ーー日本トップYouTuberのHIKAKIN
今や日本トップYouTuberとして人気をあげ、様々な世代層にその名を浸透させたHIKAKINさんですが、最初からこの”勝ち組の地位”を約束されていたかといえば、大体の人がNOと答えるでしょう。
HIKAKINさんは若い頃、コンビニ店員として働き、その副業にYouTube活動を据えていました。
その後、地道にYouTube活動を続けていたHIKAKINさんにある転機が訪れます。
2007年に挙げたヒューマンビートボックスの動画が海外の目に留まり、一躍有名になったのです。
もちろん海外の人とも共演し、着実にその知名度を向上させてきたHIKAKINさんですが、それだけでは一時の話題性、ブームが過ぎ去れば「過去の人」として扱われるリスクもはらんでいました。
しかしHIKAKINさんは腐ることなくYouTubeの第一線を走り続け、さまざまな視聴者層に有益な動画を送り続けてきました。
一昨日、HIKAKINさんのチャンネルで「誹謗中傷してる人へ」というタイトルの動画がアップロードされていましたね。
昔、心無い誹謗中傷やアンチコメントに晒されていた当時の自分に対しHIKAKINさんは「10年前の俺、頑張れ〜!!」とエールを送っていました。
HIKAKINさんにも辛い時期があったのは間違いないですが、それに負けることなく動画投稿を続けてきた結果、今やYouTuber界のパイオニアとして、先駆者として、立役者として… 揺るぎない不動の地位を築くことができたんですね。
私はHIKAKINさんの努力を尊敬します。
そして本人の努力はもちろんですが、HIKAKINさんがYouTuberとして伸びた理由はそれだけに限らないとも思っているんです。
ここからはHIKAKINさんのYouTube活動に学ぶ成功秘訣などをご紹介します。
ーーHIKAKINの成功秘訣
HIKAKINさんのYouTube活動が軌道に乗り始めたのは、大体2015年くらいからだと推測します。
というのも、HIKAKINさんの代表曲とも言える「YouTube テーマソング」の動画がアップされたのはちょうど2015年くらいだからです。
今や動画の再生回数は1億を突破し、いまだにその勢いは衰えていません。
しかしこの動画がバズったのは、HIKAKINさんのこれまでの積み上げてきた実績と経験があるからこそ、のもの。
無名の一般人がどんなに高クオリティの歌動画をあげても大して話題にはならないでしょう。
ではHIKAKINさんの成功秘訣とは一体なんなのか?
私見も含め、解説していきたいと思います。
① トーン&マナーの貫徹
1つ目に挙げられるのがトーン&マナーという手法。
HIKAKINさんの動画、皆さんも1度は見たことがあるでしょう。
その動画にはテロップや効果音が施されていたり、あらゆる編集の技術を使い、視聴者を楽しませようとする気遣いが見えますよね。
そんなHIKAKINさんでも2012年〜2014年くらいの動画を見ると、今とは打って変わって質素な完成度になっているんですね。
例えば色付きのテロップや効果音などは一切入れず、今の動画と比較しても洗練されていない印象を受けます。
しかし根本的なところは実は変わっていません。
例えば動画のオープニングに入る「HIKAKIN TV〜🎵 Everyday🎵」という掛け声。
これは今でこそ若干絵柄は変わったものの、声のトーンやテンポなどは一切変わっていません。
また、HIKAKIN gamesというチャンネルもあるのですが、10年前と今の動画を比較しても声のトーンやテンポは変わっておらず、そしてなにより「HIKAKINだから安心して見れる」という精神的支柱としての役割は一切崩さずに(本人は気づいていないかもしれませんが)、一貫して見応えのある動画を視聴者に届けてきたことなど、トーン&マナーを守り通してきたことが伺えるんですね。
HIKAKINさんはご存知の通り、被災地に1億円の寄付をしたり、握手会でのファン対応が素晴らしかったりと、聖人君子という言葉を地でいくような善の塊です。
当然、言葉遣いも悪くなければ、キッズファミリー層にとっても安心して見られるようなアットホーム感が魅力なのです。
それが「HIKAKINさんだから安心して視聴できる」という絶対的信頼につながるため、動画のリピート率やアクティブユーザー(太客ファン)も当然増える。
