バブル圏外から、ブリスコーが大逆転で最後の枠に滑り込む(NASCAR第26戦:サザン500) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第26戦:サザン500は、サウスカロライナ州ダーリントンのダーリントン・レースウェイで開催される、Cook Out Southern 500。第8戦:マーティンズビル、第23戦:リッチモンドに続いて、3戦目のレーススポンサー。クックアウトは、繰り返し書くように、ファーストフードレストランチェーンで、ドライブスルーとウォークアップサービスが殆どで、一部を除いて、屋内席はない。

 レストランは、ハンバーガー、ミルクセーキ、ノースカロライナスタイルのポークバーベキューを専門としていて、いかにもアメリカらしい。マーティンズビル、リッチモンドは共にバージニア州で、サザン500を開催するサウスカロライナ州を含め、当然店舗はある。NASCAR最古のオーバルトラックの一つで、サザン500は、1950年からレースが始まっている。

 1.366マイル(2.198キロ)を367周(501.322マイル/806.800キロ)を115+115+137周の3ステージ制で戦う。2005年から、ダッジ・チャレンジャー500、ダッジ・アベンジャー500の名称だった時期もあったが、2009年にサザン500の名称に戻り、今に至っている。

 2020年からプレーオフ初戦のレースとして開催されたが、今年からレギュラーシーズンの最終戦に移行している。伝統的にこのレースはレイバーデー(9月の第1月曜日に祝われる米国の連邦祝日で、アメリカの労働運動と、アメリカの発展と成果に対する労働者の働きと貢献を称え、認識するために祝われる)の週末に開催されていて、一時変更されたが、2015年に戻っている。

 それを記念して、スロウバックペイントスキームを実行していたが、2020年に終了し、2020年から春の400マイルレースが復活したことで、スロウバックは、春のレースに移っている。レースの最多勝は、ジェフ・ゴードンの6勝で、5勝にケイル・ヤーボロー、4勝がボビー・アリソン、3勝は6人いるが、その一人がデニー・ハムリンで、現役最多勝。意外にも、リチャード・ペティは1勝に留まっている(1967年)。

 他にエリック・ジョーンズが2勝。カイル・ブッシュは2008年の1勝のみで、ディフェンディングチャンピオンはカイル・ラーソン、春のレースを制したのは、ブラッド・ケセロウスキーだ。初期は、6時間半を超えるレースだったが、現在は短縮されたとは言え、3時間半を超え、去年は4時間8分47秒とかなり長いレースとなっている。

 PPは、バッバ・ウォレス。29秒421(167.146マイル/268.995キロ)で、今シーズン初、通算3回目の獲得。カーソン・ホセバー、チェイス・ブリスコー、ラーソン、マーティン・トゥレックス・ジュニアのトップ5。プラクティスは、ジョーンズ、ハムリン、リッキー・ステンハウス・ジュニア、ロス・チャステイン、ウィリアム・バイロンの順となっている。



 ジェフ・バートンは、前戦デイトナで優勝した息子ハリソンのマシン前で、実況席と話しながら、現場リポート。ハリソンは優勝しても、ポイントランキングは34位のままだそうで、今年からプレーオフ進出における「ポイント30位以内ルール」の恩恵を受けた形。2015年に初のチャンピオンを獲得したカイルも11戦欠場し、4勝を挙げて30位以内に食い込んだし、トニー・スチュワートもラストイヤーにスプリントカーでの死亡事故を起こして欠場。ソノマで勝利して、ポイントを積み重ね、プレーオフ進出を勝ち取った。

 その点では、ハリソン・バートンが悪い訳ではないが、ルール撤廃初年度で、予期せぬ形でプレーオフ進出を果たしたわけで、まさに驚愕😲。ナショナルアンセムの間に、デイトナでは姿を観なかったサマンサさんの姿がカイルの傍らにある。スタートコマンド前にヤーボローのマシンがゆっくりとトラックを一周する。

 カーナンバー11だから、3度のチャンピオンを獲得したジュニア・ジョンソン時代のマシンだろう。サザン500のトロフィーが紹介されるが、過去の優勝ドライバーの写真がはめ込まれている。インディ500のようにドライバーの似顔絵が刻まれているのとは少し違う。インディ500の場合は、所有は出来ないが、サザン500の場合はどうなのだろうか?

