お祝いのメッセージ、コメントを沢山いただいておりましたが、返信せずにいたことをお許しください。
私事で長文失礼いたします。
3月3日に産まれた息子
成田 碧(あお)
が4月21日早朝に亡くなりました。
1898gで産まれて、
呼吸が安定しないということから
3月4日に産院から大学病院のNICUへ転院。
3月5日に心臓周りに水が溜まっていて、
一過性骨髄異常増殖症を疑われました。
この病気は
21トリソミー
いわゆる
ダウン症
が原因であることが多いため、
碧は染色体の検査を勧められました。
新生児医療の最先端の病院から
検査を勧められたという事は
その可能性がかなり高いのだと思っていました。
僕もショックでしたが、妻の動揺はかなりのものでした。
それでも、妻は退院後に毎日病院へ
母乳を運び、僕も出来る限りバックアップ
してきました。
『やっぱり我が子はカワイイ』
これに尽きます。
約4週間後、検査の結果を聞くために
病院へ夫婦で呼ばれ、
主治医の先生から
『21トリソミー ダウン症です。』
と診断されました。
やっぱりか
と思う自分と
なんで碧が？
と思う自分。
号泣する妻。
ダウン症が悪いとかではなくて、
【普通ってこんなにも難しいのか】
という気持ちでした。
妻は学生時代、障害がある子どもの分野を
学んでいたため現実的な難しさも
思ってのことのようでした。
複雑な気持ちに揺れたまま
僕は仕事をし、
休日には病院へ行き、
おむつを換え、
ミルクをあげ、
沐浴を習い、
碧の写真を撮りました。
妻は毎日、
搾乳した母乳を届け、
おむつを換え、
母乳をあげ、
沐浴をしてくれました。
そして、
頑張って大きくなった碧は
4月19日
よく晴れた日に
退院し、
我が家へ帰ってきてくれました。
やっと3人で暮らせて
ここ1ヶ月半の気持ちの浮き沈みや
ダウン症のことなど関係なく
しあわせな時間を過ごせていました。
妻も覚悟を決めたようで、
笑顔で碧に接していました。
4月20日の夜、
僕がミルクをあげて
碧は頑張っていつも以上にミルクを飲んでくれました。
その後に沐浴をしてあげて、
碧の頭を洗ってあげられました。
それが最初で最後の碧へのシャンプーでした。
夜中、2人が気づいた時には
遅かったようで、
乳幼児突然死症候群。
あまりにも突然で
受け入れ難い現実でした。
小さく生まれてきた碧は
きっと頑張ってミルクを飲み
3人で暮らせる我が家に帰ってきてくれたんだと思います。
ちょっと頑張り屋さん過ぎて、
疲れてしまったんだと思います。
明日の朝、
最後のお別れです。
碧には僕ら夫婦の髪を持たせて、
僕らは碧の髪を御守りがわりにもらいました。
最初で最後のカットでした。
もっといっぱい
シャンプーしてあげたかった。
もっといっぱい
カットしてあげたかった。
普通ってこんなにも難しいのかと
本当に心から思います。
3月3日よく晴れた暖かい日に産まれ、
4月19日よく晴れた暖かい日に退院し、
4月21日よく晴れた暖かい日に亡くなった碧。
きっと明日もよく晴れた暖かい日になると思います。
横浜北部斎場にて明日の朝1番のお釜で
荼毘に付す
カワイイ我が息子が
天国へ行けるように
皆様願っていただけたら
と思います。
高い高いしてあげたかった。
逆上がり教えてあげたかった。
キャッチボールしたかった。
バスケも一緒にしたかった。
酒を一緒に飲みたかった。
あげればキリがないですね。
普通であることに幸せを感じ、
少しでも早く普通の世の中になるようにと思っております。
成田 雄孝