【金なし、コネなし、何もなしだった頃】
今もないけど笑
関西から幕張に移った最初の大晦日。
暇で暇で仕方なくて友達もいないしひとりぼっちで
お金もなかった。TVを見る習慣もなかったから
見る気もしないし、でもなんか大晦日の
浮かれた雰囲気は伝わるし、わたしにだって
寂しさを感じる感性はあった。
実家にいてた頃は何してたかな。
16から外で遊ぶようになって思い出せなかった。
大晦日って何する日なんだろ。
20で勤めだして31も仕事だったから
勤め先を失った最初の大晦日はどうしていいか
わからなかった。
確か2000円くらい財布に入ってて
夕方5時くらいに耐えきれず、
自転車に乗って旧カルフール幕張イオンにいった。
1000円でパンツと靴下買おう。
あとの1000円でそばと食べるものを買おう。
行ってみたら超混雑で…
カルフール名物のチキンが
ディズニーランドみたいに並んでて。
靴下が1足500円で、でも3足1000円で。
3足買ったらパンツ買えないから1足買った。
鏡餅は1000円。そばは800円。なんでも高い。
というか所持金が少ない笑
貧乏だった頃のことって覚えてなぁ。
お金ないならパンツもそばも買わなくていいのに
暇だから欲しくなって買いに行った。
結局どうしようどうしようと
グルグルしてたら1000円の鏡餅が100円になって
そばも半額になって買えた。
翌年はちょっとお客様増えて儲かって
もう少し所持金あったけど
その時のことに味をしめてまた6時に
旧カルフールに行ったら売り切れで全然なかった。
多分、ギフトだったと思う。
お金がない割に自分の身の回りを一生懸命
整えようとしてた気持ちに
神様が手を差し伸べてくれた。
部屋狭くて物がいっぱいだったけど
全部お気に入りだった。
全然キラキラしてないし、
生死をさまようほどの極貧でもない。
そこにドラマはない。
でも、誰のためでもなく、自分の為に、
一生懸命やるのっていいことだと学んだ。
なにごとも、いついかなる時も。
具体的なできごとは違うけど
お客様が同じようなことおっしゃってて
ジーンと来てしまった。