30周年を迎えて話したくなった。 | 秋道 勝人の どうでもいい様で本当にどうでもいい話。

秋道 勝人の どうでもいい様で本当にどうでもいい話。

これまでに『Switch』『diptych 』『arUt 』『dat'0 inc.』をプロデュースし、サロンインテリア界おいて数々の賞を受賞。
現在、活動拠点をシンガポールに移し『NIL FAKE PTE. LTD.』を設立。
Hair cutter / photographerとして
エッジのあるartistとして活動中

こんにちは。秋道 です


実は2016年は30周年です。


今まであまりに表だって言っていなかった事がある。
実はわたし、秋道は二代目でした。


地元の方や、友人などはご存知の方も沢山おられるかと思いますが、、、
先代がおりました。



Dot ATRO Switchをオープンして7年。

先代の親父がSwitchの場に
2ND CLUBっとゆぅ名のサロンを立ち上げた頃からだと
今年で30周年を迎える。


話をさかのぼる事
7年前。
いや、10年前ぐらいか。


親父は脳溢血で身体を壊し、全身右半身不随の障害を持つ不幸がおこりました。


そんな中
当時のウチの家庭環境と言えば
あまり幸せに包まれた環境っとは言い難いものだったので
家庭を憎んでいた自分がいた。


障害をもった親父

家庭に
嫌悪し続けていた自分

バラバラな家族


身体を壊した親父と家族の元には
どてかい借金しか残らず


本当ギリギリの、いやお金はない中でも
それなりに裕福に育ててきてもらった事もあり。
溜まった借金にマイナスのお金を生み続ける生活の中で育てられてきた。


今となってはそんなに大変だったんか!?っと思わせる程の赤字でまくりで。

それでも、ひもじい育ちをした訳でも無く
しっかりと生活させてもらえた事、甘やかせられてた事、今がある事は本当に感謝でしかない。


でも当時はそんな事もわからず
残った莫大な借金、荒れ狂うデンジャラスな家庭環境、ネガティヴな思考な俺、バラバラな家族。

にとてもうんざりな毎日だったし
なんで俺はこんな環境にいるんや!って毎日毎日ネガティヴに明け暮れてた。


親父の身体の事なんてのは
正直どうでもいいっと欠落した考えしかなかった。


セカンドが閉まり2、3年。


オカンが食い繋いできた生活も続かず
借金返済も間に合わない状況だった。


でもその時俺は家の事なんてどうでもいい。っとゆぅクソ拈曲がった性格だったので
自分のやりたい事だけやっていて

夢や当時、働いてたサロンで毎日を勝手にエンジョイしてた。


そんな中オカンから宣告。

もぅ借金返済無理だと。
赤札がきてるからこれ以上はこの家に住めない。

実家も店もとられるから
親父は施設に預けて
俺は俺の大事な人生があるんだから
皆それぞれの生きたい様に生きてみないか?
っとゆうような相談だった。


勿論
拈曲がった当時の自分も
それを望んでいたし、
やっとここから抜け出せるー!
こんな家庭環境なんかクソだっと毎日思っていた。
なんで関係のない借金返済なんかしなきゃダメなんだっと。

俺がしたものじゃない
親父、おかんが勝手にやったもんだろ!

こんな環境はコリゴリや!
っとか言っていたけど


《今となっては俺たち子供達をしっかり生活させてやる事、育てる事が赤字をうむ借金に繋がってたんだよな。っとわかる。
感謝でしかないけれど
当時は考えれなかったよね。》



でもそんな拈曲がった性格だったけど
心の中はなんだか違った。

ホンマにこんでええのか!?
家族バラバラに。
それぞれの人生に。
やりたい様に生きる。
…。
なんだこれ。
それ意味あるんか。
ホンマにええんか。
俺にできる事ないんか。

ええんか!!!??


っと表面的に尖ってクソだ!っとか言いながらも心のどっかにはこの考えだけがグルグルしてた。


そんな時
支えてくれた友人や背中を押して、やってみろよ!っと言って応援してくれた方達の
言葉や安堵感で
いつの間にか拈曲がった心も消えていって 
自分にやれる事やろう。っと。
家族を支えてみよう。っとなった。

