JGR勢支配のレースも、終盤にエリオットが逆転!(NASCAR第17戦:ナッシュビル) | 日日不穏日記・アメブロ版

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gooで公開している同名のブログ(主に身辺雑記)とは別にモータースポーツに特化して立ち上げたブログ。現在はNASCAR推し。YouTubeで全36戦を追いかけます。オフシーズンは、他のモータースポーツの記事も書きます。

 NASCAR第17戦:ナッシュビルは、テネシー州ランドンにあるナッシュビル・スーパースピードウェイで開催される「Ally 400」。1.333マイル(2.145キロ)を300周(400マイル/640キロ)を3ステージ(90+95+115周)で争う。PPは、デニー・ハムリンが35回目の獲得。

 ナッシュビルでは、3大ナショナルシリーズ全てのレースが行われ、トラックシリーズでは、カップ戦、エクスフィニティ・シリーズにスポット参戦しているライアン・プリースと、ポイント2位のゼーン・スミスの一騎打ちとなり、プリースが2ステージに続き、トラックシリーズ2勝目を挙げた。

 エクスフィニティ・シリーズイントは、全ステージをジャスティン・オールガイヤーが制し、今シーズン2勝目、通算18勝目を挙げ、ポイントランキングで3位に浮上。トップは16位に終わったAJ・アルメンディンガーで、ギブスが続くが、プレーオフポイントでは、トップ3のほか、ノア・グラグソン、ジョシュ・ベリーの混戦が続いている。

 訂正を一つ。カイル・ブッシュの件で、スチュワート・ハースに移籍するんじゃないかって(妄想を)書いたんだけど、ケビン・ハーヴィックの契約が、2023年シーズンまで契約を更新していて、来シーズンも残留することは確定的。ハーヴイックとカイルの兄:カート・ブッシュとの関係はかなり緊張したものであったのは、間違いなかった。

 カートも若いころと比べれば、かなり丸くなったと言われてるのに対し、カイルが加入すれば、チーム内に火種を抱えるのは確実。移籍は有り得ない。ジョー・ギブスレーシングでは、去就が不明だったマーティン・トゥレックス・ジュニアの2023年の契約は固まったようだ。複数年かどうかは分からないが。

 クリストファー・ベルとカイルは依然不明。エクスフィニティ・シリーズで活躍するギブスの孫、タイ・ギブスには、あと2年待て・・・ということらしいので、ギブスは、デニー・ハムリン以外の、3人の後継者になりそうだ。カイルが残れるかどうかは、スポンサーが付くかどうか、ベルは今後のパフォーマンス次第なのかもしれない。

 予選は、ジョーイ・ロガーノ、カイル・ラーソン、チェイス・エリオット、ダニエル・スアレスが続いた。このナッシュビルから、放送は、FOXからNBCになる。レース数はNBCの方が多いが、デイトナ500、コカ・コーラ600のビッグイベントを放送し、NBCは、後半戦とプレーオフを扱う。



 ハムリンとロガーノのフロントローでグリーンフラッグ。ハムリンがリード、ラーソン、ロガーノ、スアレス、ロス・チャステインが続く。今シーズン1度もトップ10のないハリソン・バートンは、DEX Imagingのスキーム。バートンが下位カテゴリーで走ってきた時から、サポートをしてきたスポンサーだ。

 24LAP、スアレスがラーソンをパスして2位に浮上。トラックハウスはロードコース2戦(オースティン/チャステイン)、(ソノマ/スアレス)と制しているが、ロードコースとスーパースピードウェイ(タラデガ/チャステイン)以外で勝てるかどうか。独走するハムリンに迫れるか?

 30LAP、トゥレックスがロガーノを捉え、8位に浮上。ロガーノはポジションを落としているが、しぶといから要注意だw。41LAP、ジョシュ・ビリッキがスローダウン、初のコーションから、まだ、雨は降ってはいないが、全マシンがピットロードにストップ。レッドフラッグになる。

 それは一時で、コーションラップに。ハムリンを先頭にリードラップカーが一斉にピットイン。ライアン・ブレイニー(+14)、ハーヴィック(+17)、ラーソン(+11)、エリオット(+13)、ウィリアム・バイロン(+15)のトップ5の表記が・・・え?オール4タイヤになってるぞ。

 ハムリンは7位に下がる。48LAP、ハムリンとスアレスのフロントローでリスタート。さっきの表記は何だったんだ?50LAP、トゥレックス、バイロン、エリオット、オースティン・シンドリックが4ワイドになり、バイロンとエリオットがコンタクト。バイロンはスローダウン。

 ピットに向かっていたが、その直後にアレックス・ボウマンがコリー・ラジョイとコンタクトして、スピン、リアからウォールにクラッシュ!デブリを撒き散らし、ピットロードへ。2回目のコーション。バイロンはガレージへ。レーススポンサーのマシンで走ったボウマンはダメージが大きく、真っ先に姿を消した。

