横浜で美容師として働いている平塚です。



今回のお客様は数ヶ月前に他店でカットなさいました。ご自身では今回の髪型はオーナーさんがカットしてくれてこの髪型の前の髪型がピラミッドみたいな髪型だったみたいなので今回のカットはかなり良かった方ですとおっしゃっていました。


しかし、髪型はただ梳いてカットしただけの失敗カットです。


この様な髪型はよくあるボブの失敗カットです。僕もよく街中でみかけます。この様な髪型が今は当たり前なのでお客様も不思議には思わなかったみたいで"失敗カットですよ"と伝えたらビックリしていたぐらいです。アウトラインをカットしたら後は梳いて丸いシルエットにしたりひし形にしたりする切り方は失敗カット特有の切り方で通常はこの様なカットはしませんから。



"ビフォー"








まだカットしてから数ヶ月しか経っていないのに毛先はガタガタです。お客様は髪の量がかなり少ない方なのに梳いたらより減ってしまい見た目がこれではかなり悪くなります。ただこれは今の美容師さんがよくやる切り方ですからあまりお客様も疑問を持たないのかも知れません。皆さんの周りにもボブが伸びるとこの様な形になる方もいるでしょう。この様な髪型になったらご自身の髪型は失敗カットだと思った方がいいかも知れません。




"アフター"








スカスカガタガタだったアウトラインは綺麗に整えて表面にはグラデーションとレイヤーを少し入れて毛先に動きがあるレイヤーボブにしました。まだアウトライン付近に梳かれた髪は残っていますが次回のカットで切り取れるので大丈夫です。



このお客様は僕より年齢が上の方ですから、年齢から髪の強度も弱くなり髪も細くなったりします。そんな髪質の方を梳いたりしたら髪型は纏まるものも纏まらなくなります。今の美容師さんはお客様が美容師さんに



"梳かないで下さい👩🏻‍🦱"



と注文しても必ず梳きます。それは梳かないと髪型が作れないので髪の量に関係なく梳きます。それに、今の美容師さんに




"梳かないで下さい"





"カットしないで下さい"




言っているのと同じです。かえってぼかしたりもできなくなるのでざん切りになったりもします。


髪の量が少ない方は梳かれたくはないと思いますが、失敗カット美容師さんは梳かないと髪型すら作れないのである程度妥協も必要なのかも知れません。


ありえないですが。