 観客席は満員。キャパはそれほど大きくはないけど、気持ちが良い。ウォレスとホセバーのフロントローでグリーンフラッグ。ウォレスがリード、ラーソン、タイラー・レディック、ブリスコー、ホセバーが続く。3LAP、アウトに膨らんだトゥレックスがバイロンとヒットし、スピン、後方のライアン・ブレイニーとクラッシュ。

 いきなりのコーションとなり、トゥレックスとウォールに挟まれたブレイニーはハードダメージを受け、早々にリタイア。さすがに不運としか言いようがないが、マシンを降り、レッカーで牽引されていく😢。トゥレックスもダメージは大きく、ピットに戻ったものの、クルーも作業する様子はない。ポイントでは圧倒的に有利で、ステージ1の結果次第では、プレーオフ進出も・・・と思われたトゥレックスだが、一気に暗転。同ポイントながら、カットラインの下に。

 トゥレックスはマシンを降り、ヘルメットを外して引き揚げる。10LAP、ウォレスとラーソンのフロントローでリスタート。ウォレスがリード、レディック、ラーソン、ホセバー、ブリスコーが追う。今シーズンは優勝14人で、プレーオフ進出資格を失ったオースティン・ディロンを除いて、プレーオフ進出資格があるのは、13人。現状ではポイント枠での進出資格があるのは3人。

 勿論、他の誰かが優勝すれば、枠は2。圏内はタイ・ギブスとクリス・ブッシャー、圏外はトゥレックスとチャステイン。フル参戦ラストで、プレーオフ進出をトゥレックスにして欲しい思いはあるが、RFK2人進出して欲しいという意味でブッシャーへの期待もある。何とも悩ましい。20LAP、クリストファー・ベルがブッシャーをパスして7位に。トゥレックスが3ポイントのリードに。



 2位のレディックは、25戦で17回のトップ10フィニッシュ。それで2勝しているんだから、レギュラーシーズンポイントでトップなのは、当然とは言える。その点では、ウォレスがレディックに大きく水を開けられているのも致し方ないか。デイトナに続き、マイケル・ジョーダンの姿も見える。

 36LAP、ウォレス、ラーソン、ブリスコー、ブッシャーの姿もある。ポジションは1周毎でしか変わらないが、プレーオフバブルはリアルタイム、ピットストップしているドライバーも表示されている。ここは、NBCと変わず、有難い。次に周にはレディックも入ってくる。余程路面状況が悪いのだろう。何回のストップになるのだろうか。

 ピットストップは、ラーソンがウォレスより約1秒早い。僅差だが逆転。レディックは2秒遅れだ。トップ勢はほぼピットを済ませ、39周時点のトップはハムリン。ジャスティン・ヘイリー、カイル、シェーン・ヴァン・ギスバーゲンなどが、繰り上がっている。事実上のトップは、ラーソン。ウォレス、ブリスコー、レディック、ベルが追う。

 42LAPにハムリンとカイルがピットイン。ステイアウトはギスバーゲン1台だけだ。54LAP、ラーソンはクリーンエアーで2秒以上の差をつけて独走。ウォレス、ブリスコー、レディックがやや離れながらも、2位争いを繰り広げている。Pレーオフバブルでは、ギブスが8位にいて、24ポイント差で、やや安全圏。ブッシャーは10位でトゥレックスとは9ポイント差で追っている。

 68LAP、ラーソンの独走は続き、ハムリンが9位にまでポジションを戻し、ブッシャーは11位で、トゥレックスとの差は少し開いている。71LAP、ウォレス、レディック、ブリスコー、バイロンや上位陣が2度目のピットイン。ラーソンは1周遅れだが、8秒8と速い😲。ハムリン、チェイス・エリオット、カイルの3台がステイアウト中。

 残り約40周。コーション次第だが、このまま走り切るか、ステージ間コーション前にピットに入るか。78LAP、カイル、ハムリンガピットイン、エリオットは既に入っている。ラーソンが再びトップ、ウォレス、レディック、バイロン、ブリスコーが続く。92LAP、ブリスコーがバイロンに次いでレディックもパスし、3位に浮上。ラーソンは、このレースで優勝してプレーオフポイントと、出来ればレギュラーシーズンチャンピオンを獲得して、プレーオフのボーナスポイントを稼ぎたい筈。

