2020年6月
兼題:「風鈴」 「当季雑詠」
出題者:碧水

「風鈴」が兼題になるのは2度目です。前回は113回の2012年7月でした。
この時の句会は泰山宗匠邸におじゃましました。
そして今回の「風鈴」句会は4度目のオンライン句会となりました。
「風鈴や春夏秋冬そのままに 泰山」
行くあての無き風鈴の響きかな 泰山
「ありますぞ、海の果て」
★海に出て木枯らし帰るところなし 山口誓子
栴檀の花咲き散るやこの年も 泰山
「「栴檀」は懐かしい名前。小学校の校歌以来です」
※栴檀(せんだん)
風鈴屋百通りの音持ち歩く 一桂
「風鈴売りの賑々しい音の氾濫が良く詠まれています。」
★名句です。風鈴売りの情景がよくわかります。
かつては大久保にも風鈴売りがきました。
★一桂さんの句は凄かった。流石です。
そして都会人は風鈴売りを見てるんだ。
◎1〇6の最高得点句!
1句のみの投句、その1句に点が集中しました。
風鈴の音色色々迷いをり ゆめ
「迷っているのは風鈴か人か」
「女も男も…」
★迷ったときに「どちらにしようかな、隣の神様の言うとおり、鉄砲撃ってバンバンバン」
ほかに鉛筆を転がしたりする方法もありますけど。
二日見ぬ間に捩花のそこここ ゆめ
「二日見ぬ間に。使えますね」
「舌が縺れそう。順番入れ替えましょうよ。」
★下五は「そこここに」に。

白壁に風鈴の影日暮れ時 素頓
「細かい観察眼。写生俳句の範」
「直接風鈴を詠まない技巧派」
両国の江戸風鈴や大銀杏 素頓
「密接な競技なので大変だ」
「力士の土俵入り。7月は見られるかも・・」
★風鈴ゆれて、大相撲も揺れてついに五月場所は中止に
風鈴も世もなるやうにしかならず 鳥閑
「なるしかないです、それがお仕事です」
★「なる」はひらがなでOK、成ると鳴る
◎1〇5の高得点句。
厄払ひコロナビールのラッパ飲み 鳥閑
「何でもいいよ、お酒なら」
★コロナ禍を回避するため生ビールを取りやめた店で、
代わりに出されたのがコロナビールとは笑えました。
★コロナビールは元々ラッパ飲み仕様のようです。ライムの欠片を瓶の口に差して出されました。
飲み方を聞いたら、中へ押し込んでラッパ飲みにするのだ、と教えられました。
江戸風鈴小耳にはさみ神楽坂 摩天
「小梅姉さんの噂話」
「もう一句「三味の音にひと色添へし江戸風鈴」・・・こちらはどうですか」
★三味の音にひと色添へし江戸風鈴○
みちのくを奏でる南部鉄風鈴 摩天
「どんな曲なのでしょう」
「みちのくでもう一句。「みちのくの訛りを乗せて鉄風鈴」」
★「風鈴の一つひとつにある想い 摩天」で投句のこちらの句も「「貝風鈴寄せては引きし波の音」と詠み直した句、
3句ともに詠み直した句も高評価でした。

大いびき風鈴鳴らぬ昼下がり 一兎
「昼寝は季語だから おおいびきとしたようです」
「家康の昼寝(鳴るまで待とう)」
★鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス。
鳴らぬなら鳴るまで昼寝おおいびき。
家康の昼寝コメントで一兎(いっとう)賞受賞!
風鈴の気象警報スリバンに 一兎
「ワッショイワッショイそーれそれそれお祭りだ」
「スリバン??スリ番?」
★スリバンを漸(ようや)く探し出して句になりました。
なのにスリ番とは・・・自警団ではないぞ!
風鈴や力士昼寝の相撲部屋 碧水
「風鈴と力士の取り合わせが面白い。「昼寝」は従たる季語で違和感なし」
「相撲部屋に注目、大男がゴロゴロ」
★「両国の江戸風鈴や大銀杏 素頓」のどちらでもよかったのですが、
鳥閑は両国の・・の方を取らせて頂きました。
風鈴の横にてるてる坊主かな 碧水
「よく見る光景。風速計も是非」
「虫コナーズもその横に」
風鈴の短冊と風からみあふ 鈴蘭
「多情な風鈴ですこと」
「音ではなく短冊に注目して成功した。「短冊風と」では如何?」
★風鈴の短冊風とからみあふ
風鈴や南南東の風の朝 鈴蘭
「不思議な句 面白い句」
「「北北西に進路を取れ」」
★懐かしい映画,ケーリー・グラント素敵でした

