美容室』と言われているような、そういう形式の美容室に行って、自分の知り合いなどではない方に担当して頂いてみて
『 せっかくその担当者にカットしてもらいに行ったのに、最初の髪型の相談が終わったらシャンプーは別の人
席についたらそのスタイリストは別のお客さんのカットをしてたんで、自分は雑誌を渡されて待たされて
やっとその人が来てカットしてくれたと思ったら、話しもそこそこに他のお客様のところにいってしまい、カラーはまたさっきとは違う別のアシスタントの人
カラーが終わってそのカラーのシャンプーはまた最初のアシスタントの人、それが終わって
ドライヤーで髪を乾かしてくれるのはまた別の人
という具合に、次から次へと担当者変わって、乾かし終わったらまたそのスタイリストの人の手が
空くまで待たされる
やっとスタイリストの方が来てくれたと思ったら最後にちょっと手直ししてくれただけで終わり
結局そのスタイリストの方との時間はほんの少しだけで、なんのためにその人のところに行ったのかよく分からなかったなー 』
そんなことを感じたり
もちろん、その僅かな時間でご提供するカットだけで、120%お客様を満足させてあげられるスタイリストの方もたくさんいらっしゃると思いますし、それに価値を感じて下さるお客様もたくさんいらっしゃると思いますので、そういう美容室を否定するつもりは全くないのですが
少なくとも自分自身は
そういうシステムや、そういった環境で仕事をすることに疑問を持っていたのは事実です
ですので、働いて下さるスタイリストの方には、その一人のお客様だけに集中して技術・サービスをご提供できる
そして、お客様にも本当に心から喜んで頂けるシステムにするべく
『 Loufreasy 』は、スタイリストの方のみで、お客様の掛け持ちはしないかたちの完全マンツーマン制にすることにしました
そして、これはまだ検討段階なのではっきりと公開するのは控えさせていただきますが
そのシステムを前提として
働いて下さるスタッフの方の生活をきちんと保証して差し上げられる
そして、お客様にとって
構える必要のない
思ったときにすぐに来て頂くことのできる最大限にリーズナブルな低価格の施術料金を設定していきました
もちろん、ただリーズナブルなだけだというわけではなく
クリープパーマやデジタルロボットパーマ、ナノスチームなどの最新設備や
毛髪科学の最高峰・リトルサイエンティスト ( Little Scientist ) や ハホニコ ( HAHONICO ) ・ ムコタ ( MUCOTA )
さらには、90%以上が自然由来成分から作られていて、髪にも頭皮にも、そして地球環境にも優しい、シュワルツコフ ( schwarzkopf ) のオーガニックカラー・『 essensity ( エッセンシティ ) シリーズ 』など
厳選した超優良美容メーカーの薬剤やトリートメント剤をはじめ、有名美容室でも使用しているような材料なども完備して
そういった業界最先端・最高峰の技術・サービスを
可能な限りリーズナブルな価格でご提供する
そんな想いを込めての料金設定にするつもりです
そして、その料金設定でも
働いて下さるスタッフの方も安心して仕事がしていける
なおかつ
今、自分自身に髪の毛を任せて下さっているお客様にも、なるべくご不便を感じさせずに、今後も変わらずご愛顧頂けるようなエリアを割り出し
そのエリア内にあるJR・私鉄各線の駅の物件の広さに対する家賃水準、駅の時間帯ごとの乗り降りする人の数などを調べて、その体制・料金設定でお店を運営していける物件が見つかりそうな駅をピンポイントでリストアップして、物件を探していくことにしました
それと同時に
その体制・料金設定で美容室を運営していく上での事業計画と売り上げの年間予測をたてました
これには、細かい内容や方法などについてはお話できないのですが
先程からお名前を拝借している村上社長が、20店舗以上をコンサルティングされているご経験とご実績にもとづいて独自に制作された、シミュレーション用のExcelデータを使って計算させて頂きました
感謝感激雨A・RA・SHI
ゆぅあぁ~まいそぉ~そぉ~いぃ~つぅ~も…
カラオケ行きて~!!!!!!!!!!!!!
…失礼。これは単なるぼくの心の声に過ぎませんので
ふざけてしまいましたが、社長には本当に感謝の言葉もございません
ちなみに社長曰く、この年間の売り上げ予測をたてるときにすごく大切なのが
『順当にいけば、多分こんな感じでいくんだろうなぁ…』
という『順当予測』を基準として
それよりちょっと上手くいったときの『好調予測』
さらに、『順当予測』よりちょっと上手くいかなかった場合の『低調予測』
そして、それよりもっと上手くいかなかったときの、考えられる限りの最悪の『最低予測』
最低でもこの4パターンをシミュレーションしてその結果を把握し
一番最悪の『最低予測』になってしまった場合でも、最低限働いて下さるスタッフの方の生活は保証して差し上げることのできる、美容室自体の売り上げと経費を割り出す
そして、その結果に基づいた家賃と、その家賃に対する広さの物件が出てきた時点で、初めて美容室を出店する
そうすれば、予め最悪の状態になってしまったとしても存続していける設定で開業しているので、絶対に失敗することはない
フムフム、勉強になります
『場所は、第一希望は代々木。理由は、今自分に髪の毛を切らせて下さっているお客様になるべくご不便を感じさせないエリア内だし、色々と調べてみても、まだまだ美容室の数も少ない。
山手線と総武線の乗り入れもあるし、新宿駅、南新宿駅、北参道駅からも歩ける距離
代々木ゼミナールを始め、オフィスや専門学校も多いので、街自体にもそれなりの人の数がありそうだから、新規のお客様もご来店して頂けそうだ
でも、場所を一箇所に絞ると物件が出てくる可能性が限られてきてしまうので、第一希望として考えつつも、北はJRの目白駅、南はJR目黒駅や恵比寿駅、東横線の中目黒駅くらいまでは幅広く見て、出てきた物件に応じて絵を描いていくくらいの余裕を持って探そう
セット面が最低5面、シャンプー台が2台くらい置ける広さがいいので、お店の規模は15坪~20坪 ( 1坪が約3.3平米なので、49.5平米~66平米 )くらいは欲しいな
スタッフは、最初は自分を含めて3人くらい
半年~一年くらいしてお店にお客様が増えて忙しくなってきたら、もう一人入ってきてくれるといいな』
以前このブログにも書いた今の自分の出店プランは、こんな経緯で現実と調和しながら具体化され、今の自分でも実現可能なプランへとブラッシュアップされていったのでした
…ということで
最初は漠然としていた出店プランを、ようやくきちんと実現可能なカタチにまで持ってくることができたぼくは、いよいよ出店に向けて、具体的な準備へと動き出すことになります
次回からは、そんな具体的な準備の過程を書いていきたいと思います
今回も長々とお付き合い頂きまして、本当にありがとうございました
りくたろう
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