 インディ500参戦で、コカ・コーラ600を欠場している分、チャンピオンは厳しいけども。102LAP、ラーソンのリードは、3秒ちょいで、引き続き独走状態。リードラップは24台。24位がマイケル・マクダゥエルで23位がカイルの<推し>2人。そのままラーソンがステージ1を制し、ウォレス、ブリスコー、レディック、ベル、ハムリン、ギブス、バイロン、ジョシュ・ベリー、ブッシャーのトップ10。ブッシャーが追うのは、トゥレックスではなく、2位にいるウォレスだ。



 リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソンと最初のウイナー、ジョニー・マンツ(1918~72)が比較されていたが、1948、49年の2回、インディ500を走り、13位と7位の成績を残している。カップシリーズには1950~56年まで12レースに出場し、唯一の勝利が1950年のサザン500で、75人が出走し、43位からスタートして優勝。

 トップ10は8回を記録しており、歴史に名を刻んでいる。優勝タイムは6時間38分40秒で、優勝賞金は他の18戦が3000ドル台から、6000ドル台だったのに対し、サザン500は、25.325ドルと群を抜いて高く、他のレースが100~200マイルだったのに対し、サザン500が500マイルで、唯一、舗装されたレーストラックだったという。

 マンツは、1972年10月25日に不慮の事故で54歳で死去している。話を戻そう。リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソン(0/4)、ウォレス(0/4)、ブリスコー(0/4)、レディック(0/4)、ベル(0/4)のトップ5。8位のバイロンまで全て4タイヤでポジションは変わらず、ブッシャーとベリーのみが入れ替わっている。

 8(123)LAP、ラーソンとウォレスのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、ブリスコー、レディック、ウォレス、ハムリンが追う。7位のギブスは安全圏に近く、トゥレックスは、ブッシャーが9位と頑張っているので、僅か10ポイントのリード。ウォレスは、3ポイント差でマイナスと厳しい状況。

 ブリスコーは軽くウォールにヒット、トッド・ギリランドはウォールにブラッシュ。だーりとんの洗礼を受けるドライバーはまだまだ出るか。16(131)LAP、ウォレスをベルが抜き4位、さらにハムリンが続き、ウォレスはトップ5から脱落。ラーソンとブリスコーの差も徐々につき始めている。

 32(147)LAP、ジョーイ・ロガーノをベリーが捉え、10位にカムバック。ステージ1を考えれば、そろそろピットサイクルとなるか。36(151)LAP、ロガーノとギリランドがピットイン。ギブス、バイロン、ブッシャー、ウォレス、ハムリン、ベルが続く。ラーソン、ブリスコー、レディック、ベリーがステイアウト中。

 38(153)LAP、ラーソンがピットイン。レディック、ブリスコーも続く。ラーソンは8秒8と神ピット、ブリスコー、レディックは9秒台。ピットロードをどのくらいで走ったかは分からないが。ここまではラーソンの独壇場。ピットロードスピードは要注意だ。42(157)LAP、ベリーがピットに入り、アンダーグリーンは一巡。



 ラーソンがリード、ブリスコー、ベル、レディック、ハムリンが追う。ウォレスは7位に落ちてポイントでの進出が厳しい状況となっている。ラーソンはトラフィックでタイムロスはしているが、2秒以上のリードは変わらない。49(164)LAP、ラーソンは、約2秒の差をブリスコーにつけ、トップを快走。リードラップは、24台。カイルはトップ10には手が届きそうにない。

 プレーオフ進出は無理だろう。ラーソン無双がいつまで続くか、ブリスコーが何処まで食い下がれるか。まだ、ハーフウェイには届かないから、先行きは分からない。ギブスは32ポイントリード、トゥレックスが16ポイントリード、ブッシャーはウォレスに7ポイントリードをしているが、新規ウィナーが出れば、3人目の枠はない。ラーソンの走りを観る限りは、それはない気はするが。

 55(170)LAP、ギブスがウォレスをパスし、7位に。ギブスはより安全圏へ、ウォレスは厳しく。62(177)LAP、ハムリンがレディックを抜き4位に浮上。同じトヨタ陣営、共同オーナーのドライバーでも容赦ない。ハムリンもレギュラー、プレーオフポイントを剥奪されて余裕がないのだ。

