2022年12月
兼題「蒲団」 当季雑詠
出題者 ゆめ

冬季に限らず四季を通じて使う「蒲団」も防寒の意味あいが強く俳句では冬季と定められています。(俳句歳時記より)
蒲団、布団、掛蒲団、敷蒲団、藁蒲団、木綿蒲団、羽根布団、羽毛布団、
衾(ふすま・現在の掛布団のようなもの)、蒲団干すなど。
一日の終わりにほっと羽蒲団 泰山
「これぞ至福の時」
「今日も頑張った」
*安心して温かい布団で眠ります。
干し布団ベランダごとの色模様 泰山
「親しみを感じます、億ションではない」
「そして生活模様」
*◎1〇5の高得点句。
布団屋の女将の温かい笑顔 一桂
「近所の布団屋さんのご主人の笑顔が温かかった。」
「その布団屋教えて頂戴」
*はたして布団やさんで女将というでしょうか?
もしかしたら「布団屋」という飲み屋さんだったりして。
ふかふかの蒲団にもぐる至福かな ゆめ
「この幸せいつまでも」
「応えられないね」
*幸せとはこういうこと!
押し入れの蒲団の中にかくれんぼ ゆめ
「積んだ布団を崩し、あとで怒られました。」
「誰も探してくれず、泣いたっけ・・」
青空に布団を敷いて眠りたし 素頓
「詩心いっぱい」
「ノンちゃん雲に乗る」
白雲をいだきて静か冬の海 素頓
「本当に静かな句です。「黙」をつかって「抱きて冬の海の黙」もいいかも」
「冬の海は荒れているイメージですが」
*東日本大震災後の雄勝半島一回り、人家全くなし、コンクリートの壁だけ・・その静けさを詠まれた句。心にしみます。
宿坊の煎餅蒲団坐禅組む 鳥閑
「修行にはこちら」
「建長寺の坐禅を思い出しました」
*足柄の最乗寺の坐禅会に参加されての句。
あてどなき書肆から酒肆へ暮早し 鳥閑
「書肆、酒肆。漢字はは美しいです。にわか漢字フアンです。」
「書肆とは書店 酒肆は酒屋 始めてしりました」

至福なり蒲団の中で聴く第九 摩天
「そして何時しか眠りにつく」
「眠れないのでは」
*12月の楽しみは蒲団の中で聴く第九。
絡み合ふ古木の枝に冬芽かな 摩天
「明日への準備がはじまっています。」
「生命力強し」
予報士は西高東低蒲団干す 一兎
「ベランダに布団が並びます。」
「ただし、太平洋側に限られる」
敷布団重ねて老いを埋めけり 一兎
「埋もれたままだったりして」
「一枚だと骨に応えます」
*ベッドで寝ているけど兼題だから・・・の句。
巡業場所まわしを寄せて蒲団干す 碧水
「寄り切って蒲団の勝」
「へー、そうなんだ・・・知らなかった」
銀杏落葉秘密の道を一回り 碧水
「秘密の道とは?それは秘密です」
「そして寂しい現実にかえったのでした」
*新国立競技場の空の杜は天空にある秘密の散歩道と言われている。
あと五分蒲団の中を良しとする 鈴蘭
「中七と下五は「蒲団の中の至福かな」では如何か?」
「その気持ちよく解ります」
客布団圧縮されしまま四年 鈴蘭
「四年という偶数年が良いです。何となく半端な数。奇数年、五年とか三年ではなく。」
「帰省子なく出番なし」
*◎2〇5の最高得点句。
「四年」に意味があるようでないようで。

★今月のコメント賞
悔しくて蒲団被りて泣く子かな ゆめ
「ジイジも泣いています、〇がもらえない」の一兎さま。
川の字の蒲団にもぐりしりとりす 碧水
「「ふとん」で終わる」の鈴蘭。