兼題:「風鈴」 「当季雑詠」
出題者:碧水

「風鈴」が兼題になるのは2度目です。前回は113回の2012年7月でした。
この時の句会は泰山宗匠邸におじゃましました。
そして今回の「風鈴」句会は4度目のオンライン句会となりました。
「風鈴や春夏秋冬そのままに 泰山」行くあての無き風鈴の響きかな 泰山
「ありますぞ、海の果て」
★海に出て木枯らし帰るところなし 山口誓子
栴檀の花咲き散るやこの年も 泰山
「「栴檀」は懐かしい名前。小学校の校歌以来です」
※栴檀(せんだん)
風鈴屋百通りの音持ち歩く 一桂
「風鈴売りの賑々しい音の氾濫が良く詠まれています。」
★名句です。風鈴売りの情景がよくわかります。
かつては大久保にも風鈴売りがきました。
★一桂さんの句は凄かった。流石です。
そして都会人は風鈴売りを見てるんだ。
◎1〇6の最高得点句!
1句のみの投句、その1句に点が集中しました。
風鈴の音色色々迷いをり ゆめ
「迷っているのは風鈴か人か」
「女も男も…」
★迷ったときに「どちらにしようかな、隣の神様の言うとおり、鉄砲撃ってバンバンバン」
ほかに鉛筆を転がしたりする方法もありますけど。
二日見ぬ間に捩花のそこここ ゆめ
「二日見ぬ間に。使えますね」
「舌が縺れそう。順番入れ替えましょうよ。」
★下五は「そこここに」に。

白壁に風鈴の影日暮れ時 素頓
「細かい観察眼。写生俳句の範」
「直接風鈴を詠まない技巧派」
両国の江戸風鈴や大銀杏 素頓
「密接な競技なので大変だ」
「力士の土俵入り。7月は見られるかも・・」
★風鈴ゆれて、大相撲も揺れてついに五月場所は中止に
風鈴も世もなるやうにしかならず 鳥閑
「なるしかないです、それがお仕事です」
★「なる」はひらがなでOK、成ると鳴る
◎1〇5の高得点句。
厄払ひコロナビールのラッパ飲み 鳥閑
「何でもいいよ、お酒なら」
★コロナ禍を回避するため生ビールを取りやめた店で、
代わりに出されたのがコロナビールとは笑えました。
★コロナビールは元々ラッパ飲み仕様のようです。ライムの欠片を瓶の口に差して出されました。
飲み方を聞いたら、中へ押し込んでラッパ飲みにするのだ、と教えられました。
江戸風鈴小耳にはさみ神楽坂 摩天
「小梅姉さんの噂話」
「もう一句「三味の音にひと色添へし江戸風鈴」・・・こちらはどうですか」
★三味の音にひと色添へし江戸風鈴○
みちのくを奏でる南部鉄風鈴 摩天
「どんな曲なのでしょう」
「みちのくでもう一句。「みちのくの訛りを乗せて鉄風鈴」」
★「風鈴の一つひとつにある想い 摩天」で投句のこちらの句も「「貝風鈴寄せては引きし波の音」と詠み直した句、
3句ともに詠み直した句も高評価でした。

大いびき風鈴鳴らぬ昼下がり 一兎
「昼寝は季語だから おおいびきとしたようです」
「家康の昼寝(鳴るまで待とう)」
★鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス。
鳴らぬなら鳴るまで昼寝おおいびき。
家康の昼寝コメントで一兎(いっとう)賞受賞!
風鈴の気象警報スリバンに 一兎
「ワッショイワッショイそーれそれそれお祭りだ」
「スリバン??スリ番?」
★スリバンを漸(ようや)く探し出して句になりました。
なのにスリ番とは・・・自警団ではないぞ!
風鈴や力士昼寝の相撲部屋 碧水
「風鈴と力士の取り合わせが面白い。「昼寝」は従たる季語で違和感なし」
「相撲部屋に注目、大男がゴロゴロ」
★「両国の江戸風鈴や大銀杏 素頓」のどちらでもよかったのですが、
鳥閑は両国の・・の方を取らせて頂きました。
風鈴の横にてるてる坊主かな 碧水
「よく見る光景。風速計も是非」
「虫コナーズもその横に」
風鈴の短冊と風からみあふ 鈴蘭
「多情な風鈴ですこと」
「音ではなく短冊に注目して成功した。「短冊風と」では如何?」
★風鈴の短冊風とからみあふ
風鈴や南南東の風の朝 鈴蘭
「不思議な句 面白い句」
「「北北西に進路を取れ」」
★懐かしい映画,ケーリー・グラント素敵でした