 64(179)LAP、バイロンがレディックを捉え、5位に浮上。69(184)LAP、ケセロウスキーがピットイン。まだ少し早い気はするが、アンダーグリーンピットの開始となるか。ブッシャー、レディック、ギブスに続き、ラーソン、ブリスコー、バイロンガピットイン。ピットストップを伸ばしている間だけ、カイルは上位に上がってくるが、デイトナのように上位陣総崩れは有り得ないので、希望は薄い。

 78(183)LAP、トップのハムリンがピットイン。直後にベリーが入ったので、アンダーグリーンは終了。ラーソン、ブリスコー、ベル、バイロン、レディックのトップ5。リードラップはカイルまでの20台。レース上のアクシデントが序盤の1回だけなので、ピットを除けば、基本ロングランで周回遅れは必然的に増える。

 ショートランではラーソンが速いが、ピット前近くになるとブリスコーがかなり詰めている。リードラップはラーソンが圧倒的だろうが、速さではブリスコーも負けてはいない。プレーオフバブルでは、ギブスの名前が出てこなくなった。安定してしてトップ10にいるし、ポイント的にも余裕はある。勿論、まだ決まったわけではないが。

 ブッシャーは、ベリー、ライアン・プリースの後塵を拝し、12位にポジションを下げている。共同オーナーのケセロウスキーはトップ10圏内にいるが、RFKで2人プレーオフに行ける場面が出れば、ポジションを譲る可能性はあるだろうが、現状はそうなるようには思えない。107(222)LAP、リードラップは18台に減り、最後尾はダニエル・スアレスでカイルは12位までポジションを戻している。



 109(225)LAP、バイロンがウォールに軽くヒット。その間隙をついてハムリンが3位に浮上。ハムリンが軽くバイロンのマシンにタッチしたみたい、さすが大ベテラン、やることが老獪だ。そのままラーソンがステージ2も制し、ブリスコー、ハムリン、バイロン、ベル、ギブス、ベリー、レディック、ケセロウスキーのトップ10。

 ここまでのポイントは、ラーソンがフルマークの20ポイント。レディックは半分の10ポイントで、レギュラーシーズンチャンピオンは、辛うじてレディックがリードしているが、このままでは逆転される可能性は高い。もう一人争っていたチェイス・エリオットは、ノーポイントなので、事実上2人の争いになる。ファイナルステージは137周。3ストップになる可能性は十分ある。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソン(0/4)、ハムリン(+1/4)、ブリスコー(ー1/4)、バイロン(0/4)、ベル(0/4)のトップ5。他にはレディックとウォレスが逆転し、レディックがポジションを1つ落としている。トップ10の顔ぶれは変わらない。

 スアレスは、最後まで周回遅れにはならなかったので、フリーパスはカーソン・ホセバーが獲得したと思う。238LAP、ラーソンとブリスコーのフロントローでリスタート。ベリーとコンタクトし、ベルはウォールにブラッシュしてポジションを落とす。ラーソンがリード、ブリスコー、ハムリン、バイロン、べリーが続く。ベルは0位までポジションを落としている。

 既にトゥレックスはポイントでのプレーオフ進出は決定。ギブスは38ポイントリードで、このままポジションをキープすれば、かなり有力。ブッシャーとウォレスは7ポイント差でプレーオフバブルを戦っている。30ポイントビハインドのチャステインには、可能性はほぼない。現在2位のブリスコーも、ポイントではカイルより下の20位で優勝しない限り、チャンスはゼロだ。

 270LAP、ラーソンは約3.7秒のリードでトップを依然キープ。2位のブリスコーにハムリンが食い下がる。ケセロウスキー、ハリソン・バートンがピットイン。残り97周を考えると、このステージは3ストップになりそうだ。ギブス、ブリスコー、レディック、ラーソンがピットイン。再びハムリンがトップに立つ。

 遅れてハムリン、バイロン、ベリーも4タイヤチェンジ。282LAP、ピットサイクルが一巡し、ラーソン、ブリスコー、ギブス、チャステイン、ハムリンのトップ5。ギブスは48ポイントのアドバンテージがあり、完走できればプレーオフ進出はほぼ確実だ。ブッシャーとウォレスの差は9ポイント。新規ウイナーが出なければ、ブッシャーの可能性は高い。



