NASCAR第34戦テキサス「AAA Texas 500」は、テキサス州フォートワースのテキサスモータースピードウェイでの開催。Round Of 8第2戦目。初戦のマーティンズビルで、マーティン・トゥレックス・ジュニアが優勝し、championship 4:ホームステッド行きを決めている。
残り枠は3。ケビン・ハーヴィックとジョーイ・ロガーノが談笑。カットラインを争う4位と5位。どんな心境なんだろうか。そして、マーティンズビルのでニー・ハムリンとロガーノの乱闘について野村さんは、「(ロガーノ側は、話し合いに行って、最後ちょっと押してしまって、そこから展開したと乱闘騒ぎ・・・)」とコメントしたのに対し、桃田さんは、「ちっちゃい仕草とか、色んなのが鼻につくんでしょうね、ロガーノののね」と返す。
僕もそう思う。ロガーノの仕草が、人を小馬鹿にしたように見えるというか、JGRのかつての後輩だし、過去の因縁もあって、余計にハムリンにはそう思えたんじゃないかと。乱闘によって、ロガーノのタイヤテクニシャン、デイブ・ニコルス・ジュニアが1レースの出場停止の裁定が下ったとか。
トゥレックスとカイルがいる間にハムリンが歩むが、カイル・ブッシュは目を合わせない。マーティンズビルでは、ハムリンとカイルは接触しているし、チームメイト同士でも、ピリピリしている。トゥレックスを除く、2人もホームステッド行きの可能性は十分ある。ハムリンは2位でカイルは3位だ。
どちらかが落ちるかもしれないが、3人進出する可能性もある。チャンピオン争いの緊迫感が、チームメイト同士でも感じられる。それと無縁なトゥレックスは、どこ吹く風。ハムリンは+24、カイルが+17、ロガーノは+14。カットライン下は、ハーヴィックがー14、ライアン・ブレイニーはー15、カイル・ラーソンがー24、チェイス・エリオットは大きく離れて、-44。勝利を目指して戦わざるを得ないポジションにいる。もちろん、誰もが優勝を狙っているのだが。
500マイルレースの多かったNASCARも、去年シャーロットが秋のレースをローバルに変えたため、年間2レースが500マイルなのは、タラデガとテキサスだけになってしまった(年間1レースのみのサザン500は別)。さて、秋のテキサス2連勝のハーヴィックは、PPスタートで、トゥレックスに続くホームステッド行きを狙う。
プレレースセレモニーでのフライオーバーは、F16戦闘機、通称ファイティングファルコン。フロントロー、もう1台は、エリック・ジョーンズ。3位にハムリン、11位ロガーノ、12位カイル、13位ラーソン、14位エリオット、15位ブレイニー、17位トゥレックス。ハーヴィックは、今シーズン6回目。通算31回目のPP。
ここで桃田さんが、テキサスの過去32レースで、ポール・トゥ・ウィンは3回しかないと、水を差す発言をするw。2013年春のカイル以来、最近はないという。ハーヴィックのPPは、3戦ラスベガス、9戦リッチモンド、12戦カンザス、21戦ポコノ、26戦インディアナポリスに次ぐ6回目となる。
ジョー・ネメチェック(1963~/カップ戦通算4勝)と、息子のジョン・ハンター・ネメチェック(1997~/カップ戦デヴュー)の親子参戦も話題になっているという。レースアナライシスは、1.5マイルを334LAP。85+85+164LAPの3ステージ制。フューエルウィンドウは60~63LAP。
2017年にリペイブ、そこから秋のレースでハーヴィックは2連勝しているわけで、優勝候補の最右翼。グリーンフラッグ。イン側スタートのハーヴィックが、オープニングラップは、ジョーンズに奪われたものの、ハーヴィックがパス。ジョーンズ、エリック・アルミローラ、カート・ブッシュが続く。
9LAP、トゥレックスがアドバンス。ハーヴィックがリーダー。ハムリン+25、ロガーノ+9、カイルがー9でカットライン下。ブレイニー、ラーソン、エリオットはー30ポイントの大差。レース序盤とは言え、カイルがカットライン下。ダントツで8位だったエリオットがルースになり、単独でスピン、ウォールにクラッシュ!早くも1度目のコーション。