どんなに動画の内容が面白くて需要があろうが、心の底から「この人なら大丈夫!」という絶対的な安心感に裏打ちされたものがない限り、ファンは増えることはありません。
HIKAKINさんは一貫して動画のコンセプトのみならず自分のキャラを崩さずに動画投稿を続けてきた結果、あらゆる世代のファン層を拡大していきました。
これはトーン&マナーの良き成功例と言えるでしょう。
② YouTubeを仕事として捉えていないから
仕事として捉えていない…と書けば誤解を招きやすいですが、YouTuberも今や正当な職業としてみなされ、HIKAKINさんが最高顧問を務めるUUUMの会社ではUUUMに属する多くのユーチューバーがYouTube活動で得られた広告収入の利益をUUUM本社に還元しています。
さらにHIKAKINさんは何株もの銘柄を保有する大株主です。
当然、その保有資産額は億単位にも上り、規格外と言えるでしょう。
しかしHIKAKINさんはYouTubeでの動画投稿を「仕事」として捉えず、「趣味」として捉えていたのだと私は思っているんですね。
というか、好きなことでないとどんなにバリバリ働いたところで長続きはしません。
HIKAKINさんのYouTube活動歴はざっと13年。
これだけの長さをYouTubeでの活動に充てることができたのは、HIKAKINさんが好きで動画投稿を行なっていたからに他なりません。
YouTuber自体、昔は正当な職業としてみなされず、一部の人しか収益化を許されていませんでした。
つまり「広告収入を稼ぐ」という概念がまだ希薄だったんですね。
普通、生活費を稼ぐためには「お金」が必要です。
それは正当な仕事の対価として受け取るものであり、それ以上でもそれ以下でもありません。
ではHIKAKINさんは将来、YouTuberが正当な仕事として認識され、SNSのトップを牽引する巨大なプラットフォームに成長することを見越してYouTube活動をやめなかったのか?
否、それは全く違うと考えています。
もちろんYouTuberとして有名になりたいという思いはあったのでしょうが、1番はYouTubeでの動画投稿や編集、これを「趣味」の範疇として捉えていたからでしょう。
好きなことや趣味など、突き詰めれば無限大に膨らんでくる「好奇心」。
好奇心から入るものは大抵長続きします。
その好奇心の向ける対象が、HIKAKINさんの場合は「YouTubeでの活動」だったってこと。
YouTubeや動画編集への飽くなき探究心と向上心、好きという気持ちがあったからこそ、いつまでも腐ることなくトップを走り続けることができる。
好きを極めたからこその成功理由なのでしょう。
③ あらゆる世代層へのアプローチ
HIKAKINさんの動画は要所要所に効果音やテロップが入っていたり、カット割演出が多かったり、全体的に優しい作りとなっています。
あらゆる世代層に需要を生み出すのは困難ですが、HIKAKINさんは特定の層を意識した動画作りをするのではなく、あらゆる世代層に需要のある情報を届けることを意識しています。
つまりメインとなる視聴者層を指定せずにあらゆる世代の視聴者層にファーカスを当てた動画づくりを心がけているのです。
また、HIKAKINさんは家で撮影するような動画だけでなく、遠路はるばる福岡や名古屋で飛び握手会を開いたり、テレビやメディアへの出演も増やして、その体の張りっぷりがあらゆる世代層にウケているんですね。
1つのところに落ち着かずに幅広いジャンルに対応し、需要のある動画を送り届けてきた。
これはHIKAKINさんの視聴者層に向けてのアプローチが多岐にわたっていたからこそ、あらゆる世代に好かれる万人像を確立させることができた。
狭く深くではなく、広く深くの動画制作を意識してきたからこそ、掴み取れた成功理由の1つとも言えるでしょう。
ーー最後になりますが
ここまでHIKAKINさんのYouTubeでの成功秘訣を3つの例をとり語っていきました。
HIKAKINさんは小池都知事や、本田翼、長澤まさみ、佐藤健さん等、著名人などとのコラボ機会も増やしており、その人脈の広さには際限がありません。
HIKAKINさんの努力もさることながら、HIKAKINさんの人柄や性格など、そういう面で惹かれることも多いんですね。
YouTube界のトップがこの人でよかったと思えるほどHIKAKINさんの魅力や好きなところを挙げていけばキリがありません。
これからのHIKAKINさんの活躍にも目が離せませんね。