 現時点でレギュラーシーズンポイントでは、ラーソンがレディックを4ポイントリード。このレースの内容はほぼラーソンがドミネイト。この先何も起きないとか考えにくいが、ラーソンがこのまま逃げ切る可能性は高い。301LAP、ハムリンがインからブリスコーをパスし、2位に浮上。ただ、ラーソンが5秒近く先を走っていて、完全に独走態勢。

 ジョーンズと争っていたホセバーがスピンし、4回目のコーション。リプレイを観た限り、両者がコンタクトしているようには見えない。タイミング的にはピットサイクルに入ろうとしていたところだったし、丁度良いタイミングでのコーションに見える。周回数は表示されていなかったので分からないが、残り60周を切っていたのは間違いない。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ラーソン(0/4)、ハムリン(0/4)、ブリスコー(0/4)、ベリー(+1/4)、ギブス(+1/4)のトップ5。ラーソンのクルーの仕事はこのレースでほぼ完璧に近い😲。320LAP、ラーソンとハムリンのフロントローでリスタート。

 ラーソンがリード、ハムリン、ブリスコー、ギブス、ベリーが追う。322LAP、ブッシャーをパスしようとしたギリランドの2台がコンタクト。ギリランドはスピン、クラッシュし、5回目のコーション。ギリランドが寄せて行ったようには見え、ブッシャーもウォールにヒットしている。そのままギリランドは、ピットロードに入る。

 ブッシャーはステアリングを叩いているが、現在のポジションは15位、ウォレスは7位。リードラップカーがピットイン。マシンダメージはさほどではないが、4タイヤチェンジ+給油となる。コーションラップを考えれば、このまま走り切るのも可能かとは思うが。1.5マイルで、60周前後だから、フューエルウィンドウは問題ないだろう。問題はタイヤだ。

 ジョーダンがインタヴューに応えているが、当然ウォレスがプレーオフに行けるか否かだろう。このままラーソンが勝てばポイント勝負。ギブスは固いとして、ブッシャーとウォレスはどうなるか分からない。トップ2がラーソンとハムリンだというのも、なんか怖い😅。過去の因縁もあるし、やらかすとしたらハムリンだろうしね。

 328LAP、ラーソンとハムリンのフロントローでリスタート。ラーソンがリード、ハムリンは出遅れ、ブリスコー、ハムリン、ギブス、ベリーが続く。336LAP、これまでと違って、ブリスコーがラーソンに食らいついていく。その直後、ホセバーがウォールにクラッシュ!誰かと絡んだのではなく、右フロントタイヤが落ち、真っ直ぐ突進。タイヤが完全に曲がっていて、ハードダメージ。これが6回目のコーション。



 ヘンドリックやペンスキーのようにリペア出来るか。ウォレスはポジションを落とし、すぐ後ろにブッシャーがいる。これではポイント逆転は難しい。リードラップカーが一斉にピットイン。残り周回を考えてもラストピットになる。ラーソン(0/4)、ブリスコー(0/4)、ハムリン(0/4)、ギブス(+2/4)、ベル(ー1/4)のトップ5。

 ここでも2タイヤのギャンブルをするドライバーは出ず。カイルは6番手で、レディック、ウォレスの23Ⅺの2台はトップ10から姿を消した。前回のコーションではロガーノ、今回はオースティン・シンドリックがラップバック。ブレイニーは序盤で潰れてしまったが、ペンスキーは、良いところを見せられず。

 342AP、ステイアウトしたチャステインとラーソンのフロントローでリスタート。大逆転で、まっささんの悲願が叶うか。一瞬、チャステインがリードを奪い、ラーソン、ギブスとなるが、4位に下がったブリスコーがインに飛び込み、トップ3をごぼう抜きでトップに立つ😲。実況もアメージングスタート、アメージングスピードと連呼している。

 あっという間にブリスコーがリードを広げていく。ラーソン、チャステイン、カイル、ギブスが追う。344LAP、ギブス、ベリー、ハムリンが3ワイドに。ベリーとギブスのコンタクトがトリガーとなり、バイロン、オースティン・ディロン、ウォレス、スアレス、ノア・グラグソンを巻き込むマルチクラッシュ発生で、7回目のコーション。ファイナルステージにこれでもかとアクシデントを連発🔥。ジョーダンもこれに落胆の表情を見せる。