右リアのダメージは大きく、ピットでリペア。トゥレックスがピットインして、32位からリスタートする。13LAP、ハーヴィック、ジョーンズ、アルミローラ、ダニエル・スアレスの順でリスタート。イン側スタートのハーヴィックが、ジョーンズと争い、一度は、ジョーンズがトップに出るものの、ハーヴィックが抑える。
15LAP、トラックのボードが剥がれ、マシンに踏まれて散乱、デブリで2回目のコーション。マシンがぶつかる場所ではないから、風で飛んだのだろうか?ネメチェックがフリーパスを得る。ジョーンズ、ロガーノ、カイル、ケセロウスキー、ボウヤーなどが入る。いずれもフューエルオンリー。ブレイニーは、4タイヤチェンジ。
ハーヴィック、アルミローラ、ハムリン、スアレス、カート、ステンハウスのトップ6.20LAPリスタート。ハーヴィックは今度アウト側スタート。ハーヴィックトップ。アルミローラ、スアレス、ステンハウス、ハムリン、ジョンソンが続く。ジョンソンは歴代最多の7勝、2位5回、トップ5が16回、トップ10は22回、リードラップ1、112LAP、いずれもテキサスでは最多のレコード。最後の勝利は、2017年春のレースが最後となっている。
25LAP、カートがインからジョンソンをパス、6位に浮上。40LAP、ハーヴィックがアルミローラに1.847秒差をつけ、依然トップ。スアレスは4.310秒、ハムリンが4.657秒、ステンハウスは4.857秒差のトップ5。カート、ジョンソン、ラーソン、マット・ディベネデット、アレックス・ボウマンが続く。
43LAP、ラーソンがカートをパス、7位に浮上。44LAP、コリー・ラジョイのマシンがダメージを負っている。エリオット同様マシンが、ルースになったらしい。フラットタイヤの様子も見られない。リプレイを観ると、エリオット同様、スピン、クラッシュ。
リードラップカーが一斉にピットイン。ハーヴィック、アルミローラ、メナード+9、ステンハウス+1、バイロン+5のトップ5は、全てフューエルオンリー。ハムリンはー3ポジションで2タイヤトップの7位。ジョーンズ、ボウヤー、カイル、トゥレックス、ケセロウスキー、ライアン・プリース、マイケル・マクダゥエルの7台がステイアウト。ハーヴィックが8位リスタート。
48LAPにリスタート。アウト側スタートのジョーンズをトゥレックスが、インからボウヤーをカイルがプッシュ。ジョーンズ、ボウヤーがトップ争いをする中、カイルの更にインからハーヴィックが飛び込み、2列目に。「替えてないのにグリップしっかりハービック」。
52LAP、序盤に4タイヤチェンジのトゥレックスをフューエルオンリーのハーヴィックがパスし、3位。54LAP、11位のケセロウスキーと、13位のリッキー・ステンハウス・ジュニアがターンで共にスピン。ケセロウスキーにステンハウスが突っ込み、ケセロウスキーはリア、ステンハウスがフロントが大破。
2台とも、ここでリタイア。これが4回目のコーション。後方のマシン数台がピットイン。63LAP、ボウヤー、ジョーンズのフロントロー。2列目は、ハーヴィックとトゥレックスでリスタート。ボウヤーはリード。トゥレックスとイン側に飛び込んだハーヴィックが2位争い。
64LAP、ハーヴィックがトゥレックスをパスし、2位に。73LAP、ラジョイが再びスピン、クラッシュで5回目のコーション。毎回毎回、同じスポットでスピン。あそこが特にグリップが低いんだろう。ラジョイは、ここでリタイア。ここでは、ハーヴィックらは、ステイアウト。4位のバイロン、ジョーンズ、アルミローラ、メナード、ジョンソン、ロガーノらがピットイン。
77LAP、ボウヤー、ハーヴィック、トゥレックス、カイル、カートのトップ5でリスタート。78LAP、ハーヴィックがカイルとの2位争いを制して、ボウヤーを追う。ポイントランキングは、カイル+36、ハムリン+28、ハーヴィック+22、ロガーノー22、ボウマンー22、ブレイニーー29、エリオットー82。レース前はカットライン前にいたロガーノが一気にカットライン下。
