横浜で美容師をしている平塚です。
今回のお客様は地元の広島の美容室で1ヶ月前にカットなさいました。カットした美容師さんは僕より年上の美容師さんです。切り方をちゃんと習ってから美容師になった年代の方ですからちゃんとカットできるはずですが…。今時の若い美容師さんがカットした失敗カットよりはましですが失敗カットとミスカットの中間ですね。
"ビフォー"
まだカットしてから1ヶ月しか経っていないのにアウトラインはガタガタで、お客様が美容師さんに"レイヤーを入れて下さい"と注文されたのでレイヤーは入っていますが左右の長さはバラバラでただなんとなくレイヤーを入れたけど上手くいかなかった感じの髪型です。レイヤーはただ入れるのではなく、何故入れるのか?どんな風に入れるのか?
仕上がりの髪型を想像してレイヤーとグラデーションを積み重ねて髪型は作っていきますからただレイヤーを入れればいいと言う訳ではありません。
髪型を作るには
ワンレングス
グラデーション
レイヤー
この3つの切り方で作っていきます。簡単に言うとレイヤーはただの切り方でしかありません。
だから"ただレイヤーを入れればいい"
とか
"レイヤーが得意"
とか
"レイヤーなら任せて"
とか言っている美容師さんは切り方を知らない事になります。レイヤーは髪型を作る作業の中の切り方の一つでしかありません。できて当たり前できなければ髪型を作れないと言う事になります。
"アフター"
アウトラインは綺麗に整えて左右バラバラだったレイヤーは正しく入れ直しました。一つよかったのは年代のいった美容師さんだったので余り梳いてはいませんでした。失敗した箇所を梳いてぼかした程度でしたから。今の美容界の98%が失敗カット美容師さんでちゃんとカットできる美容師さんは2%ぐらいです。2%の中には切り方を教わって美容師になった60代の美容師さんも含まれています。しかし、年代のいった美容師さんの中にも今回のお客様をカットした美容師さんのように失敗カットしかできない美容師さんもいますから、本当にちゃんとカットできる美容師さんは1%もいないかも知れません。
悲しいですがこれが今の美容界の現実です。