 リードラップカーがピットイン。チャステイン、ハムリン、カイルなど一発逆転に掛けるドライバーとトラックポジション重視のストラテジーに分かれる。勝利から離れてるドライバーのランキングが出ていたが、ヘイリー130戦、ブリスコー93戦、ジョーンズ、ウォレス68戦、ステンハウス60戦、カイル46戦と言うところ。

 353LAP、ブリスコーとラーソンのフロントローでリスタート。ブリスコーがリード、カイル、ベル、ラーソン、ブッシャーが続く。カイルのギャンブルは当たった。マシンパフォーマンスでは劣ってもフレッシュタイヤであれば、上位陣にも十分対抗出来る。まさか、プレーオフバブルから遠く離れたブリスコーとカイルが優勝争いをするとは、予想もしなかった。

 ベル以下は、完全に蚊帳の外での優勝争い。カイルが徐々にブリスコーとの差を詰めていく。ブリスコーの真後ろにカイルがつけてファイナルラップ。そのままブリスコーが逃げ切り、2022年第4戦フェニックス以来のキャリア2勝目。今シーズン初勝利で今シーズン15人目のウイナーに。14人目のプレーオフ進出を決めた🏆。



 カイル、ベル、ラーソン、チャステイン、ブッシャー、ハムリン、ロガーノ、コリー・ラジョイ、レディックのトップ10。ラーソンは263周の最多リードラップを走ったものの、優勝には届かず、レギュラーシーズンチャンピオンはレディックが獲得。プレーオフのボーナスポイントは1位15ポイント、2位10、3位から10位まで8~1ポイントが与えられている。

 プレーオフに進出したドライバーは2000ポイントにリセットされ、レギュラーシーズンに獲得したプレーオフポイントと、ボーナスポイントが加算され、プレーオフを戦うことに。ラーソン2040、ベル2035、レディック2028、バイロン2022、ブレイニー2018、ハムリン2015、エリオット2014、ケセロウスキー2008、ロガーノ、シンドリック2007、スアレス2006、ボウマン、ブリスコー、バートン2005、ギブス、トゥレックス2004となっている。

 結局、ブリスコーが圏外から逆転優勝したことで、ポイント枠は2人で、ギブスとトゥレックスに。ヘンドリック、ペンスキー、ジョーギブスはエントリーした全員がプレーオフに進出することに。11位エリオット、12位ライアン・プリース、13位シンドリック、14位ケセロウスキー、15位ディロン、16位ウォレス、18位スアレス、19位ボウマン、30位バイロン、31位ベリー、32位グラグソン、36位トゥレックス、37位ブレイニーと言うところ。

 カイル推しの僕だが、レース内容は終始ラーソン、競い合ったのはブリスコーで、カイルが勝てれば、幸運に恵まれた・・・と思っていたので、レースでラーソンと競い合ったブリスコーがプレーオフ進出することに異議はない。レディックがレギュラーシーズンチャンピオンを獲得したことは、今後、大きな自信になるだろうし、正直嬉しい。

 プレーオフは10戦あるわけで、その中で優勝を狙って欲しいと思っている。昨シーズン最終戦のフェニックスでは、毎年チャンピオンが優勝して飾るという恒例をチャステインが、「空気を読まず」に優勝しているので、そのくらいの<鈍感力>をカイルには発揮して欲しいと思っている。

 バーンアウトを決め、大歓声を受けたブリスコー。前回は長髪なのに髪の毛が寂しかったのに対して、カットしていて、サッパリした感じ。前回のインタヴューで幼子がいたかの覚えはないが、大分抱えてる子どもも成長していて、第2子もいる様子。マシンを降りてしばらく感慨に耽っていたから、よほど嬉しかったのだろう。カイルも全力を出し切って悔しがりながらも納得の様子だ。

 次戦からはプレーオフに突入。初戦は、スーパースピードウェイもどきの1.54マイル、アトランタ。春のレースで超僅差で敗れたカイルには、リベンジとして格好のトラックでもある。ここのところ好調のカイルに、プレーオフを思い切りかき回して欲しい、と思っている。