おはようございます。
スイーツ大好き失敗カット大嫌い。
横浜の美容師平塚です。
今回は、切り方の説明です。
髪型は、ワンレングス・グラデーション・レイヤーの繋がりからできています。
ワンレングスと言う切り方のガイドラインです。よくステムゼロとか角度ゼロといいます。スライスしたパネルを地面に垂直にカットしてアウトラインを作る際に使う切り方です。(失敗カット美容師さんはアウトラインをこの切り方でカットして後は梳いて髪型を作ったり軽くしたりします。)
グラデーションと言う切り方です。10度から60度まで角度をつけて切る切り方です。下が短くて上を長く切る切り方です。これで毛先が丸くなったりします。角度が低いとローグラ、角度が高いとハイグラと言います。
これらの切り方の積み重ねで髪型は作ります。
【グラデーション】
こちらはグラデーションベースでカットしたボブとロングです。
切り方の展開図は
このようなパネルの積み重ねになります。
ちなみにハイグラデーションは
このような高い位置にグラデーションが入る切り方で展開図は
このようになります。
【レイヤー】
レイヤーベースで毛先が流れるように切る切り方です。
このような髪型の切り方に使います。展開図は
このようなパネルの積み重ねになります。
以前、動画で出した切り方がこの切り方です。 【レイヤーベースの切り方です】
①ブロッキングしてからアウトラインをカットします。
②アウトラインと顔まわりをカットします。
③グラデーションを入れて毛先を丸くなるようにします。
④2線目のグラデーションからトップまでレイヤーを入れます。そしてサイドに移ります。
⑤サイドにグラデーションを入れてからトップにレイヤーを入れます。
トップにレイヤーを入れてこれからウエットチェックに入ります。
⑥ウエットでのチェックカットをします。
動画にはでていませんがこの後にウエットの時にグラデーションの角取りとレイヤーの角取りをします。
【ウルフカット】
グラデーションやレイヤー、ハイレイヤーを入れながら襟足にくびれをつけたりする髪型の切り方です。
このような髪型の切り方です。展開図は
このようにバックは少し複雑になりフロントサイドもレイヤーの切り方に似ていますがシェイプの角度など所々違います。
髪型を作る際はこのようにアウトラインをカットした後にパネルを引き上げて様々な角度やシェイプの仕方を変えて作ります。失敗カット美容師さんはアウトラインをワンレングスでカットしたら後は梳くだけの単純なカットの仕方です。グラデーションやレイヤーを入れて繋げてカットする事ができないのでワンレングス以外の切り方を梳く事で折り合いをつけようとするので髪型になりません。
通常、美容師さんはこの様な展開図を頭に描いてカットに入り髪型を作ります。
失敗カット美容師さんはショートやボブまではなんとかごまかしてカットできますが、ボブ以上はグラデーションとレイヤーの切り方を理解して正解に入れられないと髪型は作れません。失敗カット美容師さんはそれができないので、髪の量に関係なく梳くのです。本来梳いていい方は髪の量が多い方のみで毛先だけです。
ちなみに
ショートが得意やショート専門店はショートカットがギリギリできる美容師さんです。
ボブが得意やボブ専門店はボブカットがギリギリできる美容師さんです。
ショートもロングも切り方は同じです。角度やシェイプの仕方が多少違うだけです。と言う事はショートもボブも切り方を理解していない事になります。
普通の美容師さんならショートもロングも切れますから"得意とか専門店"とか言う必要がありません。セミロングやロングは切れないので来ないで欲しいのでその様な事を言っているだけです。
ちゃんと切り方を理解してからお客様のカットに入ってもらいたいですね。お客様は美容師さんは国家試験を取っているのでプロだと思っていますから。
プロがプロでない美容界…。
お客様自身が色々な事を理解していないと失敗カットの被害にあってしまいますから、これからも少しでも分かりやすく説明していきたいと思います。