ハムリン3勝目。チェイス出場16人が決定(NASCAR第26戦:リッチモンド) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 レギュラーシーズン最終戦:リッチモンドを迎えた。16位のジェイミー・マクマーレイとライアン・ニューマンが22ポイント差。

 

 ポイントで逆転の可能性は、殆どあり得ないから、ニューマン以下のポイント30位以内のドライバーは、勝利のみを目指し、ポコノで虎の子の1勝を挙げたクリス・ブッシャーは、なんとしても、ポイント30位以内を確保したい。

 

 リッチモンド・インターナショナルレースウェイは、0.75マイル、ターン14度、フロントストレッチ8度、バックストレッチ2度。フューエルウィンドウは110~120LAP。

 

 スタンドは、ほぼ満席か。PPは、地元バージニア州出身のデニー・ハムリン。2位は、今季初勝利を挙げ、モーメンタムのあるカイル・ラーソン。

 

 レギュラー最終戦をファンへの感謝をする意味か、4ワイドでのパレードラップに大歓声。

 

 レースは、ハムリンがリードし、マット・ケンゼス、ラーソン、マクマーレイ、カート・ブッシュが追う展開。11LAPにライアン・ブレイニーがウォールにヒットし、いきなりのコーション。

 

 リードラップカーはピットに向かい、17LAP、ハムリン、ラーソン、ケンゼス、カイル・ブッシュ、マクマーレイのトップ5でリスタート。

 

 ラーソンは、41LAPにマクマーレイにパスされ、6位となり、さらにオースティン・ディロンにも先行を許し、順位を下げていく。

 

 一方、マーティン・トゥレックス・ジュニアは、46LAPに2位。トップにハムリンを射程に入れる。そして、クリス・ブッシャーは27位で、ポイント30位を争うデヴィッド・レーガンは、29位と拮抗している。

 

  52LAPにトゥレックスが、ハムリンを捉えて、遂にトップに。85LAPに、AJ・アルメンディンガーがスピンし、2回目のコーション。

 

 

 ハムリン、トゥレックス、カイル、ケンゼスのトップ4。トップと思われたカートは、ピットミスで入れなかったため、再度ピットイン。ケイシー・ケイン、ジミー・ジョンソンがピットロードスピードオーバーのペナルティでテールエンドに下がっている。

 

 ハムリンをトゥレックスが追う展開だったが、95LAPにチェイス・エリオットがジェフ・ゴードンとコンタクトし、タイヤカット。新旧カーナンバー24のヘンドリック同士によるアクシデントで、3回目のコーション。

 

 101LAP、ハムリン、トゥレックス、ケンゼス、カイル、マクマーレイの順でリスタート。102LAPにアウトから、トゥレックスがハムリンをパスして、トップを奪還。

 

 108LAPに、ウォールにヒットしたレーガンがイレギュラーのピットイン。3LAPダウンの37位に後退し、24位のブッシャーと大きく差が開く。前戦:ダーリントンで再三のピットミスで優勝を逃したケビン・ハーヴィックは、ダニカ・パトリックのタイヤチェンジャーと交代。

 

 ピットタイムは11秒台と好調を維持しているという。ダニカも災難だが、今季は第12戦:ドーバーの13位がベストリザルトでトップ10ゼロだからやむを得ないか。

 

 157LAPの時点で、トゥレックスのトップは続き、ケンゼスが3.66秒、ハムリン、6.13秒、ケセロウスキー8.59秒、マクマーレイ11.06秒の差をつけ、快走が続く。

 

 約100LAPのグリーンランが続き、ラーソンを皮切りにアンダーグリーンのピット開始。ピットが終わった193LAPには、トゥレックスが、ケンゼスに3.25秒の差をつけている。

 

 194LAP、トップ10圏内にいたラーソンがルースホイールで再度ピットイン。1LAPダウンの24位にまで後退してしまう。

 

 201LAP、ジョンソンの左フロントタイヤがバースト。火花を散らしながら、ウォールにヒットし、4回目のコーション。212LAP、トゥレックス、ハムリン、ケンゼス、カート、ブラッド・ケセロウスキーの順でリスタート。

 

 219LAP、マクマーレイは6位にいたが、カイル・ブッシュに先行を許す。が、ニューマンは、1LAPダウンの23位にいるから、大きく順位を落とさなければ問題ない。

 

 

 222LAPにデブリで5回目のコーション。ラーソンがここでラップバック。228LAPにトゥレックスとカートのフロントローでリスタートするが、ケセロウスキーがピットロードスピードオーバーのペナルティ。

 