81LAP、桃田さん曰く、「バーミューダスポット」でハムリンがスピン!クラッシュはしなかったものの、トラックを横断してグラスを横断。1、2ステージでの新記録となる6回目のコーション。普通はステージ1は様子見だから、大きな波乱は起きないのだが。
トゥレックス、ロガーノがピットイン。ロガーノは、アジャストに苦しんでいる。テープでリペア。ハムリンのスピンの余波で、誰かと接触しているのか。ハムリンは、クラッシュこそしなかったものの、バウンドしている影響が心配だ。85LAP、ファイナルラップでリスタート。
インサイドスタートのハーヴィックが余裕でボウヤーを躱し、そのままステージ1を制した。ボウヤー、ラーソン、ボウマン、カイル、オースティン・ディロン、カート、プリース、ブレイニー、ヘムリックのトップ10。ハーヴィックは、ステージ1をフューエルオンリーで、2タイヤ、4タイヤ勢を退け、制した。「強すぎますね」。
ハムリンがピットクローズの状況で先にピットイン、マシンをリペア。リードラップカーがピットイン。ブレイニー+7、ハーヴィックー1、ラーソン、ボウヤーー2、ディロン。ブレイニーのみ、2タイヤ。17台がステイアウト。ボウマン、ジョンソンのフロントローで、11(96)LAPリスタート。
アウト側スタートのボウマンがリード。ジョンソン、アルミローラがサイドバイサイド。ジョンソンがアルミローラを抑える。15(100)LAP、ジョンソンがボウマンをパスして、トップに立つ。
「なんか力強くないですか、走りが。見るからにジョンソンになったじゃないですか。(チャンピオンになり続けた強さを見せていたジミー・ジョンソン。92戦勝利から遠ざかっています・・・ジミー・ジョンソンは一昨年3勝、テキサス、ブリストル、ドーバー、これ以来、勝利がなく、去年まででチャド・カナウスとのコンビも解消して、今年もクルーチーフ1回変わりました。今年ベストは、第18戦:デイトナの3位フィニッシュが最高)」。
19(104)LAP、アルミローラがボウマンをパスし、2位に浮上。21(106)LAP、ジョンソンがアルミローラに0.271秒差でトップをキープ。ジョーンズ0.724秒、ボウマン1.327秒、スアレス1.370秒のトップ5。ハーヴィックは、13位まで徐々に順位を上げている。
ジョンソンのアベレージフィニッシュは、17.1。ラップリードも数えるほどだろう。「過去15シリーズ、G+やってますから、ずーとこのジョンソンの走り観てきて、まさに一番良い時のジョンソンの走ってる車のバランス感ですね」。25(110)LAP、スアレスがジョーンズをパスし、3位に。プレーオフでは、特にスアレスが上位を走っている場面をよく見る。
50(135)LAP、ボウマンがピットイン。6位を走っていたが、2タイヤチェンジ。ジョンソンはアルミローラに0.821秒に差を広げ、トップを快走。54(139)LAP、アルミローラが一気に差を詰め、ジョンソンをパスし、トップを奪う。55(140)LAP、ジョンソンは運転席から手を出す。ピットインの意思表示だ。
だからジョンソンは、あっさりアルミローラを行かせたのか。コンサバに4タイヤチェンジ。60(145)LAP、トップを走ってきたアルミローラがピットイン。フューエルオンリー。62(147)LAP、スアレスもピットイン。こっちは、4タイヤチェンジ。
64(149)LAP、スアレスに代わって、トップを走っていたジョーンズが右2本チェンジ。68(153)LAP、上位陣が次々ピットインしていったので、ハーヴィックが再びトップに立つ。69(154)LAPにハーヴィックがピットイン。またもフューエルオンリー。
71(156)LAP、ステイアウトで走り続けているカイルが、ディロンに7.329秒差をつけ、トップにいる。3位にアルミローラ、以下、ジョーンズ、ジョンソン、ラーソン、ハーヴィックは7位にいる。ジョンソンはアルミローラに8秒以上差をつけられ、ピットアウト以降、ペースが上がっていない。
