横浜で美容師として働いている平塚です。





今の美容師さんの98%が失敗カットをする美容師さんです。そんな失敗カット美容師さんが作った髪型です。



⭐️失敗カットとは切り方を知らない美容師さんが作った髪型の事を言います。



*こちらは以前出した記事です。






今回のお客様はヘアカラーと前髪カットでご来店です。全体をカットしたのは一月ですが今髪を伸ばしている途中です。髪型的には壊れたりはしていないので全体のカットは8月にします。ショートボブから伸ばされていますから最近やっと伸びてきてたまにアイロンをしたり色々と楽しんでいるとおっしゃっていました。😊



【仕上がり】









髪質が細くて柔らかい方は伸ばしている最中は毛先が劣化しやすいですが梳いたりしなければ毛先の強度は強くなりますからカットレスでも髪型は壊れたりはしません。




今回のお客様もそうですがサイドのこれ


ピンクの丸の箇所にはグラデーションカットが入っています。


よくグラデーションボブのこれ


この箇所と同じ切り方をセミロングやロングのアウトラインに入れていますから毛先を軽くブローしたりよく乾かしただけで内巻きに入ります。


セミロングやロングだとこんな感じです。



ちなみにこちらは失敗カット美容師さんの髪型です。


こちらもサイドは内巻きになっていますがアイロンで内巻きにしていますからアイロンを使わない場合には内巻きに入りません。

僕はセミロングやロングはこのようにパネルを上に引き上げて矢印の方向にハサミを入れます。こうする事で毛先にグラデーションが入り丸くなります。



このようにパネルを引き上げて矢印の方向からハサミを入れるとレイヤーが少し毛先に入ります。




アウトラインをカットする際🅰️だと毛先にレイヤーが入りアウトラインは軽くなります。🅱️だと通常のワンレングスのカットラインなので毛先は重くなります。



パネルを真上に引き上げてハサミの方向にカットするとこちらもアウトラインから数センチ上までレイヤーが入ります。




カットとはこのようにアウトラインからフェイスライン後①から⑥までの箇所をどんな切り方でグラなのかレイヤーなのかハイレイヤーなのかそれをどの角度でパネルを引くかを考えながら求めている髪型を作ります。後は髪質や髪の量やスタイルによっては何処を軽くして何処を重くすればよいか考えて頭の中に展開図を作り後はお客様の骨格に合わしていきます。それがカットです。ここに梳きバサミやアイロンで髪型を作る理論は当てはまりません。だから今の失敗カット美容師さんはフェイスラインとアウトラインしか考えていません。後は梳きバサミとアイロンで①から⑥までを補います。カットで作るとは言えませんよね。


美容師はカットで髪型を作りますから、パネルの引き方やハサミの角度でグラデーションもレイヤーも色んな切り方があります。



しかし、失敗カット美容師さんはアウトラインをカットしたら後はでたらめなレイヤーをサイドに入れるだけなのでアイロンをしないと内巻きには入りません。そもそもカットで毛先を丸くしようとカットはしていません。失敗カット美容師さんはアイロンで内巻きにするのが当たり前でカットで内巻きにしようとなんて考えてもいないと思います。



本来カットはもっと細かい作業になりますからブログに書ききれませんがカットとは複雑な工程の積み重なりで髪型を作るものなんだと言う事は理解してもらえると思います。


髪型はカットで作ります。アイロンで流したり内巻きにしないと髪型にならないのは失敗カット美容師さんのカットだからです。アイロンはプラスアルファ的なものですからより良く見せる為に使う道具で通常の髪型に使う物ではありません。



失敗カット美容師さんは切り方を知らないので梳きバサミやアイロンを使わないと髪型が作れません。



本来梳きバサミは髪の量が本当に多い方のみ毛先に使う道具です。しかし失敗カット美容師さんは髪型を作るのに使います。



アイロンは通常はより髪型を良く見せる為やゴージャスにする為に使う道具です。しかし失敗カット美容師さんはカットで流したり丸いシルエットにカットでできないのでアイロンを使います。



頭の回転の速い方は気づくと思います。失敗カット美容師さんはできない事を補う為に梳きバサミやアイロンを使っています。通常、美容師さんならカットでできなければいけない事を。(ただ失敗カット美容師さんには梳きバサミやアイロンでのセットは当たり前の事なので何の不思議な事ではないと思っています)




こんな事から、ちゃんとカットする美容師さんと失敗カット美容師さんとではカットスキルの違いがかなりある事が分かると思います。




失敗カット美容師さんは美容師さんではありません。セットで髪型を作るセット屋さんです。




失敗カット美容師さんがよく使う言葉



カットなら任して




丸みが得意




似合わせカット




小顔なら




韓国風なら




レイヤーの神様





ミディアムの神様





レイヤー得意





ショートな任して





ボブが好き





韓国ヘアー






くびれる韓国風







くびれヘアー




通常ちゃんとカットする美容師さんはこの手の言葉は使いません。当たり前にできなければいけない事と20代30代40代でカットが極められる訳がありません。カットは奥が深いですからやめるまでが修行です。自分から上手だなんて言うプロや職人はいませんよ。そもそもの上手か下手かはお客様が決める事で美容師ではありません。失敗カット美容師さんは下手なのではなく切り方を知らないだけですけどね。(セットは上手です)





たまに韓国の美容師さんとインスタで話しますが言われますよ。僕は言われないですけど



"日本の美容師さんは見せる髪型は上手ですね!"









言っている意味が分かりますか?





カットは下手だけどセットは上手ですね。(同感です僕もそう思います。)





と言う意味です。




韓国風などレイヤーが得意などと言っていてもちゃんとカットする韓国の美容師さんにはそう見られている事を忘れずに。








*僕は"カットは見て覚えろ!"と言う時代にカットを覚えた美容師です。今の美容師さんみたいにカットのマニュアル(失敗カットマニュアル)がある美容師さんとは違う覚え方をしてきたので美容師さんの作る髪型や切り方を見ただけでどんな切り方でカットしたのか、パネルの引き方やハサミの入れ方を見ればレイヤーやグラデーションの入れ方から求めている髪型の仕上がりも分かります。正しいカットの仕方が分かる美容師さんは皆分かると思います。失敗カット美容師さんには理解できないと思います。ちゃんとカットする美容師さんと失敗カット美容師さんとでは次元が違うので。