東京小平市「小平駅」界隈の廃屋群-13から更に先へ進むと、この無人のアパートがあった。

最寄り駅から少し離れている。近くに駐車スペースも見当たらない。駅まで徒歩も可能だが、バス停でも近くにあるのだろうか、それとも自転車利用なのだろうか。それにしてはある種無人化したアパートでは名物の一つでもある放置自転車は一つも見当たらない。別に「駅チカ」だけがアパートの「売り」ではない。だけどアパート生活を堪能し過ぎた身で云うなら、他に何があるかと云えば、お家賃しかない。確かにご近所さまの生活環境とか静けさとか、日当たりとか、防音とか・・・確かにそうしたものも必要だが、最寄り駅までの時間は朝早くの毎日のことだし、家賃が高すぎては身もふたもない。

 

ここが少し可笑しかったのは、生活道路に通じるアパートの出入り口の雑草の潰れ具合だ。これは明らかに誰かに踏みつぶされた痕跡だ。無人化しているに、なぜこうなのだろう。

いろい考えられる。まだちゃんとこの物件の所有者がいて、折々何がしかの理由でやって来ている。他には、当然不審者の侵入だろう。また「不審者」とまで言わなくても、他人の敷地に無断で立ち入るをいけないこととは認識していない人々。

また善意で考えれば、無人化したこうしたアパートの「安全」を確認しにやって来る町会の役員とか。そしてこれは無いと思うが、私のように「無人化した家々」を訪ね歩いている人々が結構それなりにやって来ていて、うろつく・・・まあーこの世間には似た者は3人はいると云うのだから・・・それも強ちないとは云えないだろう。

 

私が云うのもおかしいが、どうせやるなら他のことをした方が絶対に楽しい。

この旅は明らかに楽しくない。

撮影日:令和4年7月9日