 56LAP、ハムリンとスアレスのフロントローでリスタート。ハムリンがリード、トゥレックスが一気にスアレスまで抜いて2位まで浮上。ブレイニー、ハーヴィックが追う展開。61LAP、チェイス・ブリスコーとタイ・ディロンがコンタクトし、2台ともスピン、クラッシュし、3回目のコーション。



 66LAP、ハムリンとトゥレックスのフロントローでリスタート。トゥレックスがリード、ハムリン、ブレイニー、ハーヴィック、クリストファー・ベルが追う。ブレイニーがいつものメナードではなく、Advance Auto Partsのスキームなので分かりにくい。自動車部品の会社らしい。

 モンエナ時代のデイトナ500前のエキシビションレース、アドバンス・オートパーツ・クラッシュのスポンサーだったとは・・・勉強になりました。トゥレックスがハムリンの猛追を退け、ステージウイン。ブレイニー、ベル、ハーヴィック、ラーソン、バッバ・ウォレス、エリオット、カイル、カートのトップ10。

 リードラップカーが一斉にピットイン。ロガーノ(+17/2)、トゥレックス(-1/4)、ブレイニー(0/4)、ハーヴィック(+1/4)、ベル(-1/4)のトップ5。ハムリンが5つポジションを落として7位になったのが目を引く。そして、ロガーノがギャンブルに。

 7(97)LAP、ロガーノとトゥレックスのフロントローでリスタート。一度はロガーノが前に出るが、トゥレックスがすぐにトップを取り返す。ロガーノ、べレイニー、ベル、カイルが追う。13(103)LAP、カイルとベルがロガーノを捉え、3-4位に、ロガーノにはハーヴィックが迫る。次のコーションまで、どのくらいまで粘れるか?

 28(118)LAP、ウェザーマップが出ているから、降雨があった?これが5回目だ。リードラップカーが一斉にピットイン。トゥレックス、ブレイニー、カイル、ハーヴィック(+1)、ハムリン(+3)のトップ5。ロガーノはポジションを1つ上げての8位だから、ストラテジーは成功だったことになる。

 35(125)LAP、トゥレックスとブレイニーのフロントローでリスタート。37(127)LAP、トップ2が譲らない中、ハムリンが飛び込んできて、3ワイド。ブレイニーが少し引き、トゥレックスとハムリンのトップバトルになる。カイル、ベル、ブレイニーが続く。

 ハムリンが先行し、トゥレックス、カイルのジョーギブス1-2-3。また、ウェザーで6回目のコーション。マシンはピットロードへ。いきなり画面が日が落ちて、ナイトレースの様相に。途中をカットしてるんだろう。表示は出ていないが、2度目のレッドフラッグだ。



 ペースカーが動き出すと大歓声が飛ぶ。路面は乾いているが、ペースカーには雨粒が付いている。雨が降ったのは間違いない。ハイライトで落雷の場面があった。雨は大したことなくても、それで中断したのか。リードラップカーがピットイン。ピットアウトしようとしたベルと、BJ・マクラウドがコンタクト。

 61(151)LAP、ハムリンとトゥレックスのフロントローでリスタート。トゥレックスがリード、ハムリン、ブレイニー、カイル、マイケル・マクダゥエルが続く。ハムリンが抜き返し、トゥレックス、カイルのJGRトップ3に戻る。81(171)LAP、トゥレックスがハムリンを抜いてリードチェンジ。

 エリオットが鮮やかにチャステインをパスしていく。これでトップ5。このまま波乱はなく、トゥレックスがハムリンをステージ1に続いて、僅差で下し、ステージポイントを獲得。カイル、エリオット、カート、ラーソン、チャステイン、ハーヴィック、ブレイニー、マクダゥエルのトップ10。

 乗ってる時のトゥレックスだったら、3ステージドミネイトで、このまま行っちゃう?って感じだけど、どうなるか?関係ないけど、リポーターのジェシー・パンチが、FOXから、NBCに変わっても登場している。ツイッターを検索してみたら、NASCARの所属らしい。まぁ、いつもNASCARのロゴ付けたマイク持ってたけどね。気づかんかったw。

 リードラップカーが一斉にピットイン。トゥレックス、カイル(+1)、エリオット(+1)、チャステイン(+3)、ハーヴィック(+3)のトップ5。左フロントチェンジャーのミスで、ハムリンがまたも6ポジション落とし、8位にドロップ。あらら・・・。

 193LAP、トゥレックスとカイルのフロントローでリスタート。カイルがリード、トゥレックス、エリオット、チャステイン、ハーヴィックが追う。アルメンディンガーは10位にいる。ロードコース専門要員じゃなく、普通のオーバルで結果が出れば、活躍の機会が増えるんじゃないか、とも思う。ネックは年齢だけど。

 205LAP、ブレイニーがルースで単独スピン、リアからウォールにヒットして、8回目のコーション。マシンに大きなダメージはなさそうだが、高速芝刈り機に。チームメイトのオースティン・シンドリックを巻き込むところだった、危ない危ない☢。リードラップカーがピットイン。エリック・ジョーンズのピットで発火🔥。