 さらにジョンソンのタイヤがピットボックスの外に出てしまい、これもペナルティ。229LAPにカートがトゥレックスをパスし、初めてトヨタ以外のマシンがトップに立つが231LAPにトゥレックスが抜き返す。

 

 今度のスティントはカートはロングランに難ありか、240LAPには、トップ5から陥落。245LAPにレーガンが、右フロントタイヤバーストでバースト、ピットへ。

 

 251LAP、ハムリン、ケンゼス、エドワーズ、カート、そして13.5秒とピットでタイムロスしたトゥレックスが5位でリスタート。

 

 が、ケンゼスはタイヤバイオレーション、ハーヴィックはピットロードスピードオーバーで後退。265LAPに、リッキー・ステンハウス・ジュニアとヒットしたポール・メナードがウォールにハードクラッシュ!7回目のコーション。

 

 メナードはここでレースを終えて40位の最下位となる。リードラップカーがピットに入り、ラーソンが2タイヤチェンジでトップに立ち、ハムリン、カート、トゥレックス、ゴードンのトップ5だが、トゥレックスが痛恨のピットロードスピードオーバー。

 

 272LAPにリスタート。2タイヤのラーソンは厳しく、ハムリンにトップをすぐに許してしまう。279LAPにマット・ディベネデットにプッシュされたケイシー・メアーズがスピン、8回目のコーションとなる。

 

 上位13台がステイアウトする中、5位まで下げていたラーソンがピットイン。14位で復帰し、285LAP、ハムリンとカートのフロントローでリスタート。ラーソンはすぐに5位にジャンプアップするが、291LAP、マイケル・アネットがウォールにクラッシュし、9回目のコーション。

 

 

 296LAP、ラーソン、ケイシー・ケイン、トゥレックス、ジョンソン、グレッグ・ビッフルら7台がステイアウトし、上位陣の顔ぶれが一転、リスタート。

 

 304LAP、トゥレックスがラーソンをパスして、トップに復帰。309LAPにブッシャ-がコンタクトでタイヤをカットし、ピットイン、31位のレーガンに先行を許す33位まで後退し、ポイント差は9。

 

 ハムリンは2位となるが、トップはまだトゥレックスだ。321LAPにカール・エドワーズがスピン、10回目のコーションとなる。

 

 ピットタイミングがずれていたが、ここでリセット。327LAP、ハムリン、トゥレックス、ケンゼス、カート、ロガーノの順でリスタートするが、ラーソンの姿がトップ10にはない。

 

 ここでラップバックしていたニューマンがピットロードスピードオーバーのペナルティ。これは致命的だ。そしてリスタート直後に、アルメンディンガーが左フロントタイヤをカット、11回目のコーション。

 

 333LAPに、ハムリンとトゥレックスのフロントローでリスタート。この間の混乱で、ブッシャ―はリードラップに戻り30位。31位のレーガンを逆転している。

 

 336LAP、ケセロウスキーがスローダウンし、カイルが追突。ケセロウスキーは、ケンゼスとコンタクトし、ケンゼスがタイヤカット、ウォールにハードクラッシュし、ケンゼスのマシンはダメージが大きく、ステアリングを投げ、レースを終える(38位)。

 

 ケセロウスキーは、この後もダニカとコンタクトし、ダメージを与えるなど、ラーソンのアシストでいい人っぽくなったのが、悪童復活か?チェイス前にあまり敵を作らない方がいいと思うのだが。

 

 344LAPにハムリン、トゥレックスのフロントローでリスタート。マクマーレイは14位、ニューマンは15位、ブッシャー24位、レーガンは26位とチェイスバブルは終わらない。

 

 

 346LAPにレーガン、クリント・ボウヤーとヒットしたアルメンディンガーがスピン。リアを大破し、13回目のコーション。351LAP、ハムリン、トゥレックスのフロントローでリスタートするが、354LAP、ディベネデットがウォールにクラッシュし14回目のコーション。

 

 ケイン、ブッシャーがピットイン。フューエルウィンドウからすれば、ラストピットだが、これだけコーションが多発していると、どうなるか分からない。

 

 362LAP、ハムリン、ラーソンのフロントローでリスタート。レーガンは21位で、ブッシャー27位。両者の差はわずか4ポイント。ブッシャーのポイント30位は風前の灯にも思われたが・・・。363LAPにそれは起こった。

 

 トニー・スチュワートとニューマンのコンタクトをきっかけにエドワーズ、レーガン、ニューマン、ブライアン・スコット、アルメンディンガー、ディラン・ラプトンが絡む多重クラッシュが発生!

