2021年8月
兼題 「芙蓉」 「当季雑詠」
出題者 鳥閑

(画像提供:泰山さん)
初秋のころ、淡紅色の艶麗な花を開くが一日でしぼむ。白芙蓉や八重咲きもあり、八重咲きで白色が紅変するものは酔芙蓉という。(季寄せ・文藝春秋より)
花言葉、「繊細な美」「しとやかな恋人」「美人」。
楊貴妃もかくやあらんと酔芙蓉 泰山
「芙蓉如面柳如眉」と長恨歌の一節にあり、博学に〇
楊貴妃とは大きく出たもんです
*クレオパトラや小野小町より楊貴妃で成功した句。(ZOOM句会より)
哀しさも虚しさも断ち芙蓉咲く 泰山
儚き命朝を惜しみて
生きる勇気を与えてくれる花
*「老犬が丁度一か月前に息を引き取りました。13年半、ほとんど一緒にいたので、居ないということに慣れるのに戸惑っています。」ということがあっての句。
愛犬ハナちゃんのご冥福を祈ります。合掌

(画像提供:泰山さん ハナちゃん)
アスファルト風は無けれど芙蓉ゆれ 一桂
車のせいぞ気をつけなされ
*アスファルトに〇です。俳句になりにくいです
夕暮れてはや色つきぬ酔芙蓉 ゆめ
早出の夜の女性(にょしょう)なるべし
もたもたしていたら、散りますよ
つくつくぼうしつくつくぼうし鳴きにけり ゆめ
つくづく振りて帰る夏かも
どんな帽子をつついているのでしょうか
*つくつく帽子(麦わら帽子)はどこへ行ったのでしょう
生きて死ぬ命のあわれ白芙蓉 素頓
上五がどうも切なすぎます
死ぬことも大切ですね。
麗人と酒酌み交わす酔芙蓉 素頓
酒池肉林を妬まぬものか
俺にも声掛けてくれー!
*宝塚出身の人とご一緒されたそうでその幸運が羨ましい、声かけてくれーー!!

(画像提供:素頓さん 芙蓉を求め花屋へ行くも芙蓉はなく代わりのハイビスカス。
ハイビスカスもアオイ科フヨウ属)
身のこなしどこか粋筋酔芙蓉 鳥閑
色物続き◯惜しみけり
「粋筋」という一語で決まりました。花柳界の人ですね
◎1〇3の高得点句です。
生身魂開けてはならぬ玉手箱 鳥閑
我が生身魂去らぬ北陸
みなさん開けてしまったようですね
*今月の話題作。
「「若き日もあっと言う間に去り、今は生身魂のような存在となってしまった。まるで竜宮城から帰ってきた浦島太郎が開けてはならない玉手箱を開けてしまって即座に老人になってしまったかのようだ。」てなことです。フィーリングでわかってほしかった・・」
三味の音のこぼるる小径酔芙蓉 摩天
神楽坂にも俳人が居て
拾いたいものです
*三味の音、小径から神楽坂を連想する人多し。
神楽坂を思いだしつつお詠みになったそうです。接待かしら
芙蓉閉づ一日(ひとひ)の命惜しみつつ 摩天
閉ずの言葉に膝を打ちけり
惜しまれる命が羨ましいです。
待ちかねし郵便配達酔芙蓉 一兎
介護費用の知らせ持ち来る
待っているものは「現金書留ですね。イケメンの郵便配達員、ラブレターに
あまりにも酔芙蓉にうつつを抜かした亭主からの郵便で離婚届に印ありの三行半」などと皆さま想像力豊かです。
たじろがぬ猫の門番白芙蓉 一兎
じっとこちらを睨みて去らず
浅草演芸ホールには猫の木戸銭売りがいるとか。

(画像提供:泰山さん)
白芙蓉菓子折結ぶ銀の紐 碧水
コロナ禍にても祝い事など
紅白の紐を頼んだのだが
◎1〇4の同点1句目、最高得点句です。
白壁の酒蔵の庭紅芙蓉 碧水
白と紅との対比絶妙
*福生の石川酒造を詠まれたそうです。
◎1〇4の同点2句目の最高得点句です。
湯上りに薄く紅引く酔芙蓉 鈴蘭
番台越しに覗き見る汝れ
色っぽいね。これからのお楽たのしみ。
赤茶けた歳時記めくり花芙蓉 鈴蘭
歳時記にある名句迷惑
新しいのを買ってよと、しかし不用
◎1〇4の同点3句目、最高得点句です。やったーー!
☆コメントの1段目は一兎さんの七七コメントです。
俳句と七七コメントをつなげたら短歌に。
なかでもコメント大賞に輝いた秀逸七七コメントは、
コロナ菌食べ尽くしてよ紅芙蓉 素頓
無理難題を言う人だべさ 一兎
(~だべさって北海道弁だべさ)

(北海道ではフヨウは植えられていませんがアオイ科フヨウ属のムクゲが咲いています。)

(画像提供:泰山さん アオイ科フヨウ属のモミジアオイ)
*画像はフヨウ、ハイビスカス、アオイ、ムクゲとアオイ科フヨウ属の花の特集(?)です。
兼題 「芙蓉」 「当季雑詠」
出題者 鳥閑