79(164)LAP、カイルがピットイン。フューエルオンリー。「さっき、大きな・・・シャシーチェンジをしているので、ルースは直ってきたんですね」。82(167)LAP、トップのアルミローラはジョーンズに4.56秒差をつけ、独走状態。このままアルミローラが逃げ切るの可能性は高い。ハーヴィックは、レース全体を見据えて、勝利を狙っているのだろう。ロドニー・チルダースの差配に注目が集まる。
プレーオフのポイントスタンディングは、カイル+13、ロガーノ+12、ハーヴィック+10、ラーソンー10、ハムリンー16、ブレイニーー22、エリオットー77。ハムリンはカットライン下にまで落ち、レース前とはかなり構図が違ってきている。ファイナルラップ、カイルは、バイロンをパス。サンキューサイン。9位を走行中。
「ステージ2は1回間を置いたって感じですよね。戦いの中でね」。ステージ1が6回のコーションで大荒れだったのに、ステージ2は、ノーコーション。5秒以上の大差をつけて、アルミローラがステージ2を制す。ジョーンズ、ジョンソン、ラーソン、ロガーノ、ハーヴィック、ボウマン、スアレス、カイル、バイロンのトップ10。
アルミローラは、第20戦:ロードン以来、2回目のステージウィン。リードラップカーが一斉にピットイン。スアレス+7、ジョーンズ、ジョンソン、ボウヤー+7、カート+7.スアレスはフューエルオンリー?他は2タイヤチェンジ。4タイヤトップは6位のアルミローラ、カイルが9位。ピット作業が遅れたハーヴィックはトップ10圏外に順位を落としている。
ステイアウトのバイロンがトップ、スアレスとフロントロー。178LAPにリスタート。サイドバイサイドのバトルをスアレスが制し、バイロン、ジョンソン、カートが続く。186LAP、3位走行中のジョンソンにカートが迫る。その直後、バランスを崩し、スピン!そのままウォールにヒット。これが9回目のコーション。
ジョンソンは当然、ピットインだが、ハーヴィック、ブレイニー、トゥレックスも入る。いずれもフューエルオンリー。ハーヴィックにペナルティ。フューエルだけだったのに、ピットボックスにタイヤが入っていた、とか。191LAP、スアレス、バイロンのフロントローで、アウト側スタートのスアレスがまたもリード。
その直後、ギャレット・スミスリーとデヴィッド・レーガンがハードクラッシュ!10回目のコーションだ。ダメージは大きく、2台ともリタイア。ハーヴィックのペナルティのリプレイ。確かにタイヤがピットに置いてある。クルーがタイヤを持っている分には大丈夫だが、置いてはダメらしい。こんなペナルティ初めて観た。
最速だが、ピットに足を引っ張られるハーヴィック。ハムリンがカットライン上に復帰し、ラーソンー1、ハーヴィックはー2、ブレイニーがー9。-61のエリオットを除けば、いずれもポイントでカットライン圏内に入ることが可能。それだけこのレースが波乱に満ち、先読みが出来ないことの証拠だ。
ピットオープン。トゥレックス、ヘムリック、ハーヴィック、ジョンソン、ヘムリックが入る。トゥレックスは、給油し、ボンネットを開けて、中の確認。リアに下がったハーヴィックは追い上げのためだろう。4タイヤチェンジ。ロングピットとなったハーヴィックは、ピットアウト。
スアレス、バイロン、カート、アルミローラ、ディロン、ジョーンズのトップ6で、197LAPリスタート。プレーオフコンテンダーで最高位は7位のロガーノ。アウト側スタートのスアレスが、ここでもトップに。アルミローラ、その後ろでバイロンとスアレスが3位争い。
202LAP、アルミローラがスアレスをパス。バイロンの後ろはカート。カートはスポンサー付きで、チップ・ガナッシと2年契約していると、実況で紹介される。モンスターエナジーなどがバックアップしているのだろう。以前はカートに持ち込みスポンサーがないと言われていたが、SHRから移籍して、そのままスポンサーが付いてきたと言うことは、ちゃんとスポンサーを確保しているということか。
223LAP、ハーヴィックは、現在10位。リスタートは19位、相当ドロップしていたようだ。226LAP、バイロンがピットアウト。カートを1度抜いて3位に上がっていたが、ステージ間コーションをステイアウトしていたから、この辺でのピットが必要か。
