新撰組の日/土方歳三句集「豊玉発句集」 | 俳人二百面相

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新撰組の日/土方歳三句集「豊玉発句集」

 

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1862(文久2)年のこの日、京都で新撰組の前身「壬生組」が結成された。
 
土方歳三は俳句を嗜んだ。俳号「豊玉」
祖父は三月亭石巴という俳人。「豊玉発句集」が
東京都日野市の土方歳三資料館に収められている。
 
全41句
 
  • 差し向かう心は清き水鏡
  • 露のふる先にのほるや稲の花
  • おもしろき夜着の列や今朝の雪
  • 菜の花のすたれに登る朝日かな
  • しれば迷いしなければ迷わぬ恋の道
  • しれば迷いしらねば迷ふ法の道
  • 裏表なきは君子の扇かな
  • 水音に添えてききけり川千鳥
  • 手のひらを硯にやせん春の山
  • 白牡丹月夜月夜に染めてほし
  • 願うことあるかも知らす火取虫
  • 朝茶呑てそちこちすれば霞けり
  • 春の夜はむつかしからぬ噺かな
  • 三日月の水の底照る春の雨
  • 水の北山の南や春の月
  • 横に行き足跡はなし朝の雪
  • 人の世のものとは見へぬ桜の花
  • 我年も花に咲れて尚古し
  • 年々に折られて梅のすかた哉
  • 朧ともいはて春立つ年の内
  • 春の草五色までは覚えけり
  • 来た人にもらひあくひや春の雨
  • 咲ふりに寒けは見へず梅の花
  • 朝雪の盛りを知らす伝馬町
  • 岡に居て呑むのも今日の花見哉
  • 梅の花一輪咲てもうめはうめ
  • 山門を見こして見ゆる春の月
  • 大切な雪は解けけり松の庭
  • 二三輪はつ花たけはとりはやす
  • 玉川に鮎つり来るやひかんかな
  • 春雨や客を返して客に行
  • 暖かなかき根のそはやいかとほり
  • 今日もきょうたこのうなりや夕けせん
  • うくひすやはたきの音もつひやめる
  • 武蔵野やつよふ出て来る花見酒
  • 梅の花咲るしたけにさいてちる
  • (井伊公)ふりなからきゆる雪あり上巳こそ
  • 年礼に出て行空やとんひたこ
  • 春ははるきのふの雪も今日は解
  • 公用に出て行みちや春の月
  • あはら屋に寝て居てさむし春の月
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  • 高幡不動に銅像あり。
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  • 恋の句が含まれる発句集ブックカバー
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  • 豊玉と発句競はん梅日和

     

  • ー土方歳三に「恋の道」句ありー

    月並みを厭わず春の恋の歌

    玉川の豊かな流れ土匂ふ