 

 レーガンは、ニューマンを避けられずに追突し、スコットにぶつけられマシンが発火。レーガンはここでレースを終え、ブッシャーは、ニューマンとコンタクトしつつも、何とかすり抜けていく。

 

 ラプトンに乗り上げられる形でマシンを停めたニューマンが、ゆっくりヘルメットを外し、外に出てくると、無事を確認した観客から、歓声が飛ぶ。

 

 ここでレッドフラッグ。20分の中断を経て、コーションラップに。ジョーイ・ロガーノ、ケセロウスキー、ハーヴィックのほか、エドワーズ、ブッシャーがピットイン。マシンをリペア。

 

 369LAP、ハムリンとラーソンのフロントローでリスタート。トップグループは、323LAPのピットからステイアウトを続けているが、ハムリンがリスタートを決め、ラーソン、トゥレックス、カイルの3ワイド。カイルが前に出る。

 

 

 378LAP。ハムリントップ、カイルが1.58秒、トゥレックス1.69秒、ラーソン、2.37秒、マクマーレイ3.04秒差。382LAP、7位にいたケセロウスキーがケインとマクマーレイの2台をまとめてパス。

 

 マシンを大破したニューマンのチェイスは絶望的とは言え、再び走り出しているから、マクマーレイとしては無理をせずコンサバな走行を心掛けて走ればいい。徐々に順位を下げていくが、それはチームの指示かもしれない。

 

 ニュータイヤのケセロウスキーが3位にまで順位を上げているが、ハムリンのトップは動かない。トゥレックスとの差は、残り2LAPで、1.56秒。解説の福山さんも「盤石ですね」と語った直後・・・。

 

 399LAP、リーガン・スミスがスピン、ウォールにクラッシュ!まさかまさかの最後に来てのオーバータイムだ。

 

 リッチモンド最多の16回目のコーション発生。ここで何台かが動いた。ロングランで厳しい5位のカイル、9位のラーソン、11位のマクマーレイ、13位のディロンらが、残り2LAPに賭けてピットに入ったのだ。

 

 4タイヤチェンジして一発逆転に賭ける。とは言え、ショートトラックでこの作戦は、かなり大胆。

 

 ハムリン、トゥレックス、ケセロウスキー、ケイン、ハーヴィックのトップ5でリスタート。ハムリントップ、オーバータイムラインの直前でビッフルがスピン!だが、コーションは出ない。そのままファイナルラップに。

 

 先行するハムリンを追うトゥレックスとケセロウスキーと3ワイドになりながらアウトから、ラーソンが豪快にパス。が、ハムリンには届かない。そのまま逃げ切った!ラーソン最後の賭けに勝って2位フィニッシュ。

 

 最多の193LAPをリードしながら、最後でラーソンにパスされたトゥレックスだったが、レース後は、ハムリンを祝福。ハムリンは189LAPをリードし、トヨタの2台で382LAPをリードするという、この2人のレースだった(ラーソンは15LAPをリード)。

 

 

 4位はケセロウスキー。ハーヴィック、ケイン、マクマーレイ、8位のカートはスピンしながらチェッカー。カイル、ロガーノのトップ10。

 

 ブッシャーは、24位フィニッシュし、34位のレーガンを振り切ってチェイス入り。ランキングを29位とした。6位フィニッシュし、今季8回目のトップ10となったケインは、リック・ヘンドリックに「よくやった」と言われたと明かし、こうコメント。

 

 「勝利に向けてトライしたけどね、ハムリンもトゥレックス・ジュニアも速かったよ。勝ちたかったけど、ハムリンの方が速かったね」と語った。

 

 レギュラーシーズン後半は低調だったヘンドリックとは言え、このままだとケインのポジションも安泰とは言えないだろう。トップ10を目指すと語っていたけども、チェイスで1勝して、一矢報いて欲しいと思う。

 

 ハムリンは、「すごく嬉しいよ。車が本当によかった。レース後半のアジャストを決めてくれたので、リスタート以降は全てがうまくいったよ。今のチームは全てがうまくいっている。地元で勝つのは特別だよ」と締めくくった。

 

 これで16人のチェイス進出ドライバーが決定。JGRから、カイル、ハムリン、エドワーズ、ケンゼスの4人全員。ファニチャーローから、トゥレックス、ヘンドリックから、ジョンソンとエリオット、スチュワート・ハースから、ハーヴィック、カート、スチュワートの3人。

 

 ペンスキーから、ケセロウスキーとロガーノ、ガナッシから、ラーソンとマクマーレイの2人が。リチャード・チルドレスから、ディロン、フロントロー・モータースポーツから、ブッシャーが出場。

 

 全ドライバー2000ポイントにリセットされ、1勝につき、3ポイントが加算されるチェイス・フォー・ザ・スプリントカップ。3戦ごとに4人がノックアウトされるサバイバルレースがいよいよ始まる。