カートはスアレスをパスして2位に浮上。228LAP、アルミローラがカートに2.706秒差をつけ、トップを快走。スアレスは2.979秒、ジョーンズが3.853秒、ラーソンは4.074秒差のトップ5。ハーヴィックが7.076秒差で8位にいる。230LAP、ラーソンがジョーンズをパスして4位に。が、カットライン下のー6で現在5位。
239LAP、ラーソンがピットイン。4タイヤチェンジ。まだ、もう1回のピットストップが必要だ。242LAP、カートがピットイン。同18位を走っていたバッバ・ウォレスがピットに向かっていた時に、左リアタイヤが落ちて、スピン、11回目のコーション。
アルミローラは、この前にピットアウトしていたようだ。リードラップカーがピットイン。ニューマン+10、カイル、ロガーノー2、ハーヴィックー1、ボウマンー1のトップ5.にゅーまんのみ、2タイヤチェンジ。アンダーグリーンであっても、もう1回のピットストップは必須。まだまだ先が読めない。
249LAP、アルミローラとスアレスのフロントローでリスタート。アウト側スタートのアルミローラが、スアレスを抑えてトップを走る。250LAP、アウトからハーヴィックが飛び込み、カイル、ニューマンを捉えて3位に浮上。「さぁ、来ました大本命」。これでSHRの1-2-3。
251LAP、ハーヴィックがスアレスをパスして、2位に。256LAP、サイドドラフトでハーヴィックがアルミローラをパスし、トップに返り咲く。261LAP、カイルがスアレスをパス、3位に。295LAP、ハーヴィックはブレイニーに3.86秒差をつけ、トップをキープ、快走。
298LAP、ハムリンは6LAPダウンの29位と低迷。カイル+27、ロガーノ+21に対し、ハムリンはー21でカットライン下。302LAP、ハーヴィックとアルミローラの差は、4.453秒、カイルが9.396秒、ロガーノは12.208秒、スアレスが12.555秒差のトップ5。ハーヴィックがさらに差を広げ、無双状態だ。
304LAP、11位を走っていたラーソンがピットイン。フューエルオンリー。「(ブレイニーは)タイヤをやるとその分落ちて、自分のプレーオフポイントもどうなる・・・タイヤやらないと辛いわけですよね、ブレイニーはね・・・釣り合い、バランス。それをドライバーも納得も納得するかっていう会話ですね・・・今のままでプレーオフ考えるんだったら、フラフラでも何とか、フューエルオンリーで・・・」。先ほどから再三ふらついていたブレイニー。そこにチーム無線が入っての桃田さんのコメント。
307LAP、2位のアルミローラがピットイン。当然フューエルオンリー。同、ロガーノも入る。辛いようで右2本交換。308LAP、ハーヴィック、ブレイニーがピットイン。共にフューエルオンリー。ブレイニーはロガーノと違って、カットライン下だのブレイニーはタイヤ交換をしたかったが、アジャストのみで、ピットアウト。
310LAPのトゥレックスもフューエルオンリー。アルミローラはステイアウトしているカイルをパスして、自力でラップバック。314LAP、カイルはフューエルオンリーだったが、エンジンストール。クルーの押し掛けでピットアウト。316LAP、アンダーグリーンのピットサイクルが一巡。ハーヴィックとアルミローラの差は、1.80秒と縮まった。
テキサスでの連続トップ10フィニッシュは、1位がハーヴィック(2014~19)とグレッグ・ビッフル(2009~13)の10レースが群を抜き、トゥレックス(2015~17)、マーク・ケンゼス(2007~09)、ロガーノ(2016~18)の6が並ぶ。
320LAP、ハーヴィックはアルミローラとの差を3.60秒に広げる。まさに余裕しゃくしゃく。カイルは、スアレス、ロガーノ、ボウマン、トゥレックスにパスされ、現在7位。331LAP、ハーヴィックは、15位のニューマンをラップダウンに。アルミローラに1.55秒差をつけ、ファイナルラップに。
ハーヴィックがそのまま逃げ切り、今シーズン4勝目!ボスのトニー・スチュワートと並ぶ通算49勝目となった。アルミローラ、スアレス、ロガーノ、ボウマン、トゥレックス、カイル、ブレイニー、カート、ジョーンズのトップ10。これでハーヴィックは、トゥレックスに続いて、championship 4、ホームステッド行きを決め、秋のテキサス3連勝。