(札幌大通公園 ホワイトイルミネーション)
来年もよろしくお願いいたします。
兼題「蒲団」 当季雑詠
出題者 ゆめ

冬季に限らず四季を通じて使う「蒲団」も防寒の意味あいが強く俳句では冬季と定められています。(俳句歳時記より)
蒲団、布団、掛蒲団、敷蒲団、藁蒲団、木綿蒲団、羽根布団、羽毛布団、
衾(ふすま・現在の掛布団のようなもの)、蒲団干すなど。
一日の終わりにほっと羽蒲団 泰山
「これぞ至福の時」
「今日も頑張った」
*安心して温かい布団で眠ります。
干し布団ベランダごとの色模様 泰山
「親しみを感じます、億ションではない」
「そして生活模様」
*◎1〇5の高得点句。
布団屋の女将の温かい笑顔 一桂
「近所の布団屋さんのご主人の笑顔が温かかった。」
「その布団屋教えて頂戴」
*はたして布団やさんで女将というでしょうか?
もしかしたら「布団屋」という飲み屋さんだったりして。
ふかふかの蒲団にもぐる至福かな ゆめ
「この幸せいつまでも」
「応えられないね」
*幸せとはこういうこと!
押し入れの蒲団の中にかくれんぼ ゆめ
「積んだ布団を崩し、あとで怒られました。」
「誰も探してくれず、泣いたっけ・・」
青空に布団を敷いて眠りたし 素頓
「詩心いっぱい」
「ノンちゃん雲に乗る」
白雲をいだきて静か冬の海 素頓
「本当に静かな句です。「黙」をつかって「抱きて冬の海の黙」もいいかも」
「冬の海は荒れているイメージですが」
*東日本大震災後の雄勝半島一回り、人家全くなし、コンクリートの壁だけ・・その静けさを詠まれた句。心にしみます。
宿坊の煎餅蒲団坐禅組む 鳥閑
「修行にはこちら」
「建長寺の坐禅を思い出しました」
*足柄の最乗寺の坐禅会に参加されての句。
あてどなき書肆から酒肆へ暮早し 鳥閑
「書肆、酒肆。漢字はは美しいです。にわか漢字フアンです。」
「書肆とは書店 酒肆は酒屋 始めてしりました」

至福なり蒲団の中で聴く第九 摩天
「そして何時しか眠りにつく」
「眠れないのでは」
*12月の楽しみは蒲団の中で聴く第九。
絡み合ふ古木の枝に冬芽かな 摩天
「明日への準備がはじまっています。」
「生命力強し」
予報士は西高東低蒲団干す 一兎
「ベランダに布団が並びます。」
「ただし、太平洋側に限られる」
敷布団重ねて老いを埋めけり 一兎
「埋もれたままだったりして」
「一枚だと骨に応えます」
*ベッドで寝ているけど兼題だから・・・の句。
巡業場所まわしを寄せて蒲団干す 碧水
「寄り切って蒲団の勝」
「へー、そうなんだ・・・知らなかった」
銀杏落葉秘密の道を一回り 碧水
「秘密の道とは?それは秘密です」
「そして寂しい現実にかえったのでした」
*新国立競技場の空の杜は天空にある秘密の散歩道と言われている。
あと五分蒲団の中を良しとする 鈴蘭
「中七と下五は「蒲団の中の至福かな」では如何か?」
「その気持ちよく解ります」
客布団圧縮されしまま四年 鈴蘭
「四年という偶数年が良いです。何となく半端な数。奇数年、五年とか三年ではなく。」
「帰省子なく出番なし」
*◎2〇5の最高得点句。
「四年」に意味があるようでないようで。

★今月のコメント賞
悔しくて蒲団被りて泣く子かな ゆめ
「ジイジも泣いています、〇がもらえない」の一兎さま。
川の字の蒲団にもぐりしりとりす 碧水
「「ふとん」で終わる」の鈴蘭。

(札幌大通公園 ホワイトイルミネーション)
来年もよろしくお願いいたします。