東京豊島区「JR目白駅」界隈の廃屋群-46から更に先へ進むと、この無人の建物があった。

所謂「雑居店舗」の一形態だったのだろう。3つの店舗が入っていた形跡があり、こちらから見ると、一番奥の理髪店マークの標識が置かれたそこだけが、無人化しているのかどうかが分からなった。だから今回は手前の2つと付設のような形になっている2階である。その2階へは何処でどう繋がっているのかが外からでは分からなかった。と云うことは、やはり1階のどこからか上へ上がれる仕組みになっているように思えた。

 

そして2つともどんなお店、或は仕事に使用されていたのかを示す何かは何一つ残っていなかった。真ん中は看板があったと思われるその看板そのものが外されていた。そこにここでの何がしかが分かる表示が記されていたのかもしれない。そしてそれをそのままにしておくことを、嘗てのここの人は嫌がった結果なのかもしれない。

 

こうした古い「雑居店舗」で、一つだけ残されて営業しいてる姿は、この廃屋旅を続けているとよく目にする。

一抜けた、二抜けた、三抜けた。でも四は抜けなかったと、ならないのには何か事情があるのだろう。本当はそれが知りたいが、そうする手段も手法も私は持ち得ていない。ただ、頑張って欲しいと思うだけである。

 

因みに、理髪店マークの立っていたそこが、現在も営業しているのかどうかは、やはり何度見てもよく分からなった。

撮影日:令和4年8月12日