SHRとしては、史上2度目の1-2-3フィニッシュ。前回は去年の15戦:ブルックリンで、クリント・ボウヤー、ハーヴィック、カートの組み合わせ。ハーヴィックがクルーとハイタッチをし、バーンアウト。ビクトリーラン。ファンの声援にガッツポーズで応える。
「(プレーオフのテキサスでは3連勝です。ポール・トゥ・ウィンでホームステッド行きを決めました)」「ファンのみんなありがとう。自分たちにとって、テキサスは最高の場所さ」とハーヴィックが観客席に文けて手を振ると大歓声が飛ぶ。
「ここでは最近すごくいい走りができている。今週の車も素晴らしかった。モービル1を始め、すべてのスポンサーと車を仕上げてくれたすべての人たちに感謝している。先週交換したラウシュイェイツのエンジンも最高だった。得意なこのトラックに合わせて、みんなで努力してきたんだ。自分たちの車のスタイルが合っているんだろうね」。
「(今日はチームメイトがライバルでしたが。”俺が勝ってホームステッドに行く”という気持ちだったのですね?)」「ピットロードのペナルティで後ろに下がったが、正直、何があったかはわからなかった。その後のリスタートもよくなかったけど、タイヤを替えたら、突然、速くなったんだ。とにかく車が速かったってことだね」。
トップ10圏外は、11位ボウヤー、12位ラーソン、17位バイロン、28位ハムリン、32位エリオット、34位ジョンソン、39位ケセロウスキー。ビクトリーレーンでは、ハーヴィックにブッシュビールのシャワーが。ガッツポーズで、満面の笑みでインタヴューに応える。
「(今日は3度後方に下がりましたが、おっと、パイパーちゃんと、キーラン君も祝福にやってきました)」。パイパーちゃんをハーヴィックが抱き寄せ、囁く。「ナンバーワンって言ってごらん」。パイパーちゃんは、そっぽを向く。「(3度後方に下がりましたが、上位に復帰する自信はありましたか?)」。
「酷いスタートが1度あったが、タイヤを交換したら、速さを取り戻したんだ。ターン③④ですごく速かったので、そこでモーメンタムを維持すれば、フロントストレッチで順位を上げることができた。とにかくスピードがあったので、ハンドリングは、重要にならなかったくらいさ」。
「2度目のシリーズチャンピオンに向けて大きな優勝になりましたね)」「シリーズチャンピオンへの戦いは経験があるからね。ホームステッド用の車はすでにあるんだ。ホームステッドは特殊なトラックなので、エアロ対策など、まだやるべきことはたくさんあるが、シミュレーションはできている。あとは細部を詰めて、熱い気持ちと共に乗り込んでいくだけさ」。
「(レース前にタイヤの内圧を調整していたキーラン君が、優勝の立役者ですね)」「今シーズンの4勝は、すべてキーランが内圧を調整したのさ。彼の算数の勉強にもなるだろう。家族と共に戦えるのは最高だよ。そう言えば、昨日行ったんだけど、ここの動物園は素晴らしいね」。
「それはともかく、チームのみんなを誇りに思う。スポンサーを含め、みんなに感謝している。この前、交換したラウシュイェイツエンジンのおかげで、車は速かった。乗っていて、楽しかったよ」。
ポイントでは、カイル+22、ロガーノ+20、ハムリンー20、ブレイニーー23、ラーソンー23、エリオットー78。「まだまだ次戦でも、いくらでも引っ繰り返りますよ・・・とにかく一言、ハーヴィックの王様相撲ですね。殿様相撲・・・JGRとペンスキーに、スチュワート・ハースとハーヴィックがどんどん追い上げてた感じ。あと、ボウマン、バイロン・・・若手がどんどん伸びしろが見えてきたんで、これからのNASCARまだまだまだまだ期待が持てますねー(ちなみにチャンピオンは誰がなるのかとはどうでしょうかね)分かりませーん!!最終戦までしっかり見てくださーい!」。
桃田さんは、これが今年最終。最後に「NASCARありがとー」ってコメントが気になったが、放送してくれるんだよね、来シーズンも。