昨日届いた一通の封筒。

何か胸騒ぎ。

差出人を見る

高校の時の恩師の奥様の名前。


まさか。。。



そう

先生は昨年12月に虹の橋を渡ったと。

好きな音楽を聴きながら

ハミングしていたのだけど

突然ハミングが聞こえないと思ったら

もう亡くなられていたと。

80歳だった。




大好き

とか、そういう気持ちじゃなくて

強いて言葉で表せば

尊敬

なのかな。

先生無しでは高校時代は語れない。

決して怒ったり

大声を出すような人ではなく

何か悪さすると

困ったような顔をして

それが申し訳なくて

ニコッとしてほしくて頑張る

みたいな感じだったな。


高校3年間を担任してくれて

やんちゃな生意気な個性派揃いのクラス。

クラス分けで当時は

国立理系コースっていうのかな

生意気なんだよねこのクラス。

勉強も半端なくするけど

反抗も半端ない。

よく担任してくれたと思う。


卒業式の後の最後のHRで

はなむけに と、歌を歌ってくれた。

早春賦

春は名のみの風の寒さや

ずっと声を覚えてる。



泣きそう。




数学の先生だった。

わかりやすくて無駄のない授業。

理系とはいえ数学は苦手だった私の

大学での数学も気にかけてくれた。




奥様からの封筒には

ご夫婦で丹精していたという

ご自宅のお庭のラベンダーの

ドライフラワーが入っていた。


今日

奥様宛に

長い長い手紙を書いた。

万年筆で細かな文字で。






師描きし美しき数式盆の月

秋尾


美しき=はしき

句意は

先生が黒板に書いてらした数式やグラフなどは

とてもわかりやすく美しかった。

先生が虹の国にお引越しなさったことを盆の頃に知り、

あの空には先生がいらっしゃるのかなぁと

盆の月を眺めながら思っている。