(画像提供:泰山さん)
初秋のころ、淡紅色の艶麗な花を開くが一日でしぼむ。白芙蓉や八重咲きもあり、八重咲きで白色が紅変するものは酔芙蓉という。(季寄せ・文藝春秋より)
花言葉、「繊細な美」「しとやかな恋人」「美人」。
楊貴妃もかくやあらんと酔芙蓉 泰山
「芙蓉如面柳如眉」と長恨歌の一節にあり、博学に〇
楊貴妃とは大きく出たもんです
*クレオパトラや小野小町より楊貴妃で成功した句。(ZOOM句会より)
哀しさも虚しさも断ち芙蓉咲く 泰山
儚き命朝を惜しみて
生きる勇気を与えてくれる花
*「老犬が丁度一か月前に息を引き取りました。13年半、ほとんど一緒にいたので、居ないということに慣れるのに戸惑っています。」ということがあっての句。
愛犬ハナちゃんのご冥福を祈ります。合掌

(画像提供:泰山さん ハナちゃん)
アスファルト風は無けれど芙蓉ゆれ 一桂
車のせいぞ気をつけなされ
*アスファルトに〇です。俳句になりにくいです
夕暮れてはや色つきぬ酔芙蓉 ゆめ
早出の夜の女性(にょしょう)なるべし
もたもたしていたら、散りますよ
つくつくぼうしつくつくぼうし鳴きにけり ゆめ
つくづく振りて帰る夏かも
どんな帽子をつついているのでしょうか
*つくつく帽子(麦わら帽子)はどこへ行ったのでしょう
生きて死ぬ命のあわれ白芙蓉 素頓
上五がどうも切なすぎます
死ぬことも大切ですね。
麗人と酒酌み交わす酔芙蓉 素頓
酒池肉林を妬まぬものか
俺にも声掛けてくれー!
*宝塚出身の人とご一緒されたそうでその幸運が羨ましい、声かけてくれーー!!

(画像提供:素頓さん 芙蓉を求め花屋へ行くも芙蓉はなく代わりのハイビスカス。
ハイビスカスもアオイ科フヨウ属)
身のこなしどこか粋筋酔芙蓉 鳥閑
色物続き◯惜しみけり
「粋筋」という一語で決まりました。花柳界の人ですね
◎1〇3の高得点句です。
生身魂開けてはならぬ玉手箱 鳥閑
我が生身魂去らぬ北陸
みなさん開けてしまったようですね
*今月の話題作。
「「若き日もあっと言う間に去り、今は生身魂のような存在となってしまった。まるで竜宮城から帰ってきた浦島太郎が開けてはならない玉手箱を開けてしまって即座に老人になってしまったかのようだ。」てなことです。フィーリングでわかってほしかった・・」
三味の音のこぼるる小径酔芙蓉 摩天
神楽坂にも俳人が居て
拾いたいものです
*三味の音、小径から神楽坂を連想する人多し。
神楽坂を思いだしつつお詠みになったそうです。接待かしら
芙蓉閉づ一日(ひとひ)の命惜しみつつ 摩天
閉ずの言葉に膝を打ちけり
惜しまれる命が羨ましいです。
待ちかねし郵便配達酔芙蓉 一兎
介護費用の知らせ持ち来る
待っているものは「現金書留ですね。イケメンの郵便配達員、ラブレターに
あまりにも酔芙蓉にうつつを抜かした亭主からの郵便で離婚届に印ありの三行半」などと皆さま想像力豊かです。
たじろがぬ猫の門番白芙蓉 一兎
じっとこちらを睨みて去らず
浅草演芸ホールには猫の木戸銭売りがいるとか。

(画像提供:泰山さん)
白芙蓉菓子折結ぶ銀の紐 碧水
コロナ禍にても祝い事など
紅白の紐を頼んだのだが
◎1〇4の同点1句目、最高得点句です。
白壁の酒蔵の庭紅芙蓉 碧水
白と紅との対比絶妙
*福生の石川酒造を詠まれたそうです。
◎1〇4の同点2句目の最高得点句です。
湯上りに薄く紅引く酔芙蓉 鈴蘭
番台越しに覗き見る汝れ
色っぽいね。これからのお楽たのしみ。
赤茶けた歳時記めくり花芙蓉 鈴蘭
歳時記にある名句迷惑
新しいのを買ってよと、しかし不用
◎1〇4の同点3句目、最高得点句です。やったーー!
☆コメントの1段目は一兎さんの七七コメントです。
俳句と七七コメントをつなげたら短歌に。
なかでもコメント大賞に輝いた秀逸七七コメントは、
コロナ菌食べ尽くしてよ紅芙蓉 素頓
無理難題を言う人だべさ 一兎
(~だべさって北海道弁だべさ)

(北海道ではフヨウは植えられていませんがアオイ科フヨウ属のムクゲが咲いています。)

(画像提供:泰山さん アオイ科フヨウ属のモミジアオイ)
*画像はフヨウ、ハイビスカス、アオイ、ムクゲとアオイ科フヨウ属の花の特集(?)です。