身の回りの方には本当助けられたなって
振り返ると本当思う。


っで結果店をやる決意を固めた俺だったんやけど

2ND CLUBとして
ストレートに二代目でやるのは腑に落ちなかった。

継ぐっての嫌だったし

2、3年閉まっていた店にだから
やるからにはリニューアルしたい。

二代目だからボーっと店やってても儲かるよねーっとか思われたくない。

どうせやるなら
自分の拘わりで
自分のやり方で成功したい。

ってな感じで意気込んでた。



親父のカットの評判は凄く良かったし
幼い頃の記憶だと本当行列ができるサロンだった。

待合室には何人も待機してて
ここいらじゃ
当時はホットスポットだったのかもしれない。

価格もお手頃で
格安だった事もあり。

このままセカンドとしてオープンしても
自分のスタイルとは違っていた。



どうせ
家の借金返済を抱えて行くのなら
プラスの借金なんてのはどうでもいい!
って事で
リニューアルでまたお金かけて
新しいもん作って勝負する。

自分の色だしてやってみる。


失敗した時に言い訳はしたくなかったので
当時のこだわりは沢山詰めた。


色んな案を聞き回った。
経営なんてした事もなかったし
むしろするつもりもなかった俺は
必死で学んだ。

技術の向上、人としての思考、
経営術。

甘々だった自分は
なんでも取り込んで成長して
必ず成功してみせるってな気持ちやった。

そして
友人や身の回りの支え、家族の応援、皆の助けの元。
Switchは生まれた。



今でも多くの人がこの場所に訪れてくれている事を本当に嬉しく思うし
あの時違った選択をしていたら
今の自分も環境も
何もなかったのだとつくづく思う。


立て直しまたホットスポットにできたかな!?っと感じる。



今までも
このブログを書こうかと考えた時は多かったけれど

なんだか書いてる途中でしっくりせず


情け、同情を買うみたいで嫌だったから
途中で消した事が何回かあったなー。



今回は最後まで書けた様だし
表にだせる何かが変わったんだと思う。



二代目って言う事をずっと嫌悪してた。


お店継いだんだーっとか
二代目やから儲けてるやろーっとか
いいよなー用意されてた店があってーっとか。


そんな妬みみたいな事を言われた事もあって
それが当時は凄くしゃくに触るフレーズだったし

あんたらに何がわかるんだ!

俺は二代目じゃねーー!

1代目だ!
俺は親の与えられたフィールドでやった訳じゃない!

俺は自分で立ち上がってる!


って馬鹿みたいにそこに拘っていたけれど
今ではどうでもよい。


今日来てくれたご新規の70代の方がいました。


その方は、紹介で来てくれた。

いつも評判聞いてるよーって。

自宅がその方とお隣さんだそうで。


いつもいってる美容室が
ガス故障やらの問題で行けないのが続いたから

いつもお隣さんがココ良いよ!っと言ってくれてたので来ましたと。


紹介してくれた方は
2NDの時から来て頂いてるお客様数名だけいるんだけど
その内の1名の70代の叔母様。


嬉しかった。

そして
そのご新規さんと色々喋ってた中で
全然関係無い話してたのに
30年の歴史をなぜだか感じた。


1代目だ!っとか思ってたけれど
そんな事は間違っていて


実際に目の前にいるお客様は
親父の代からのお客様のご紹介。


今の評判を聞いて来てくれている。


結局俺は二代目だし
過去に嫌悪してた親父の仕事も継いでいた。


結局支えられてる。

キッカケはどうあれフィールドを用意してもらえた。

髪を切らせてもらえている喜びがある。


スタッフを抱えれる様になった。


夢がある。


助けられている。




そんな事をまた凄く考えさせられた。


今でも不意に来てくれる方がいる。
昔小学生の時ここで髪切りました。っとか
内装はガラッと変わり、スタイルも、価格も、人も変わり面影を残すところはないけれど


この場所は変わらず髪を切りに訪れる方がいる。



理由はどうであれ
プロセスはどうであれ
カタチはどうであれ
俺は親父の店を継いだ二代目。


そんな二代目ってゆぅフレーズがうんざりだったけど
今ではそれが心地よくて
嫌悪する事を認める事で見え方はすげーー!変わる。


今ではバラバラだった家族も円満で
なにかホットな感覚、オーラ、環境が周りにはある。

親父の事も、家族の事も大切に想う。


自分が嫌悪する事、避けたいこと、
不幸だって思う事
逆手にとればそうでは無くなる。


その一つ一つの出来事に否定的ではなく
やっぱその中にもチャンスは転がっていて

チャンスをチャンスと捉える心がその時以来、大事だと実感した。

10年ほど前に嫌悪してた環境も
幸せとはいえなかった家庭も

何か流れを変えれば
それは
何もかもが幸せにしか繋がらない。


嫌悪する事、逃げ出しそうな事があったら
立ち止まって考えてみてほしい。


そして立ち向かって実行してほしい。
 
自分が一歩進めばいい未来が待っとるからね。



30周年おめでとう!

このホットスポットから始まる色んな歴史が今後自分の代で様々な展開していく事を楽しみにしといてくださいませ。

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happy birthday
30th


長々と重っ苦しい話見て頂きありがとうございましたw














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