アレジ初のPP 、フェラーリ予選1-2でティフォシ熱狂(1994年、イタリアGP) | 日日不穏日記・アメブロ版

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 開幕7戦中6勝とシーズンを圧倒したシューマッハに暗い影が差したのは、第8戦のイギリスGPでの黒旗失格から。続くドイツGPで、ベルガー、アレジが予選1-2。アレジは2周目にリタイアに終わったものの、追走するシューマッハがエンジントラブルでストップしたため、ベルガーが1990年スペインGP以来の勝利をフェラーリにもたらす。

 暫定的に出場を許可されていたシューマッハは、11戦目のベルギーでトップでチェッカーを受けたものの、レース後の車検で失格。以降の2レースは欠場せざるを得ない状況で迎えたのが、12戦目のイタリアGP。

 シューマッハ不在の中、ドイツとは逆にアレジ、ベルガーが予選で1-2を獲得。地元のティフォシを熱狂させる。ドイツでのベルガーの優勝もあり、当然、アレジへの期待は高まる。



 アレジは、優勝1回。PPも96年からのベネトン時代を含め2回しか獲得していない。そして以前書いたように、ベルガーとの表彰台は、3年間のフェラーリでたったの1回。

 イタリアでも、アレジの走りは報われなかった。

 序盤に1-2走行していたものの、ギアボックス・トラブルでピットへ。そのままリタイア。

 優勝はヒル。約5秒遅れで、ベルガーが2位に入り、3位はハッキネン。続くポルトガルでもヒルは勝ち3連勝。シューマッハ独走で始まった94年F1は、最後の最後までもつれることになる。