名前:シルフィ(Sylphy)
種族:ヒューマン
身長:167
性別:女性
年齢:23(EP1時点)
EP Sylphy chapter1 終幕と開幕
私はシルフィ、ごく一般的で平均的なアークスの一人だ。特筆すべき事項はここにはない。
新米アークスとして、何度か任務をこなし一人でもナベリウスにて任務を遂行するぐらいには強くなれたと思う。
それは、新光歴228年8月7日の事。今でも忘れない凄惨な事件。アプレンティス襲撃の日。当時新米だった私は一般市民の避難誘導及びダーカー殲滅の任に当たる。4人一組でチームを組み、私の教官だった先輩アークスの方々と一緒に市民の避難の援護を行った。
何時間か経ったころだ。そこかしこで爆発や建物の崩落で、本当にひどい状態だった。避難し損ねた市民の捜索に当たるようオペレーターから指示が来た。私たちは分散することもなく、パーティーでダーカーを対処しながら捜索をする。
ここからは今でもはっきりとは思い出せないが、覚えている限りを綴ってみる。
まず、突如私たちの横のビルが爆発し、崩落。先輩アークスの二人はそこで即死、教官は一番近くにいた私を庇う様に覆い被さる。運よく瓦礫がドーム状となり、即死することはなかったが、瓦礫から飛び出た鉄筋部分に身体を貫かれ、血を噴き出してゆっくりと息絶えた。
未だにあの時の血の匂いと温かさは忘れられない。そして私も無事では済まなかった。教官を貫いた鉄筋に私も脇腹を貫かれた。死ぬほど痛かったが、これで死ぬのかと思うと悔しくて涙が止まらなかった。そう間もない頃に、何やら人の気配がしたと思えば、瓦礫が簡単に取り除かれ見えたのは半分顔を隠した人物だ。意識がもうろうとしていたからよく思い出せない。その人が私に『キミはまだ生きている。諦めて死んでしまう事はない。さぁ、選んで。』と言われた。意識が今にも飛びそうなのにその声だけはしっかりと聞き取れて、動かすたびに激痛が走ったが、その人に向けて手を伸ばした。
EP Sylphy chapter2 助けられた命
意識がはっきりとしたときには、もうその人はおらず、脇腹に負った傷もふさがっていた。いつもより体の調子がすこぶる良かった。呆然と歩き続けていたら、マリアという人物と出会う。シャオとか名乗った人物から、自身のパーティー全員の死亡登録が既にされているという事。あらゆる事を聞き、知り、そして彼らとともに行動する決意をしたのもその時だ。
緊張の糸が切れたからだろうか、事件後、私は意識を失い、それと共に、フォトンを扱う能力もなくなる。後天的にフォトンが扱えなくなることは稀有な状態であり、アークスとしての活動はもはや出来ない状態となる。
私はアークス管理官として、オペレーターとしてアークスのサポート役となる道を選ぶ。無論ルーサーの息がかからないように、秘密裏にカスラの下に就く。自己分析だが、戦闘面においてのポテンシャルは新米アークスの時からエネミー戦ではなく対人戦において輝くところがあり、始末屋として、ヴォイドの息のかかった者の監視、始末を行う。顔も名前も覚えていないが、助けられた命、無駄にするところなど微塵もない。情報部の一員として、始末屋の一人として、そして事情を知る一人として、清く正しいアークスに変えていくために、汚れを請け負う。
EP Sylphy chapter3 強化期間
フォトンが扱えないからと言って、私はすべてを投げ出すのは嫌だった。だからマリアさんにも無理行って特訓の参加を許可してもらった。何度も死にかけた。比喩などではなく、マジで死ぬかと思った。よく死ななかったと今でも思う。私はみんながやるような特訓よりも、人体を理解するべきだと思い、ヒューマン、ニューマン、デューマン、キャスト。それぞれの特色や、生物学的な理解を深める。そして、組手など身体一つでできる術を身に着け、フォトン抜きでも扱える銃器、爆発物、トラップなどといったものも個人的に学ぶ。
月日は流れる。マリアから戦闘を学ぶ人がかなり増えてきた。それも訳ありな若輩者たちだ、サラとか言った子も頑張っている。私はこのころからどちらかと言えば教える教官側に立っていた。対人戦の訓練、殺さずに無力化する方法に、戦術的な面も私が一部担当した。アークス管理官として働く中で、始末屋として人を殺め、教官として人を育む。あまり生き甲斐のある人生ではないと思ったが、全てを投げ出して死んでしまうにはもう遅い。
EP Sylphy chapter4 活動
始末屋としての仕事は芳しくない。同業のクーナと違い私は立場も無ければ、身を隠す手段も少ない。核心に迫るような相手はクーナが、彼女に出来ない部分を私が、といった形だ。アークスの闇は思いの外大きい。研究者のみならず、その研究の産物もまた、私の監視、抹殺対象と認定されることもある。研究者は殆どを生きたままとらえるか殺害するかのどちらかで、研究物に関しては、回収の可否、害の有無、あらゆる面を自ら監査せよと指示が出るだけ。アークス管理官としての立場も少しばかり利用する時もある。なにせ、その研究物が既にアークスとなっていたなんてことは結構ある。監査と称して、活動記録や報告書作成をさせ、場合によってはいくつか任務を提供する。人となりを観察し、判断する。時にはしたくない決断もあった。感情移入はしないほうがいいのも十分理解しているつもりだが....
EP Sylphy chapter5 時の流れ
私がこの仕事に就いてから早10年が経過しようとしていた。二十歳を越えて3年も経つ。新人アークスもかなり増え、こちらとしても戦力が潤ってきた。この10年で、フォトンを扱えない事もかなり慣れてきたころだ。唐突に私のフォトン能力が復活した。喜ばしいのだがなぜこのタイミングなのか、私にも分かりかねる。時間が解決してくれたとか、徐々に治ってようやくというわけではない。ある日突然にだ。
私も管理官としても、始末屋としても、実力とともに実績もそれなりに上げた。そんな時分に、たった一人でチームを組みたいという申請が来た。名前はシュヴィ、特色もない一般のアークスがたった一人でチームを立ち上げようとするのはなかなか珍しい。特に仕事もなかったために、そのチームの管理官として参加する。初めて彼女と対面した時は、どこか懐かしいような感覚を感じたが、16歳程度の少女と面識はないはずだ。経歴を調べてみても、ここ最近突発的にアークスとして登録され、あらかじめ用意されたような経歴を持つため、カスラに報告。これに関しては何処にも記録を残さず、口頭でのやり取りの為、カスラと私の間だけでない密にする事となる。監視対象として私は彼女の専属オペレーターとなる。