2019年8月

兼題:「蛍」「当季雑詠」   出題者:素頓   <敬称略>

   
   (画像はポプラ社の昆虫図鑑から)
光を点滅させて飛ぶ蛍を私(鈴蘭)は60数年の人生で見たのはたったの一度だけ。
それも近所の人から虫かごに入れたのをもらったものでした。
光の帯をひいて乱舞する蛍を想像しただけでも幻想的な世界にいるようです。

それでは蛍を詠んだ俳句で幻想的な世界へご案内いたしましょう・・・

蛍籠一夜かぎりの宝箱   泰山
「閉じ込めないで」「次の日は自然に帰そう」

廃校を旅の宿とし蛍狩り   泰山
「「ホテル・ハイコー」へようこそ。布団はありませんが」
「蛍にとっては迷惑なお客です」

病室の妻の愛でたる蛍籠   素頓
「お見舞いに蛍。静かな病室です」
「ホタルに癒やされて良くなって下さい」
◎ふたつに〇4この高得点句!!
お盆近くに「おとうさん」と奥様の声が聞こえたそうで
「おとうさん妻の声聞く盆近し」ともお詠みです。

我も又闇を踊りし蛍かな   素頓
「な、な、なにがあった?」
「小石につまづきました」
踊ったのではなくつまづいたのではという鈴蘭コメントにコメント賞!

清濁の境目あたり蛍舞ふ   鳥閑
「清濁併せ飲む?昔人事評価にこんな項目がありました」
「蛍も清濁併せのむんですね」

白南風や真昼のテニス打球音   鳥閑
「熱中症にご用心」「水分補給を」

たまゆらの命の火なり夕蛍   摩天
「人魂でしょうか」「命の火に❍」
◎3こに〇も3こで最高得点句!!!

向日葵の大輪すべて我を見る  摩天
「自意識過剰です。向日葵の向く方に居るのです」
「意識し過ぎだよ、とチコちゃん」

帰り来て蛍の宿を探しけり   一兎
「蛍の為に宿を探してあげました」
「宿代は高い」

四季島は姨捨駅に夏の月 一兎
「冥土の土産に四季島の旅に行ってみたい」
「私も乗りたい」

  
  孫の遊びに付き合いながらアイロンビーズで作った蛍です。蛍に見えますか?


源平のホタル合戦乱舞の闇   碧水
「源平それぞれの蛍の違いって判るのかしら」
「源氏と平家になったのはいつからでしょう」

手花火や紅の鼻緒に白き指   碧水
「色彩が鮮やかです」「ヤケドして指が紅色」
白い指がやけどして紅色になってしまったという素頓さんのコメントに
コメントユーモア賞!

蛍よ甘き水にはこころせよ   ゆめ
「御注意。甘き言葉と誘い水」
「そうです甘い話しには気をつけよう」

朝顔の鉢を抱えて一年生   ゆめ
「可愛い。交通事故に注意」「地震でもきたのでしょうか」
素頓さんの「地震でも・・」のコメントに
コメントユーモア賞!
素頓さんのコメントはいつもユーモアたっぷり。今回はコメントユーモア賞2こゲットです。

十五日黄泉より来たる蛍かな  鈴蘭
「お迎えにまいりました。」
「十三日に迎え火をしました。遅刻ですぞ。」

立ち止る門番のごと蜥蜴いて   鈴蘭
「爬虫類は苦手です」
「入れません」

  
 苦手な人が多いかもしれませんが、最後の画像はトカゲです。ヤモリかな?