 すぐに消火して大事には至らず。F1だと、1994年のヨス・フェルスタッペンのピットでの火災が思い出されるところだけど、NASCARは、こんなの日常茶飯事。210LAP、カイルとトゥレックスのフロントローでリスタート。トゥレックスが出遅れ、チャステイン、ハーヴィックの3ワイドバトル。これはカイルには好都合\(^_^)/。

 カイルが2秒以上のリードで、ハーヴィック、チャステインらを引き離す展開に変わる。いつの間にか、アルメンディンガーが17位に。やっぱり無理か😢。225LAP、カイルがハーヴィックに3.179秒差で依然トップ。トゥレックスは3.741秒、エリオットが4.033秒、チャステインは6.259秒差のトップ5。

 226LAP、トゥレックスがアウトからハーヴィックをパスし、2位に浮上、エリオットも続く。236周中、233周をカイル、トゥレックス、ハムリンのJGR勢がリードしている。このまま行けば・・・だが。245LAP、トゥレックスを捉えたのであろう、エリオットがカイルの背後に迫ってきたのだ😲。

 246LAP、エリオットがカイルを抜いて、リードチェンジ。トゥレックスも迫っているから、彼らがペースを上げたんじゃなく、カイルのペースダウンだろう。248LAP、トゥレックス、カイルの2台がピットイン。1.333マイルだから、燃料は持つだろうが、特に厳しそうだったカイルのパフォーマンスが気になる。

 エリオットも入ってきた。これをラストピットと見て、アンダーグリーンになるのか。カイルが実質的なトップ、エリオット、トゥレックスが追う。254LAP、暫定トップだったハムリンも入ってくる。255LAP、クリス・ブッシャーがスピン、ヒット。ダメージはさほどではないようだが、右リアタイヤが外れて、トラックに転がっている。

 これが9回目のコーション。ステイアウト組がピットイン、カート、ロガーノ(+1)、ブレイニー(ー1)、オースティン・ディロン、ブラッド・ケセロウスキー(+1)のトップ5。262LAP、カイルとエリオットのフロントローでリスタート。エリオットがリード、カイル、ハムリン、トゥレックス、チャステインが追う。

 一度は2位の座を譲ったカイルだが、ハムリンの左リアにターン2で軽くヒット、ポジションを取り返す。292LAP、ビリッキがエンジントラブルで、ピットへと向かう。10回目のコーション発生。エリオットら10台はステイアウト、カイル、ハムリン、トゥレックスら、リードラップカーはピットイン。2タイヤと4タイヤにチョイスは分かれる。



 297LAP、エリオットとカートのフロントローでリスタート。コール・カスターとケセロウスキーがコンタクト!ケセロウスキーがウォールにコンタクトするが、グリーン、グリーン!ケセロウスキーはピットに向かうが、レースは進む。エリオットがカートを引き離したまま、チェッカー。今シーズン2勝目。 

 通算では15勝目。11戦:ドーバーに次ぐ今シーズン2勝目で、去年のチャンピオン、ラーソンに2勝に迫り、ポイントスタンディングでも、チャステインに30ポイントをリードし、トップをキープ。ヘンドリックでのエースの座を取り戻すためにも、レギュラーシーズンチャンピオンは獲得しておきたいところ。

 カート、ブレイニー、ラーソン、チャステイン、ハムリン、シンドリック、ベル、ロガーノ、ハーヴィックのトップ10。13位マクダゥエル、14位オースティン・ディロン、15位ダニエル・スアレス、17位エリック・アルミローラ、18位タイラー・レディック、19位アルメンディンガー、21位カイル、22位トゥレックス、26位カスター、29位ケセロウスキー、34位ブリスコー、35位バイロン、36位ボウマンと言ったところ。

 31位に終わったタイ・ディロンだけども、チームメイトがフォンタナの3位を含むトップ10が5回に対し、ブリストルの1回だけ。しかもダート。「ペティ・GMS」のダメな方に完全になってるので、この辺で良いところ見せて欲しい。バートンもそうだけど、大ベテランカートに差を付けられてるウォレスも。

 NASCARナンバー1人気ドライバーの優勝だけにトラックは大歓声。「長い一日、楽しい一日だった…自分達のチームをとても誇りに思っている。勝利を得ることは常に大きなこと。あのギター(トロフィー)が楽しみ」とエリオットは語った。JGR勢で、300周中250周をリードしながら勝てなかった。

 2度目のコーションは、2時間8分35秒だったという。このレースを見届けたファンにお疲れと言いたい。最後のステイアウトに10台がいたのが、JGRには誤算だったろう。JGRには不運、エリオットには、幸運なレースだったが、次戦は、3戦目のロードコース、ロード・アメリカ。今年2戦のロードコース(オースティン、ソノマ)はトラックハウスが制した。今度は誰が?