2020年 9月
兼題 「蚯蚓鳴く」 「当季雑詠」
出題者 ゆめ

<熊田千佳慕 得意・苦手>
ミミズは鳴くのでしょうか?
ミミズは発音器官がないので鳴きません。
が、地中から「ジィージィー」と鳴く声をミミズが鳴いているとして秋の季語になっています。
実はジィージィーと鳴いているのはオケラなのです。
蚯蚓にも言い分のあり鳴き給へ 泰山
「急に言われても困ります」
手鏡に老いを写して白露かな 泰山
「身に染みます」
「鏡は見なかったことに」
鏡は見なかったことにしたゆめさんにコメント大賞!
白露(はくろ)とは、二十四節気の一つ。
夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。
蚯蚓鳴く光はどこから差してくる 一桂
「懐中電灯です」
「はい、太陽です」
「お月さまです」
コメントでは色々な光が集まりました。
夕暮れてさみしさみしと蚯蚓鳴く ゆめ
「カラスとの二重唱」
空からカラスが「可愛い可愛い」と歌い、地中からミミズが「さみしいさみしい」と歌っての二重唱。
ひとり居の闇を深めて蚯蚓鳴く ゆめ
「闇深し蚯蚓に語る胸の内」

家計簿にため息つきし蚯蚓鳴く 素頓
「コロナで大幅収入減です」
「私も泣きたい」
白群の空に悠々鬼やんま 素頓
「白群とは」
「上五はなんと読みますか。雲のことでしょうか」
白群(びゃくぐん)とは白みを帯びた青色だそうで、雲でもなければトンボの群れでもない。
蚯蚓鳴く若作りして六本木 鳥閑
「ご無理なく。」
「蚯蚓もびっくりしています」
曖昧な目標数字蚯蚓鳴く 鳥閑
「蚯蚓まで馬鹿にしています」
「目標を持つと疲れますよ」
目標数字とはコロナ対策数値だそうです。
風邪に効くというミミズの煎じ薬はコロナに効かないかしら。
蚯蚓鳴く過疎の村なる一軒家 摩天
「ポツンと一軒家の取材があるのでは」
錆つきし雨戸のレール蚯蚓鳴く 摩天
「開け閉めに大変ですね。クレ55をお勧めいたします。」
「蚯蚓が邪魔をして開かないんです」
ミミズの鳴き声はきっと錆びた雨戸の音ではと詠んで◎1〇4の高得点句に。

宵闇に干されし軍手蚯蚓鳴く 一兎
「宵闇迫れば蚯蚓泣く」
季重なり?気になりませんと◎1〇5の最高得点句!
暗がりの防災無線蚯蚓鳴く 一兎
「避難勧告も暗闇で動くのは危険」
廃校に花壇のなごり蚯蚓鳴く 碧水
「廃校を上手に活用してるところもあります。花壇をバーベキュウ場所とか」
「いたずら小僧がいないので、おだやかに鳴けます」
廃屋、廃校などよくありがちとは言え、景が見え収まりのよい句と評価されました。
賛美歌の遠くに聞こえ蚯蚓鳴く 碧水
「賛美歌と蚯蚓の取り合わせの妙」
蚯蚓鳴く工事車両の去りしあと 鈴蘭
「蚯蚓は果たして生きながらえたか?」
「どっこい生きている」
半年もコロナ禍にいて初紅葉 鈴蘭
「紅葉の季節となってしまいました。」
「知らぬ間に秋に」

兼題 「蚯蚓鳴く」 「当季雑詠」
出題者 ゆめ

<熊田千佳慕 得意・苦手>
ミミズは鳴くのでしょうか?
ミミズは発音器官がないので鳴きません。
が、地中から「ジィージィー」と鳴く声をミミズが鳴いているとして秋の季語になっています。
実はジィージィーと鳴いているのはオケラなのです。
蚯蚓にも言い分のあり鳴き給へ 泰山
「急に言われても困ります」
手鏡に老いを写して白露かな 泰山
「身に染みます」
「鏡は見なかったことに」
鏡は見なかったことにしたゆめさんにコメント大賞!
白露(はくろ)とは、二十四節気の一つ。
夜中に大気が冷え、草花や木に朝露が宿りはじめる頃。
蚯蚓鳴く光はどこから差してくる 一桂
「懐中電灯です」
「はい、太陽です」
「お月さまです」
コメントでは色々な光が集まりました。
夕暮れてさみしさみしと蚯蚓鳴く ゆめ
「カラスとの二重唱」
空からカラスが「可愛い可愛い」と歌い、地中からミミズが「さみしいさみしい」と歌っての二重唱。
ひとり居の闇を深めて蚯蚓鳴く ゆめ
「闇深し蚯蚓に語る胸の内」

家計簿にため息つきし蚯蚓鳴く 素頓
「コロナで大幅収入減です」
「私も泣きたい」
白群の空に悠々鬼やんま 素頓
「白群とは」
「上五はなんと読みますか。雲のことでしょうか」
白群(びゃくぐん)とは白みを帯びた青色だそうで、雲でもなければトンボの群れでもない。
蚯蚓鳴く若作りして六本木 鳥閑
「ご無理なく。」
「蚯蚓もびっくりしています」
曖昧な目標数字蚯蚓鳴く 鳥閑
「蚯蚓まで馬鹿にしています」
「目標を持つと疲れますよ」
目標数字とはコロナ対策数値だそうです。
風邪に効くというミミズの煎じ薬はコロナに効かないかしら。
蚯蚓鳴く過疎の村なる一軒家 摩天
「ポツンと一軒家の取材があるのでは」
錆つきし雨戸のレール蚯蚓鳴く 摩天
「開け閉めに大変ですね。クレ55をお勧めいたします。」
「蚯蚓が邪魔をして開かないんです」
ミミズの鳴き声はきっと錆びた雨戸の音ではと詠んで◎1〇4の高得点句に。

宵闇に干されし軍手蚯蚓鳴く 一兎
「宵闇迫れば蚯蚓泣く」
季重なり?気になりませんと◎1〇5の最高得点句!
暗がりの防災無線蚯蚓鳴く 一兎
「避難勧告も暗闇で動くのは危険」
廃校に花壇のなごり蚯蚓鳴く 碧水
「廃校を上手に活用してるところもあります。花壇をバーベキュウ場所とか」
「いたずら小僧がいないので、おだやかに鳴けます」
廃屋、廃校などよくありがちとは言え、景が見え収まりのよい句と評価されました。
賛美歌の遠くに聞こえ蚯蚓鳴く 碧水
「賛美歌と蚯蚓の取り合わせの妙」
蚯蚓鳴く工事車両の去りしあと 鈴蘭
「蚯蚓は果たして生きながらえたか?」
「どっこい生きている」
半年もコロナ禍にいて初紅葉 鈴蘭
「紅葉の季節となってしまいました。」
「知らぬ間に秋に」
